このページについて
このページではiPhone/iPad/Macで使えるショートカットアプリのショートカットを停止/待機/停止して出力/戻るまで待機の解説を行なっています。
更新履歴など
2022/9/26:iOS16の内容をもとに書き直し。一部のアクションをこのページに統合しました。
このショートカットを停止
OS | 使用 |
---|---|
iPhone | ○ |
iPad | ○ |
Mac | ○ |
Apple Watch | ○ |
このアクションは見たまんまですね。アクション実行時に、その時点で処理を全て終えます。【停止して出力】とは異なり、出力を何も生みません。簡単に言えば強制終了ですね。
停止して出力
OS | 使用 |
---|---|
iPhone | ○ |
iPad | ○ |
Mac | ○ |
Apple Watch | 不明 |
このアクションは上の【このショートカットを停止】とは異なり、処理を停止するけど出力はあるという機能になります。
結果の部分に出力したい項目を指定します。これは計算結果でも、選択した写真でもなんでもいいです。
このアクションは説明に色々書かれているので、順を追って解説していきます。
これは【ショートカットの実行】を使用して別のショートカットを実行→別のショートカットで【停止して出力】を実行して、結果をもとのショートカットへ戻すという使い方です。詳しい事は【ショートカットを実行】の便利な使い方のところで書いています。
これはmacOS限定の使い方になります。クイックアクションを有効にしたショートカットで【停止して出力】を設定します。そしてFinderのクイックアクションからショートカットを実行すると、出力がファイルとして保存されるというものです。
Finderでこんなテキストファイルを用意しました。右にあるのがそのテキストファイルの中身です。
そしてこちらがクイックアクションを有効にしたショートカットの中身です。
処理は簡単で、「ショートカットの入力(クイックアクションのファイル)からテキストを取得し、停止して出力の機能を使う」というものです。この場合の停止して出力の機能とは上で書いた、「選択されているファイルと一緒に出力を保存する」やつです。
対象のファイルを右クリックし、クイックアクションからショートカットを選びます。今回はMacという名前なのでそれを実行します。
するとショートカットが起動し、処理が行われて同じ場所にファイルが保存されます。
テキストを取得したため、中にあったアルファベットも取得・保存されています。ファイル名は重複を避けるため1-2という名前になっています。
これは「サービス」を使った場合の挙動を説明したものになります。サービスとはテキストやファイルなどを選択した状態で右クリックし、対応するものにだけ出てくるメニューです。対応している場合は一番下にサービスメニューが出てきます。以下はメモアプリでテキストを選択している時の様子です。
そして実行するショートカットの中身は以下の通りです。
今回は「テキストを入力として受付、テキストのabcdefgを世界に置き換えて停止して出力を使う」というものになります。この場合、置換後のテキストが出力されるはずです。実際にこのショートカットをサービスから実行すると以下のように変化します。
テキスト部分のみを写したので下の方でサービスを実行したのが見えていませんが、先ほどの画像と何一つ変わら無いのでそこは割愛します。肝心なのはショートカットの実行後にテキストが置換された事です。
ショートカットの実行などではなく、他の場所からスキームを通じてショートカットを使用する場合にも使えます。
とりあえず停止して出力は結果を受け取りたい場合に重宝します。
待機
OS | 使用 |
---|---|
iPhone | ○ |
iPad | ○ |
Mac | ○ |
Apple Watch | ○ |
待機はそのままですね。指定した秒数、待機します。この間はショートカットは何も処理が行われ無いため、何かしらの時間調節の目的で使用できます。
もしくは時間経過で一時ファイルを削除するという使い方もできます。例えば「現時刻から10秒後にリマインダーに充電完了を通知ありで登録」したとします。しかしこのリマインダーは自分で削除するか完了済みにし無い限り、消えません。なので「待機で10秒待機し、【リマインダーを削除】で先ほど追加したリマインダーを削除する」を実装します。すると勝手に消えます。
このように見方を変えると時限式で実行させることも可能となります。ただしあまり長い秒数使うものには向いてい無いような気もします。
戻るまで待機
OS | 使用 |
---|---|
iPhone | ○ |
iPad | ○ |
Mac | ○ |
Apple Watch | 不明 |
このアクションは少し特殊な機能を持っています。その名の通りなんですが、戻るまでショートカットの処理を停止してくれます。そして戻ってくると、続きの処理を再開します。
このアクションは「ショートカットAで【Appを開く】の後に【戻るまで待機】を配置。Appを開き、再びショートカットに戻ってくるまでは処理を一時停止」という処理になります。
最も簡単に実験するなら以下のように組む事で行えます。
使っているのは【Appを開く】と戻るまで待機と【デバイスを振動させる】の3つです。まずはメモを開き、ショートカットに戻ります。それだけでどのように働いているかがわかると思います。
コメント
OS | 使用 |
---|---|
iPhone | ○ |
iPad | ○ |
Mac | ○ |
Apple Watch | × |
これはシンプルに何も起きません。このアクションはプログラミングでいうところの//などと同じ機能を持っています。
これはコメントアウトと言って、処理に一切影響しません。目的は「コードの目的や処理などを書き記すメモ書き」と言ったところです。利用者に対して使う場合は「使用方法の説明」とかそう言った感じです。
何もしない
OS | 使用 |
---|---|
iPhone | ○ |
iPad | ○ |
Mac | ○ |
Apple Watch | × |
このアクションは見ての通り、何もしません。使うタイミングは「前後の処理を分断したい時」です。
ショートカットは前後でデータの受け渡しが可能な場合、自動で入出力が設定されます。手動で解除して別の入出力を設定する事はもちろん可能ですが、この「何もしない」アクションを使ってから配置すると前後が受渡可能であっても入出力は分断されたままになります。
これと言って明確な出番があるとかではありませんが、たまに役に立ちます。
まとめ
ショートカットの制御系のアクションの解説をまとめて行いました。他には【if文】や【繰り返す】、【各項目を繰り返す】、【メニューから選択】も制御系のアクションになりますが、それらは別で詳しい解説と共に掲載しているのでそちらを参照してください。
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