このページについて
このページではiPhone/iPad/Macで使うことができるショートカットアプリのショートカット関係のアクションを解説しています。
更新履歴など
2022/9/26:iOS16の内容で更新しました。
2022/11/7:【ショートカットを作成】【ショートカットを削除】【ショートカットで検索】【ショートカットフォルダを開く】を追記。
ショートカットを開く
OS | 使用 |
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iPhone | ○ |
iPad | ○ |
Mac | ○ |
Apple Watch | × |
このアクションは指定したショートカットを開くことができる機能を持っています。
ショートカットの部分に開きたいショートカットを指定します。長押しすると毎回尋ねるやショートカットの入力が出てきますが、基本的には固定ショートカットを開くことが多いと思います。
このアクションは名前で勘違いしやすいですが、「開く」とはそのショートカットの編集画面を開くという意味です。なので実行するわけでも、結果を受け取るわけでもありません。
ショートカットを実行
OS | 使用 |
---|---|
iPhone | ○ |
iPad | ○ |
Mac | ○ |
Apple Watch |
このアクションは指定したショートカットを実行します。
ショートカットの部分に実行させたいショートカットを設定します。
入力の変数を選択は、実行させたいショートカットに渡す入力を指定します。この辺りは後で使用例を交えて解説します。
このアクションで実行したショートカットはすぐに起動し、普通にショートカットを起動したのと同じような感覚で使用することができます。
マイショートカットを取得
OS | 使用 |
---|---|
iPhone | ○ |
iPad | ○ |
Mac | ○ |
Apple Watch |
このアクションは指定したフォルダにあるショートカットを全て取得します。
すべてのショートカットの部分を選択すると、取得するフォルダを指定できます。そのフォルダ内にあるショートカットは全て取得されます。そして使用しているアクションの数なんかが表示されます。
【ファイルを保存】で保存すると、それぞれのショートカットが1つのファイルとして保存されます。それらは共有可能となっており、直接渡すことでショートカットへ追加することも可能となります。
ショートカットを作成
OS | 使用 |
---|---|
iPhone | ○ |
iPad | ○ |
Mac | ○ |
Apple Watch | × |
このアクションは指定した名前のショートカットを作成する機能を持っています。
ショートカット名のところに作成したいショートカットの名前を入力します。【入力を要求】とか、【クリップボードを取得】などを使用すれば簡単にセットすることができます。
実行時に開くはデフォルトでは有効になっています。この状態で実行すると、作成したショートカットの編集画面が起動します。
ショートカットを削除
OS | 使用 |
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iPhone | ○ |
iPad | ○ |
Mac | ○ |
Apple Watch | ○ |
このアクションは指定したショートカットを削除する機能を持っています。
ショートカットのところを選択すると、削除するショートカットを選ぶ画面が出てきます。そこで指定したショートカットを削除するという、そのままの機能を持っています。
ショートカットで検索
OS | 使用 |
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iPhone | ○ |
iPad | ○ |
Mac | ○ |
Apple Watch | × |
このアクションは指定したテキストを含むショートカットを検索する機能を持っています。
テキストのところに検索したいショートカットの名前の一部を入力します。あとは結果が出てきます。
フォルダを開く
OS | 使用 |
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iPhone | ○ |
iPad | ○ |
Mac | ○ |
Apple Watch | × |
このアクションは指定したショートカット内フォルダを開く機能を持っています。
フォルダのところを選択するとショートカット内に存在するフォルダ一覧が出てきます。開きたいフォルダを選ぶだけでOKです。
実行すれば指定したフォルダを開くことができる、そういうアクションになります。
ショートカットを実行の使用例
簡単にですが、ショートカットを実行の便利な使い方をいくつか紹介したいと思います。
ループ
まずは最も簡単に組めるループからです。通常、ショートカットは上から下への処理が全て終わるとその時点で終了します。しかし一番最後でもう一度同じショートカットを呼び出した場合には、ループ処理をさせることができます。
便利な使用例として、システムの設定変更などが挙げられます。【リスト】【リストから選択】や、【メニューから選択】で小粒の処理をいくつか作成し、一番最後で同じショートカットを実行させるだけでループを便利に使うことができます。組み方の例としては以下のようになります。
仕組みは至って簡単で、メニューから選択する→その中にある処理が実行される→最後にショートカットを実行が起動し、再び自身を起動する→メニューから選択という、ループになります。
処理を終了させるために【ショートカットを停止】などの終了メニューを入れておくのをおすすめします。ちなみに画像ではWi-Fiのオンが2つ並んでいますね。シンプルにミスです。
入力を渡す
ショートカットを実行時に、入力を渡すことができます。これにより別のショートカットで処理をしてもらって受け取るというX-Callbackのような仕組みを作ることができます。
今回は簡単な例を紹介するため、ショートカットAとショートカットBを作成し、Aにはシンプルな足し算を作成します。
ショートカットの入力を有効にしておくだけでOKです。
そしてBでショートカットAを呼び出すんですが、この時ショートカットを実行の入力部分で【数字】を設定しておきます。
こうすると処理の順序がどうなるのかというと
- まずショートカットBでAが実行されます
- Aに数字(99)を渡します
- Aはショートカットの入力である99と、元々設定されてる88を足します
- Bに対して結果を渡します
結果、ショートカットBでは結果を正しく受け取ることができました。
ただしこれを実行するにあたっては【停止して出力】を使って明示的に終了と出力を設定した方がいい可能性もあります。今は互換性を保つために使用しなくても良い仕様になっているかもしれませんが、今後どうなるかは分から無いので停止して出力を設定する癖をつけておいた方がいいかもしれません。
管理効率を上げる
最後はショートカットの作り方における、ショートカットを実行の使い方を紹介します。
プログラミングでは同じ処理は「ユーザー定義関数」としてあらかじめ書いておき、処理のところでは関数名と関数に渡す値を指定するだけの繰り返し処理をするのが基本です。これは「同じ処理を毎回書くのは非効率」とか、「関数のみ修正すれば、関数を使用している他の場所の修正は不要」という管理効率の面からも、理にかなっている方法です。
ショートカットでも同じことができます。例えば1つのショートカットの中でショートカットを実行を使用し、3つの別ショートカットを起動するとします。この時、3つのショートカットでそれぞれ全く別の処理を行い、結果を返すだけで1つの大きなショートカットとして振る舞うことができます。
後から内容を修正するときも、前後の処理の流れが変わら無いのであれば3つのショートカット(あるいは1つ)の方のみを修正するだけで問題は片付きます。このように専用処理を行うショートカットを小分けで作成しておき、1つのショートカットで結合するというやり方もあります。
ただしこれは「幾つもの処理を小分けにしたショートカットが乱雑する」という見た目的なものと、「他の人に共有する時に5つも送らなければならない」みたいなデメリットが存在します。どちらも許容できるのであれば、小分けにしたショートカットを1つに繋ぐ方法を実践してみてください。楽ちんですよ。
まとめ
ショートカット関係のアクションは数は少ないですが使い方次第では便利なものがあります。特にショートカットを実行は管理面でも大変便利なので、使い方は覚えておくといいかもしれません。
ショートカット関連リンク
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- ショートカットの仕組み・作り方などの基礎を解説しています。
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- オートメーションの使い方
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- 使用端末による違い
- ショートカットを使用できる4端末による違いをまとめています。
- サンプルレシピ
- 中の人作のサンプルレシピ集です。役に立つものはありません。
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- ショートカットをウィジェットに表示する方法を解説しています。
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