このページについて
このページではiPhone/iPad/Macで使えるショートカットのハッシュを生成の使い方を解説しています。
更新履歴など
2022/10/4:iOS16の内容をもとに書き直し。
ハッシュを生成
OS | 使用 |
---|---|
iPhone | ○ |
iPad | ○ |
Mac | ○ |
Apple Watch | × |
このアクションは入力のハッシュを生成する機能を持っています。
入力の部分にハッシュを生成したいデータを指定します。テキストでも画像でもOKです。
MD5のところを選択すると他にSHA1/SHA256/SHA512が出てきます。これらは簡単に言えばハッシュのセキュリティを意味していると考えてもらえればOKです。
ハッシュについて
そもそもハッシュって何って感じですよね。ハッシュとは元のデータを特定のアルゴリズム(計算)によって算出した値のことです。このハッシュはいろんな種類や用途がありますが、そこらへんを簡単に解説します。
ハッシュの用途
そもそもハッシュ値はどこでどうやって使うのかって話ですよね。これは主に改ざんの検出とか、内容の証明として使用されることが多いです。
フリーソフトウェアなどでは開発者がハッシュ値を生成し、それをソフトウェアと一緒に公開。ダウンロードしたユーザーがハッシュ値を生成し、公開されている値と一致する場合はソフトウェアの中身が改ざんされていないという証明になります。
あとは麻雀の雀魂ですね。これは対局中・牌譜でMD5のハッシュ値を見ることができます。対局中のドラ表示エリアをクリックしてハッシュ値を表示し、牌譜確認画面でハッシュ値を見る。これで内容が一致していれば対局中の山の不正操作などが無い事を確認出来ると言うわけです。
ハッシュはどこか1つでもデータの変更があれば、値全体が変化します。そのためこのように正常かどうかを確認するために使用されることが多いです。
ハッシュの種類
次にハッシュの種類について。これはいくつかありますが、ショートカットで使うことのできる4種類から。
- MD5
- MD4からバージョンアップしたのでMD5という名前になっています。かなり前から存在するため暗号化強度は無く、あまり推奨されないやつになってしまった。
- SHA1
- SHA0というものを修正したのがSHA1だが、既に突破する攻撃法が見つかっているためMD5同様に採用はお勧めされていません。
- SHA2
- SHA1の上位互換。これは256と512など色々なパターンがあるのが特徴。現時点では突破方法が発表されていないため重要なプロダクトに使用されている。
それぞれ簡単に書くとこんな感じです。MD5とSHA1は既に攻撃法が確立しているわけですが、これは「機密性の高いプロダクト等に使用してはいけない」と言うものであり、個人間の単純なデータのやり取りの検証用として使うなら問題はありません。
生成されるハッシュ値
それぞれで生成されるハッシュ値は大きく異なります。実際にショートカットで生成可能なハッシュを全て並べたものが以下になります。
ハッシュ値のデータ元は「テスト」という1単語です。それがどういう計算をしたらこうなるんだっていうハッシュ値が出てきます。
まとめ
ハッシュ値は主にデータの整合性確認のために使用されることが多いですが、種類によってはセキュリティの問題から使われることがなかったりもします。用途によっては使えるので、それぞれ適したものを使いましょう。
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