こんな方にオススメ
2021/10月~2022/1月 iPadOS15にて確認した内容に更新
デバイスの詳細を取得 の使い方
そもそもですが、このデバイスを取得をどうやって使うかってことから簡単におさらいします。iPhoneを使っている方はご存知だと思いますが、着信などを知らせるバイブレーション機能が搭載されていますよね。
しかしiPadにはバイブレーション機能はありません。その違いから、ショートカットに存在する「振動」を使うアクションは全てiPadでは使えません。これは「端末ごとにショートカットを作成する手間を省き、1つのレシピで分岐して処理を行えるように出来る」事を意味します。
しかし両端末とも共通して、画面の明るさやデバイスの名前、画面の幅や高さなどを取得してアプリ開発に役立てる場合もあれば、ただ単純に壁紙のサイズを知るために使うというのもあると思います。そういったことが行えるのが、このデバイスの詳細を取得になります。
ただしこのアクションではバッテリーの残量は取得できないので、バッテリー残量を取得のアクション解説も参照してみてください。
デバイスの詳細を取得
【デバイスの詳細を取得:mac版】はこちら。
「デバイス名を取得」の青文字の部分を変更して使います。この時選べる項目は決まっているので、以下にそれぞれの取得項目と取得できる物をリストアップします。
取得項目 | 簡易説明 | iPad 11 Proで実行時の結果 |
デバイス名 | デバイス名を取得 | iPad |
デバイスホスト名 | デバイスホスト名を取得 | iPad |
機器の機種 | 機種を取得 | iPad |
デバイスがWatchである | デバイスがWatchかどうかを調べる | エラーで強制終了 |
システムバージョン | OSのバージョンを取得 | 15.0 |
画面の幅 | 画面の横幅を取得(端末が縦向きの場合の横幅) | 834 |
画面の高さ | 画面の高さを取得(端末が縦向きの場合の高さ) | 1194 |
現在の音量 | 最大音量を1として、現在の音量を取得 | 0.20422 |
現在の明るさ | 最大の明るさを1として、現在の明るさを取得 | 0.500 |
現在の外観モード | ダークモードかどうかを取得 | ダークモード |
このように各項目の取得結果が返されます。OSはiPadOS15なので、15.0と返されました。これを実行したのがiPhoneだったら、デバイス名とかはiPhoneとか表示されるはずです。
使い方
このアクションは単体ではただ数値やテキストを出力するだけで何も意味はありませんが、他のアクションと組み合わせることで便利なものになります。
iPhoneとiPadで処理分岐
まずはこれが一番基本の使い方になるかなと思います。デバイスの詳細を取得→if文の順番にアクションを配置します。そして、デバイス名を取得に設定し、if文を「次を含む→iPad」にします。端末はiPadでもiPhoneでもどっちでも良いんですが、自分がiPadで試しているのでiPadにしました。
そしてif文の真偽にそれぞれ全く別のアクションを配置します。写真を選択とか、音楽を再生とか。それで実際にテストを行い、真偽のアクションがそれぞれ実行されればOKです。
if文の使い方についてはこちらの解説記事を御覧ください。
デバイスの詳細を一気に取得
これはアプリ開発者とか、壁紙をいい感じのサイズにしたいって方向けになります。
デバイスの詳細を取得をいくつも配置し、それぞれ欲しい項目に設定します。今回は画面の横幅と、画面の縦にします。そしてテキストなどを一番下に配置し、テキスト内に変数で画面の幅と画面の高さをそれぞれ配置します。
実行すると、1つのテキストの結果の中に画面の高さと横幅が出力されているはずです。
ダークモードを利用する
OSの設定にもよりますが、ダークモードは時間が来たら実行という設定もできます。そしてデバイスの詳細を取得で、ダークモードかどうかを調べる項目があります。それを利用すれば「ダークモードだったらこういう処理を行わせる」という事もできます。
デバイスの詳細を取得→if文(次と一致→ダークモード)→真にテキストメッセージを送信、偽に「ショートカットを終了」
このように配置すれば、メッセージを送信する手間などを少しは省けます。ちなみにダークモードとライトモードの切り替えなどは設定→画面表示と明るさから行えます。日の入から日の出までをタップしてカスタムスケジュールを使うことで、ライトの時間・ダークの時間をそれぞれ設定できます。