このページについて
このページではiPhone/iPad/Macで使えるショートカットの辞書関係のアクションをまとめて解説しています。
辞書
OS | 使用 |
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iPhone | ○ |
iPad | ○ |
Mac | ○ |
Apple Watch | ○ |
このアクションは辞書を定義し、次のアクションへと渡す機能を持っています。
辞書とはJSONとして表現される、キーと値の組み合わせの事を言います。キーとは後で紹介する【辞書の値を取得】などで取得する際に目印として使用します。値はその名の通り、そのキーによって得られる値の事を言います。
新規項目を追加を選択すると、テキスト/数字/配列/辞書/ブール値の5つの選択肢が出てきます。
テキストはキー:値の値の部分がテキストのみ使用可能で、特にこれといった制限などはありません。数字もテキストとして扱うことができるため、ここに数字を入れても問題ありません。
数字はキー:値の値の部分が数字のみ使用可能で、こちらは数字型としての数字を使用するのでテキストは入力不可です。
配列はキー:値の値の部分に、複数の要素を持つ配列を作成可能。配列内はキーが既に固定化されていて、それぞれの値のみ設定可能です。
辞書はキー;値の値の部分に、辞書を作成可能。こちらは配列とは異なり、キーと値のペアを自分で設定可能です。
ブール値はキー:値の値の部分に真偽値を設定可能。真偽値とは【if文】でも使われますが、結果が真(true)か、偽(false)かで処理を変えたりする際に使用します。その真偽値を設定できますが、真偽値以外は設定できません。
このように辞書を自分で作成するわけですが、辞書に向いているものをあげると以下のようなものがあります。
テキストは時間ごとの定型文なんかが適していたりします。キーの部分に朝・昼・夜などを使用し、それぞれ異なる文面を用意。あとは【日付】で現在の時間帯を取得し、【辞書の値を取得】で朝なら朝を取得といった具合にその時間帯に応じた内容を取得することも可能です。以下がサンプルになります。
朝8時に実行したため、時間帯変数の中身は朝になっています。そして辞書の値を取得でキー(朝)を取得しているため、結果はおはようが出ています。
数字は消費税みたいなものに使用すると良いと思います。これは今後も変化する可能性はあるけれど、計算しないわけにはいかないみたいな数値です。最も、1つだけなら変数宣言で入れておけば他の形式でも変数を使用すれば使い回しも後から更新も簡単ですけどね。
辞書の値を取得
OS | 使用 |
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iPhone | ○ |
iPad | ○ |
Mac | ○ |
Apple Watch | ○ |
このアクションは入力として受け取った辞書の中から、特定のキーの値を取得する機能を持っています。
辞書には上で紹介した【辞書】を使用しても良いですし、外部からの入力を【入力から辞書を取得】で辞書化したものでもOKです。
キーのところに取得したいキーを指定します。これは変数で指定してもOKです。
値のところを選択すると、値/すべてのキー/すべての値という3つの選択肢が出てきます。値は特定のキーをセットして取得。すべてのキーはその名の通り、値ではなくキーを取得。すべての値はキーを設定せず、全ての値を取得します。
辞書の値を設定
OS | 使用 |
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iPhone | ○ |
iPad | ○ |
Mac | ○ |
Apple Watch | ○ |
このアクションは入力として受け取った辞書の特定のキーを別の値に変更する機能を持っています。
辞書には【辞書】や【入力から辞書を取得】の結果を使用します。
キーのところには値を変更したいキーをセットします。変数などで動的な指定も可能です。
値は変更後の値を入力します。元々の辞書の値が上書きされるわけではなく、値が変更されたコピーの辞書が処理に使用されるという認識でOKです。実際、変更前後の辞書をそれぞれ使用することもできますし、値が変更される前と後でしっかりと別扱いとなっています。
入力から辞書を取得
OS | 使用 |
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iPhone | ○ |
iPad | ○ |
Mac | ○ |
Apple Watch | ○ |
このアクションは入力として受け取った内容から辞書を取得する機能を持っています。
このアクションはキー:値のペアになっているテキストや、XMLベースのplistに対応しています。普段こんな形式の記述をしない方にとっては無縁ですね。
ショートカットの説明には(foo=bar&baz=biz)というものもOKとなっていますし、実行するとこのようにシンプルなテキストを辞書へと変換してくれます。
まとめ
辞書は普段使うことは少ない方の方が多いかもしれませんが、あらかじめ複数の要素を定義して状況に応じて呼び出すとかいう使い方をする際にはかなり便利な機能と言えます。
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