このページについて
このページではiPhone/iPadで使うことができるショートカットのオートメーションについての解説をしています。
更新履歴など
2022/9/17:iOS16の内容をもとに書き直しました。
ショートカットについて
このページを見ている方にとってはショートカットの説明は不要かと思いますが、簡単に説明すると「自分の指定した処理をワンタップで色々と行なってくれる」機能を作ることができるアプリになります。
このショートカットはいつぞやのOSアップデートと同時にオートメーション機能が実装されました。オートメーションは指定した時刻とか特定の場所に到着するとか、そういう条件が満たされた時に自動でショートカットを実行させる機能になります。
オートメーション
オートメーションはiPhoneとiPadで利用可能で、macとApple Watchでは使用できません。
オートメーションは通常のショートカットの作成画面とは違い、専用のタブから操作を行います。iPhoneは真ん中の、iPadは左にあるメニューバーからオートメーションを選びます。
↓iPad
↓iPhone
タップするとオートメーションを登録する画面になります。ここから色々と解説していきます。
まずは「個人用オートメーションを作成」と「ホームハブを設定」の違いについて簡単に解説しますと、基本的には自分専用か家族全員が利用できるものを作成するかの違いになります。今回の解説は個人用オートメーションを中心に解説していきます。
オートメーションの作成
オートメーションのこの画面からスタートします。まずは個人用オートメーションをタップします。
まずは条件を選びますが、iOS16時点では23前後の項目が選べます。端末の使用状況によって若干の差はあると思いますが、基本的にはこの中から自分が設定したい条件を選びます。
時刻
時刻は日の出/日の入り/指定時刻などから選べます。下の繰り返しというのは毎日繰り返すのか、1週間のうち何曜日に繰り返すのか、一ヶ月の特定の日に実行させるのかっていうのを選ぶ場所になります。
毎日を選べば毎日の指定時刻に行なわれますし、毎週から月曜日だけを選べば毎週月曜日の指定時刻にのみ、オートメーションが起動します。
アラーム
アラームは停止された場合か、スヌーズされた場合に実行させることができます。そして下のアラームは「任意」なら全てのアラームが対象になり、「既存」なら自分が既に作成したアラームから選んで設定できます。
この使い方は朝のアラームが停止したら天気予報のショートカットを起動するとか、そう言うのに便利です。
到着・出発
こちらは場所で選択した場所に到着した場合に実行させることを目的とした場合に使います。下の任意の時刻は時間指定なしですが、時間範囲を設定するとその時間の範囲内に到着した場合のみ、実行させるという条件になります。
場所を駅、時間範囲を朝9時から夜9時として設定した場合は夜10時に到着した場合は実行されません。そんな感じで自分の生活や行動に合わせて設定して使います。
画像では出発がありませんが、これは到着の真逆なので「到着」を「出発」に置き換えてください。
通勤/通学する前
こちらは日々の行動にもなりうる、通勤や通学前という条件を設定できます。
メール・メッセージ
メールはかなり条件を細かく設定できます。差出人・件名・アカウントなどから何かを指定し、そのメールを受信したらショートカットを実行という機能になります。
逆にメッセージはシンプルです。差出人と内容で特定のものを受信した場合にショートカットを実行させます。
Wi-Fi Bluetooth
特定のWi-Fiに接続時に自動で起動させる様に指定できます。
こちらはBluetooth版です。デバイスの部分から接続デバイスを選んでおけば他のデバイスが接続した時の誤動作はなくなります。
App
こちらは指定したアプリの状況を受け取り、ショートカットを実行するかどうかを指定できます。複数のアプリを同時に指定可能です。
機内モード
機内モードが有効・無効になった時の変化を受け取り、ショートカットを実行させることもできます。
バッテリー関係
低電力モードが有効になったらショートカットを起動ということもできます。
バッテリー残量が一定値になったらショートカットを実行という仕組みも可能です。
ゲージを動かすことでバッテリー残量を指定できるんですが、100%と等しいを選べば充電完了として扱うこともできます。
充電器を使用しているかどうかも判断してくれます。
集中モード
これはおやすみモード・仕事・パーソナル・ゲームなど集中モードで使用しているものが表示されますが基本的には全てオン・オフを受け取ってショートカットを実行させることができます。
例えばゲームモードが有効になったら音量を変更してゲームをするためだけの設定にするとか、そういうことが可能となります。
サウンド認識
これはあらかじめ選ばれたサウンドをiPadやiPhoneが認識したら起動するというショートカットになります。
まずは設定>アクセシビリティ>サウンド認識でそもそもの認識機能を有効にする必要があります。
画像にも書かれている通り、このサウンド機能に頼るのはほどほどにしておきましょう。選ぶと車のクラクションや水の出しっ放しなど、最初から用意されているものから選んで設定します。
その設定した音を聞き取ったら、ショートカットが起動するという仕組みになります。ドアベルとかノックはイヤホンしてたら分からないのであると便利です。あとはやかんとか。
オートメーションを組んでみる
ここからは実際にオートメーションを組んでみます。今回はチュートリアルということでかなり簡単なものを組みます。
まずオートメーションを作成する前に、ショートカットを作成します。これが大変便利なので。フォルダはどこでもいいので、新規作成して通知のアクションを入れただけのものを用意します。
内容やサウンド、タイトルは自由に設定してもらって構いません。
作成したらオートメーションで時刻を選び、現在時刻からほんの少し後の時間を設定します。設定したら次へをタップします。
次の画面では行いたい処理を組むんですが、ここで先ほど作成したショートカットを呼び出す方法を使います。
まずはスクリプティングの中にある、ショートカットを実行を選んで追加します。起動するショートカットは先ほど作成したものを選びます。
次へをタップし、最後の確認画面となります。ここでは一番下の「実行の前に尋ねる」を切り替えます。これが有効になっていると指定時刻が来たらショートカットを実行しますか?って確認がきます。オフにすると、確認無しにショートカットを実行してくれます。
自分はほとんどのアクションを確認無しで行っているためここは毎回オフにしています。
これでオートメーション完成となります。あとは指定した時刻になったら通知が表示されると思います。
ショートカットを別で作った理由
ここでショートカットを個別で作成した理由を軽く紹介します。後からオートメーションの処理を変更したいと思った場合に、直接オートメーションを操作するかショートカットの方だけを変更するかの違いですね。
例えば通知を表示ではなく、デバイスを振動に変えたいとします。この場合はショートカットの中身を変更すれば自動でオートメーションの中身も変更されるため、わざわざオートメーションを直接編集しなくても済むというメリットがあります。
後からオートメーションの整理や確認をする際にもショートカットを実行から内容を判断することができるというのもメリットと言えますね。ショートカット毎に名前をしっかりつけておけば内容の推測は容易ですしね。
オートメーションでありがちなミス
ここからはオートメーションでありがちなミスなんかを紹介していきます。
実行の前に尋ねる
これは全ての条件に対してあるわけでは無いんです。Wi-FiやBluetoothなど、一部の条件ではそもそも実行の前に尋ねる自体がありません。
ショートカットの入力は受け付けられない
ショートカットの便利な機能の1つとしてショートカットの入力というものがあります。これはショートカットを直接タップして起動せずとも、他のアプリの共有ボタンから実行できる様にするという機能です。
これは写真で実行した場合、その写真のデータをショートカットに渡して処理をするという流れになるものですが、オートメーションはそのショートカットの入力を受け付けることができません。なのでそのショートカットもしくはオートメーションの中だけで完結するように組みましょう。
まとめ
ショートカットのオートメーションは指定時刻や場所、バッテリー等の状態変化を受け取ってさまざまなショートカットを実行してくれる便利機能です。
色々と設定だったり考える点はあるものの、使いこなせればかなり便利に機能してくれるので頑張って覚えてみましょう。
ショートカット関連リンク
- ショートカットの基礎
- ショートカットの仕組み・作り方などの基礎を解説しています。
- ショートカットのカテゴリトップ
- ショートカットのカテゴリトップページへ移動します。
- オートメーションの使い方
- オートメーションの使い方などを解説しています。
- 使用端末による違い
- ショートカットを使用できる4端末による違いをまとめています。
- サンプルレシピ
- 中の人作のサンプルレシピ集です。役に立つものはありません。
- ウィジェットの解説
- ショートカットをウィジェットに表示する方法を解説しています。
- アクション一覧
- ショートカットで使用可能なアクションを全て掲載しています。(サードパーティアプリは除く)