こんな方にオススメ
macOSの設定関係を中心に解説しているページです。執筆時はmacOS BigSur→Montereyを搭載したM1 MacBook Air。機種によっては解説が当てはまらないケースもあったりしますが、そこは適宜読み替えてください。
アクティビティモニタ
アクティビティモニタとはmacOSに標準で入っているアプリです。これはWindowsで言うところのタスクマネージャーと同じ機能です。
アクティビティモニタでは以下のことが確認できます。
- CPU(CPU使用率・使用時間・スレッド・GPU使用率・GPU使用時間など)
- メモリ(メモリ使用率など)
- エネルギー(エネルギー影響など)
- ディスク(書き込み/読み込みバイト数)
- ネットワーク(送信/受信パケット数など)
それぞれを主に解説していきますが、全てに共通しているのは下部にグラフが表示されている点です。このグラフはそれぞれで表示している項目が違いますが、全体を一つにまとめて見れるという点では中々重宝します。
例えばCPUのグラフで言えばシステム関連のプロセスの合計使用率と、ユーザーが入れたアプリ等の合計使用率が表示されています。
アクティビティモニタの起動方法
アクティビティモニタを起動する方法は主に2種類あります。使いやすい方で良いと思います。
- Finder>アプリケーション>ユーティリティ>アクティビティモニタ
- Launchpad>その他>アクティビティモニタ
Launchpadについては以下を参考にしてみてください。

アクティビティモニタの便利機能
アクティビティモニタでは応答なしアプリの強制終了を行うことが出来ます。これはCPU・メモリなど関係なく、全てのタブでアプリ名さえ出ていれば行うことが出来ます。
アクティビティモニタを起動、応答しないアプリを選択。上部にある☓マークをクリックし、強制終了をクリック。これで終了することが出来ます。
ただし以下は強制終了しないほうが良いです。
- ユーザの部分にrootと表記されているもの
- ユーザに自分の名前が出ているけど、自分が入れたアプリ以外のプロセス等
この2つはmacOSにデフォルトで入っているプロセス(システム)の一部であり、強制終了することでOSの一部が欠損することに繋がりかねません。完全消去ではないにしろ動作が不安定になる事は目に見えているので、強制終了しないほうが良いです。
CPU
CPUタブではプロセス名とアイコン、そしてそのプロセスがどのぐらいCPUを使用しているかを見ることができます。以下が実際にCPUタブを開いている画面になります。
ずらーっと並んでいますが、ここでよく見る項目は以下。
- %CPU→プロセス(アプリ)がどのぐらいCPUを使用しているか
- 種類→プロセス(アプリ)がM1に対応したApple表記か、Intelチップ向けに作られたアプリかを見れる
- %GPU→プロセス(アプリ)のGPU使用率
スレッド・PID・ユーザなどは見ても自分みたいなパンピーには活用できるものではないのでスルーしても構いません。ここで見れるぐらいに留めておく程度で良いです。
CPUは中央演算処理装置の事で、簡単に言えばパソコンの頭脳です。%CPUではそのCPUをどのアプリがどのぐらい使用しているかを見ることができます。画像ではWindowServerが高い使用率をしていることが分かります。
Appleは数年かけて自社開発のチップに切り替えていくと発表し、その成果としてM1チップが生まれました。そのM1はアプリとのやり取りする言語が今までのIntelチップとは違うのが特徴です。しかしIntelアプリも問題なく動作するのは、Rosetta 2と呼ばれる仲介役がいるためです。種類ではアプリがM1に最適化されているApple表記か、Intelチップ向けに作られたIntelかを調べることができます。Rosetta2がうまく機能しているだけにSpotifyなどのIntelアプリも問題なく機能しているので、あまり気にすることはないと思います。
GPUはグラフィックのことです。わかりやすく言えばChromeやSafariでYoutubeを見ているときはChromeのGPU使用率が上ります。
メモリ
メモリタブではプロセス(アプリ)名・メモリ使用率・スレッド・ポート・PID・ユーザなどが見れます。ここはCPUよりも種類が少ないです。
グラフのメモリプレッシャーについて少し解説します。メモリタブのグラフは以下のような感じになっています。
メモリプレッシャーにマウスカーソルを置くと、「ユーザーがパソコンで作業するのに必要なメモリをシステムがどの程度満たせるかを示したもので、メモリプレッシャーが上限に近いほどシステムの上限を表し、パフォーマンスの低下を意味します」と表示されます。
簡単に言えば緑が上限まで行くとパフォーマンスが低下するよって事ですね。ちなみに上記はM1搭載Macbooc Airの8GBメモリ・主に起動しているのはSpotify/Chrome(タブ7つ)/Finder/メモ/ツイッター/アクティビティモニタなど。他にもバックグラウンドで動いてるシステム関連のプロセスがあるため一概には言えませんが、ブログ編集程度なら半分ぐらいですね。
動画編集とか重めの作業をするとオレンジっぽくなります。以下は約14分の動画をmp4へエンコード・容量は約1.3GBほど。エンコード中にオレンジ色になりました。
究極に負荷をかけたら赤色になるんでしょうかね。自分のmacだとこれが限界でした。
エネルギー
macのアプリやプロセスがどのぐらいエネルギー消費に影響しているかを見ることが出来ます。Macbookユーザーだと気にかけたほうが良い項目ではあったりします。
エネルギー影響はその名の通り、エネルギー消費に影響を与えているアプリが分かります。数値が低いほど、消費エネルギーが低い事を表しています。
主に見るのはこれぐらいですね。ほかは見たとしてもユーザー側では使わないことでしかバッテリーへの影響を抑えることが出来ません。
下部にはエネルギー影響のグラフと、バッテリー残量を表すグラフがあります。現在のバッテリーの残り%と、使用時間の目安も表記されているので参考にしてみるのもいいと思います。
バッテリーに関する設定はこちらを

ディスク
ディスクとはSSDとかHDDとかの事を表しています。そしてディスクタブでは、そのディスクへの読み込みや書き込みバイト数を見ることが出来ます。
一般的にSSDもHDDも消耗品であると言われていますが、そのよくある要因は読み書きによる寿命です。ディスクタブの下部に読み込み回数とか書き込み回数などが表記されており、そのデータ量も掲載されています。
M1搭載機には過剰な読み書き不具合があると以下で書きましたが、そのせいか自分のM1搭載機は読み込み回数19,592,789、読み込みデータ量441,59GBと表記されています。書き込みはそこまで行かないものの、やっぱり異常かなと思いましたが修正されることを待ちましょう。

ネットワーク
ネットワークタブではプロセスがどのぐらいネットワークを通じてのデータのやり取りをしているかを見ることが出来ます。
送信バイト数/送信パケット数はアプリがネットワークを通じて送信したデータの量を表しています。
受信バイト数/受信パケット数はアプリがネットワークを通じて受信したデータの量を表しています。
例えば何気なく見ているネット上のページも、検索(検索エンジンへのリクエスト送信)→検索結果の表示(検索エンジンが検索ワードをもとに検索結果をユーザーへ送信)→ユーザーが検索結果のどれかをクリック(ユーザーがクリックした検索結果のページ情報を検索エンジンにリクエスト送信)などと言ったように、常にネットワークを通じてのリクエストの送信や結果の受信などを行っています。
ちなみにパケットというのは小包という英単語から来ています。データを一括でドンと送受信すると通信回線をとんでもなく大きく使用する事が発生しかねないため、データを小分けにして送受信するようにするのがネットワークのデータ送受信で使われている技術です。
その他の設定項目など
macOSの他の設定解説一覧はこちら。記事によってはBigSurで書いたものとMontereyで書いたものが混在していますが、基本的にはどちらでも使える内容です。