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【iPhone/iPad/Mac】ショートカットの入力と機種ごとの違い

ショートカットの入力 ショートカット
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書いた人
あいりゅー(irilyuu)

メインはApple製品(iPhone・iPad・Mac・Watch)と、SwiftとSwiftUIです。ポケカも好きです。
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このページについて

このページではiPhone/iPad/Macで使うことができるショートカットの、機種ごとの違いを詳しく解説しています。ショートカットの便利機能であるショートカットの入力についても解説しています。

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デバイスごとの違い

ショートカットアプリはApple Watchも含めれば4デバイスで使用することができますが、それぞれで異なる点があります。ここではまずそこを解説していこうと思います。

iPhoneのショートカット

iPhoneのショートカットはMacとiPadにあるような【画面を複数のAppで分割】みたいな画面を複数のアプリで分割するなどの大画面用のアクションは使えません。

逆に【デバイスを振動させる】が使える端末となっています。

iPadのショートカット

iPadのショートカットはMacとiPhoneの中間的な存在です。MacとiPadは【画面を複数のAppで分割】が使えて、iPhoneと同じ【ホーム画面へ移動】【モバイルデータ通信を設定】【機内モードを設定】など、持ち歩く前提のアクションも搭載されています。

Macのショートカット

Macのショートカットは比較的新しい登場す。クイックアクションと共有シートなどの異なる点が多いんですがそれは後半で紹介します。

Macは持ち歩きが可能なMacbookもありますが基本的には持ち歩かなくてもOKなiMacなどもあるのでその辺り色々と混在しているような感じです。そして【モバイルデータ通信を設定】のアクション自体は表示されているんですが、Mac自体にモバイルデータ通信が可能なチップが搭載されていないのでもちろん使用不可です。

ただし【画面を複数のAppで分割】【Appを終了】などのMacの大画面や処理性能を活かしたアクションがあります。

Apple Watchのショートカット

これはApple Watchでショートカットを作成・編集できるというものでは無く、あらかじめiPhoneなどで作成したものをWatchで使用するというものになります。

そして中には使えないアクションも存在するため、基本的には外で使うことができるアクション・ショートカットを作成するようにしましょう。

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ショートカットの入力

ここからは全てのショートカットに共通する、ショートカットの入力の使い方について。通常はショートカットアプリを開く→使用するショートカットをタップで実行させますが、このショートカットの入力を使用すると他のアプリからショートカットを起動させることができるようになります

例えば写真アプリを開いていて、写真を選んでいる状態でクイックアクションor共有シートorサービスメニューでショートカットを選べば、そのショートカットをその場で実行できます。さらには選んだ写真をショートカットに渡すことができるため、ショートカットを開いて【写真を検索】【写真を選択】を省くことが可能です。

ショートカットの入力の使い方

ショートカットの入力は設定が必要です。設定画面こそは全デバイス共通なのでまずはそこの解説からしていきます。

iPhoneはショートカットの下部にあるiマークを、iPadとMacは右のメニュー上にある設定マークをタップ/クリックします。するとこんな感じの設定画面が出てきます。

設定画面(macとiPad)

基本的にはどれも同じ画面に到着するので、この画面の項目を使用して解説します。

Apple Watch編

まずは画面の一番下にあるApple Watchに表示を簡単に解説しておきます。これにチェックを入れるとWatchのショートカットで表示され、Watchで使用することができるようになります。

使用できないアクションがあるとエラーが表示されますが、何もなければ処理は行われます。

Mac編

まずはMacから。Macで選べる項目とその解説は以下の通りです。

メニューバーにピン固定
ディスプレイ上にあるメニューバーにショートカットのアイコンを常駐させます。そこからクリックする事で起動可能です。
クイックアクションとして使用
右クリック時に使用することを許可する場合に使用します。さらにFinder、サービスメニュー、出力を提供とありますが基本的にはサービスメニューを有効化すればOKです。これの違いについてはあとで書きます。

サービスメニューはOS全体で使用可能なメニューです。そのためFinder以外で右クリック→サービスメニューで選んだショートカットを起動することができます。以下はメモアプリでサービスメニューを選んでいるところです。サービスメニューはOS全体で使用可能なメニュー

この中で、ipadとMacとアーティスト検索、スクラップ、マップURL生成、現在地からの移動時間は全てサービスメニューとして登録したショートカットになります。

FinderはMacのファイル管理アプリなんですが、そこで右クリックするとクイックアクションといって、PDFを作成とかのメニューが出てきます。

Finderのクイックアクション

カスタマイズを選んでも選べる項目はかなり少ないんですが、ここにショートカットを出現させることが可能となります。ただしPath Finderなど別のフィアル管理アプリを使用している場合、そもそもクイックアクションが表示されません。

出力を提供はショートカットAの結果をショートカットBに渡すかどうかみたいな機能です。詳しくは【停止して出力】を参照してください。

iPhone/iPad編

iPhoneとiPadはほぼ共通です。というのもシンプルで、共有シートに表示を有効化すればOKだからですね。

共有シートってのはこういう四角と矢印の合わさったアイコンのことです。

共有シート

これをタップすると色々と共有メニューが出てくるんですが、その中にショートカットを含めることができます。ここからワンタップで指定のショートカットを起動することが可能なので大変便利です。

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ショートカットの入力の受付内容

ここからはショートカットのもう1つの設定である、入力内容の受付について解説します。

ショートカットの入力は基本的に18種類に対応しています。よほど変なものでなければ扱えるというわけです。その一覧をまずはご覧ください。

  • イメージ
  • メディア
  • ファイル
  • フォルダ
  • PDF
  • テキスト
  • リッチテキスト
  • SafariのWebページ
  • URL
  • 記事
  • マップのリンク
  • 場所
  • 連絡先
  • メールアドレス
  • 電話番号
  • 日付
  • App StoreのApp
  • iTunes製品

これらを受付可能です。デフォルトでは全て有効になっています。ただし有効になっているがゆえに邪魔になることもあります。

例えば写真を扱うショートカットがあったとします。Safariで共有シートを開いても写真を扱うショートカットが表示され、メモアプリの共有シートにも写真を扱うショートカットが表示されます。これでは目的のショートカットなどを見つける際にシンプルに邪魔なので、オフにしておくのがベストです。

デフォルトでは任意となっていますが、そこをクリック/タップするとこんな感じでメニューが出てきます。そこで不要なものをオフにしていけば、該当するファイルや種類のところでは共有シートにショートカットが表示されなくなります

ショートカットの入力は項目を任意で選べます

なので写真や動画を扱うショートカットであればイメージ・メディアの2つさえ有効にしていればOKということになります。ショートカットごとに適宜調節してあげましょう。

おまけ;ショートカットの入力と直接起動を使い分ける

ここからは完全におまけコンテンツとなります。

ここまでショートカットの入力について解説してきましたが、ショートカットを直接起動する時と入力ありで起動する時の2つが考えられるショートカットもあります。

例えば直接起動した時は【写真を選択】を起動するけど、ショートカットの入力がある時は【写真を選択】をスキップするなどですね。このような操作は【if文】を使用する事で実現可能です。

まずは共有シート/クイックアクションを有効にし、その真下に【if文】を配置します。そして入力部分はショートカットの入力条件を「任意の値」にしましょう。

そしてその他の場合のところに、直接起動した時の最初の処理を書きます。

「入力の有無を調べて最終的にクイックルックで確認する」というのは以下のようにする事で実現できます。

入力の有無でスタートを変更するにはif文を使います

直接起動した場合は入力が無いため、その他の場合の【写真を選択】からスタートします。逆に入力がある場合、選択する必要がないので何も処理は行いません。

そして最終的に「if文の結果」という変数にここまでのデータが全て格納されるので、クイックルックでは「if文の結果」を表示するだけでOkとなります。

また、中には【クリップボードの取得】を使用するケースもあります。となると直接起動・共有シート・クリップボードの3つに対応しなければならないんですが、これも簡単です。

答えから書くと、値が無いの中にもう1つif文を配置するだけです。大まかに処理の流れを書くと以下のようになります。

  1. 最初にif文で入力の有無を判定
  2. 有りの場合は今までと変わらず
  3. 無しの場合、もう1つif文を配置して今度はクリップボードの中身を取得する
  4. クリップボードに中身がある場合、ショートカットの入力の有りと同じ処理にする
  5. クリップボードにも中身が無い場合、扱うものを選択するアクションを使用する

上から順に組む事で、ミス無く判定し続ければ「扱うものを選択するアクション」の起動を最終手段にすることができます。可能であれば少ないタップ数で効率よくしたいものですからね。

今回は試しにURLを保存するというショートカットで例を紹介します。最終的にはこうなります。

URLを取得する仕組み

一気に複雑になったように見えますが、上から順番に見ていけばそれほど難しいことはしていません。クリップボードは変数として使用可能なので、【クリップボードを取得】を使わずとも実現できます。

これで最終的にURLが結果として出てきます。あとはメモのアクションを使ったり、リマインダーに登録したりなんかかんかが行えます。

まとめ

ショートカットはデバイスごとに使用可能なアクションもあれば使うことができないアクションもあります。それぞれ端末の仕様が異なるためなので仕方ないですね。

そしてショートカットの入力は共有シート/クイックアクション/Finderからショートカットを呼び出すことができるものです。if文とかを駆使して読み込みエラーが無いようにしてあげるともっと便利に使うことができます。

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