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このページではiPhone/iPad/Macで使うことができるショートカットのリスト関係のアクションの解説を行なっています。
更新履歴など
2022/9/27:iOS16の内容をもとに書き直しました
リスト
OS | 使用 |
---|---|
iPhone | ○ |
iPad | ○ |
Mac | ○ |
Apple Watch | ○ |
このアクションは1つのリストの中に複数の要素を持つことができます。ショートカット内での扱いとしては配列みたいなものです。
1件や2件というのは初期値なので、これを編集して使用します。新規項目を追加することで、件数を増やすこともできます。逆に減らすこともできます。
このアクションは単体ではいろんな要素を持つだけで終わりですが、下記の【リストから項目を取得】や【リストから選択】や【各項目を繰り返す】などと一緒に使う事で真価を発揮します。
リストから項目を取得
OS | 使用 |
---|---|
iPhone | ○ |
iPad | ○ |
Mac | ○ |
Apple Watch | ○ |
このアクションは入力として受け取ったリストの、指定位置の項目を取得します。
リストには使用するリストを指定します。
最初の項目のところを選択すると色々と出てきますがそれらは以下のように使い分けます。
- 最初の項目
- 常に先頭の項目を取得します
- 最後の項目
- 常に最後の項目を取得します
- ランダム項目
- アクション実行時にランダムで選択した項目を取得します
- 項目のインデックス
- 指定した場所の項目を取得します
- Rangeの項目
- 指定した2つの数値の間にある項目を全て取得します
それぞれで出番がある事はあるんですが、一番出番があるのは項目のインデックスです。これは指定した場所の項目を取得するんですが、変数を使うことによりその都度違う場所の項目を取得するという使い方も可能です。
リストから選択
OS | 使用 |
---|---|
iPhone | ○ |
iPad | ○ |
Mac | ○ |
Apple Watch | ○ |
この項目は指定したリストから項目を選択する時に使います。
リストの部分に使用するリストを指定します。
プロンプトはこのアクション実行時に表示する案内用テキストみたいなもののことです。未指定だと「どれですか?」と表示されます。スペースキーなどで空白を入れておけば、何も表示しない状態を再現できます。
複数を選択はデフォルトでは無効になっています。有効にすると選択時に複数を選択できるようになります。
こんな時に使おう
リストは全体で3つです。なので解説はこれで終わりなんですが、この説明だけだと【メニューから選択】に負けています。なのでその辺りの違いと使い分け、便利な使用法などを紹介します。
メニューから選択との違い
まずはこれから。メニューから選択は「メニューを開く機能と、選択機能を備えている」ものです。つまり内容だけ見れば【リスト】と【リストから選択】と【リストから項目を取得】の3つを1つにまとめたものと言えます。
これらの大きな違いは2点あり、1つは複数選択が出来るかどうかです。【メニューから選択】は複数選択することができず、常に選んだものがすぐに実行されます。対してリストは複数選択が出来ます。
次に【各項目を繰り返す】の使用可否です。メニューから選択はどちらかと言えば「あらかじめ処理をそれぞれで決めておいて、選んだメニュー内の処理のみ実行する」というものです。対するリストは「各項目を繰り返すでリスト内の全ての要素に対して処理を行う」ことが可能です。
あとは【リストから項目を取得】や【リストから選択】は単体でも使用可能という点ですかね。メニューから選択は常に「メニュー+選択機能」というアクションなので分離する事はできません。しかしリストはアクションが元から3つに分かれているので、細かい使い分けが可能です。
便利な使い方
リストはその性質上、いろんなところで使えます。
まずは「アルバムアートワークを含む曲のツイート」です。これは【現在の曲を取得】で曲の詳細を取得し、【テキスト】で投稿用のフォーマットを整えます。
そして【リスト】でテキストと詳細のアルバムアートワークを各項目にセットします。あとは【ツイート】でリストを丸ごと投稿すれば、アルバムアートワーク+任意の投稿用フォーマットという組み合わせのツイートが行えます。
次に【統計を計算】です。【リスト】に数値をセットします。そして統計を計算に値をリストごと渡せば、指定した方法で計算してくれます。
【リストから項目を取得】はリスト以外にも使うことができます。例えば【近くの店舗や企業を検索】の検索結果だったり、【テキストを分割】で1つのテキストを幾つにも分割したデータだったり。
リスト以外に使えるアクションは多いので、結果が複数になったらリストから項目を取得を使ってみましょう。
【繰り返す】や【各項目を繰り返す】には専用変数の「繰り返しインデックス」というものがあります。このインデックスはループ処理の回数を記録しているもので、1回処理が終わると+1されます。
この数値を【リストから項目を取得】で使用し、現在のループ回数に応じた値を取得するということも可能です。
まとめ
リスト関係はシンプルながらも出番が多いアクションが揃っています。特にリストから項目を取得はリスト以外でも使えるため、ダントツで出番が多いです。結果が複数の場合はとりあえず項目を取得を使ってみましょう。
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