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このページではiOS16で進化したテキスト認識を始め、強化・新実装された機能を中心に解説しています。今回はテキスト認識・画像を調べる・画像の切り抜きの3点です。
iOS16の注目機能とか
iOS16で変更された点は数多くありますが、その中から個人的に気になったポイントや是非使って欲しい機能なんかをピックアップして解説記事として掲載しています。
- ロック画面
- iOS16で大きく変わったロック画面について。
- Safari
- タブグループのカスタマイズや共有タブグループについて。
- テキスト・画像認識
- 新たに進化したテキスト認識と画像認識と、画像の切り抜きについて解説。
- セキュリティ・プライバシー
- セキュリティとプライバシーの変更点などを掲載
- メモ
- クイックメモ・スマートフォルダ・パスコードロックについて解説。
- 通知と集中モード
- 通知の表示方法と集中モードと連動したロック画面・ホーム画面の作成方法や自動化など解説。
iOS16で進化したテキスト認識
まずは進化したテキスト認識から紹介します。この機能はiOS15でも利用できた事は出来たんですが、その時点では日本語は正式に対応していませんでした。そのため使い勝手も大きく変わりました。iOS16で日本語・韓国語・ウクライナ語に対応しました。
まずはライブテキスト認識を有効化するために、設定アプリ→一般→言語と地域→テキスト認識表示の順にタップし、機能を有効化しましょう。機能を有効化すると写真の右下にスキャンマークが出てきます。
←こんなやつです。
タップすると青色に変わり、画像内のテキストを認識して色々と表示してくれます。そしてSafariとかでスクショを撮影すると、下にあるタブバーからアドレスを取得してSafariで開く用のリンクを提示してくれます。どう言うことかと言うと、こう言う事です。
これはAppleのWatchOS9のページの一部をスクショしたものです。それをスキャンすると、こんな感じでアドレスを認識してブラウザで見れる用にリンクを作成してくれます。ただ見ての通りドメインしか表示されて居ないケースもあるので、その場合はトップページが表示されます。
ちなみにこれは以前から使える方の機能ですが便利なので今一度掲載しておきます。これはWatchの文字盤のスクショなんですが、スキャンして日付や時刻などがあるとクイックアクションとしてカレンダーやリマインダーをその場で作成できます。
WatchOS9でコンプリケーションとかの色も変更できるようになったのかなり嬉しいですね。
動画からのテキスト認識
iOS16では画像からテキストを認識するだけでなく、動画からも出来る様になりました。流石に再生しながらは無理ですが、一時停止するとそのフレームのテキストを認識し、長押しする事でクイックアクション(メニュー)を出す事ができます。
こちらは実際にmacOS側で作成した動画をiPhoneにて再生し、テキスト認識を使っている様子を録画したものになります。録画したものを録画するという初の試みをしましたが、テキスト認識が正常に行われている事がわかります。
クイックアクションの進化
テキストの長押しで出てくるメニューも進化しました。今まではそもそも日本語に対応していなかった事もあるんですが、正式に対応した事で色々と出来る事が増えました。
公式サイトにはこう書かれています。
クイックアクション
写真やビデオの中で見つかったデータから、ワンタップでアクションを起こせます。フライトの運行状況や荷物の配送状況を追跡したり、外国語を翻訳したり、通貨を換算したり。様々なことがでます。
自分が試せる範囲だと通過換算と翻訳程度ですが、フライトとか荷物の配送状況とかは人によっては便利ではないでしょうか。
ここに書かれていないものだと、調べるとかも進化した様に感じます。以下は麻雀ネタで申し訳ないですが大三元を調べた時の様子です。
こんな感じでマップとかwikipediaとか、いろんな項目を調べる事ができる様になりました。
画像の切り抜き
画像の切り抜きはiOS16でロック画面の変更に次いで楽しみにされていた機能だと思います。これはシンプルですね。画像の被写体を長押しするとその周囲を切り抜き、背景を削除した画像が完成します。
実際には切り抜いた瞬間はコピーとうか一時保存のため画像としてちゃんと保存するか、ツイッター等に共有しないと破棄されます。
この機能はOSレベルでの機能なので、Safariで見ている画像だったり写真アプリで見ている画像だったり、どちらでもOKです。試しに以下に名古屋港水族館で撮影させてもらったペンギンを貼っておきます。
長押ししていると白い光がぶわーっと動いていくんですが、この白い線が最終的に切り抜く範囲になります。指を離すとコピーと共有のメニューが出てきます。
周囲がうっすらと暗くなっているのが分かるかなと思います。この段階でドラッグしたままメッセージに貼り付ける事もできますし、共有→画像を保存で写真アプリに保存する事もできます。そのまま保存せず、LINEやツイッターに投稿する事もできます。
あまり良い使い方が思い浮かびませんが、クソコラとかサムネイル作成とかそういった用途では大活躍するのではないでしょうか。
切り抜きが出来ない画像について
中には切り抜きが出来ない画像もありますが、それらは被写体が鮮明に映って居ないか、認識されないかのどちらかだと言われて居ます。拡大してもその点はどうしようもないので、あきらめましょう。
画像を調べる
これはiOS16以前から存在する機能ですが、16になって調べる対象に鳥・クモ・昆虫・像が加わりました。上で貼った画像をよーく見てみると、一部が変わっている事がわかります。
通常、画像の下にある4つのアイコンは左から順に共有・お気に入り・画像の情報・削除です。しかし上のペンギンの写真は画像の情報にマークが付与されていますね。
このマークこそが「画像を調べる」の対象であることを表しています。タップするとSiriが知っている情報を教えてくれます。
他のペンギンで実行したところ、ちゃんと鳥として認識してくれていました。しかも種類もあってるしWikipediaのリンクも教えてくれます。
残念ながらベルーガやシャチなどは未対応のため調べるアイコンは発生して居ません。しかしペンギンの種類とかちゃんと表示してくれているのは嬉しい限りですね。
画像の重複検出
iOS16で新たに重複している画像を検出する機能が実装されました。これは写真アプリ→アルバムとタップし、下の方にある「重複項目」をタップする事でみる事ができます。実際に自分でも気付いて居なかった重複画像があったので、ちょうど良いやってことで紹介します。
画像でも書かれて居ますが、重複として認識される条件は以下の通りです。
- 同じ項目のコピーでメタデータが異なるもの
- 同じ見た目で解像度やフォーマットなどが異なるもの
このいずれかに分類された場合、重複としてカウントされます。統合を押すと2つの写真から「品質が高く関連性の高いデータを統合したものが保持」されます。もう一方はゴミ箱に直行します。
削除アルバムと非表示アルバムのロック
iOS16でのプチ変更点は削除した項目と非表示のアルバムがロックされている点ですね。解除うるにはパスコード・Face IDなどで解除できます。
まとめ
iOS16で機械学習を活かした機能が実装されましたが、テキスト認識・画像を調べる共に大きく進化して個人的に最高な感じになっています。今回からしっかり日本語に対応したことで活用の幅も広がるのではないでしょうか。
画像を調べるに関しては今後ともいくつか項目が増えていくと思うので、色々と写真を撮る楽しみも増えそうですね。