AptXとは
これはBuletoothのコーデックの一つです
Bluetoothは様々なコーデックがあり、まぁ最初は混乱します
このページは以下の方にオススメだったりします
Bluetoothコーデック一覧
Bluetoothのそもそもの接続の仕方をまずはおさらい
プロファイルと呼ばれるものを使っている
そのプロファイルで、音声のやりとりはA2DPというものを使っている
この中に、コーデックと呼ばれる規格が存在します
この時に使うコーデックによって、以下のような特徴があります
コーデックの特徴一覧 | |||
---|---|---|---|
コーデック名→ | SBC | AAC | AptX |
音質 | 悪い | 良い | 良い |
遅延 | 大きい | 低遅延 | AACより低遅延 |
ざっと例をあげるとこんな感じに分類されます
SBC
これはA2DPを使用する際に標準で搭載されているコーデック
Bluetoothが開発された当初の技術だと思ってもらって構いません そのため、音質はアレですし遅延もはっきりわかるレベルになったりします
AAC
アップル製品でよく使われていることもあり、アップルユーザーにとっては馴染みがあると思います
SBCの欠点を改良したものだと思ってもらって構いません
AptX
AACと同様に、SBCを改良したものという認識で構いません
ただし、AACよりも転送量が多く、音質・遅延共にAACを上回ります
他のコーデック
なおaptxにはHDなどいろんなバージョンがありますが、使える機種は限定的なので気にしなくても構いません
macOSの対応状況
macOSではSBC,AAC,AptXに対応しています
しかし、Catalina時代でAptXを使うと必ずといっていいほど音飛びがしていました
BigSurに変わってから
かなり改善されたどころか、もうデフォルトで使っていけるレベルになりました
SBCを使用したときとの遅延差は言うまでもなく改善されていますし、AACの時とも若干良くなったという感じを受けました
macOSでのコーデックの変更と確認方法
Catalinaではoptionを押したままBluetoothのアイコンをクリックすれば詳細で見れましたが、Bigsurからはこの方法が使えなくなりました
なのでBluetooth Explorerを使う必要があります
- まずはDeveloperサイトから入手する必要があります
- アップルアカウントでログインした後、bluetoothで検索
- Additional Tools for Xode 11.4をクリックすると、中身にBluetooth Explorerと表記されていると思うので、それをダウンロード・インストールします
Bluetooth Explorerを起動すると、ウィンドウとかは表示されませんがメニューバーは表示されます
このうち、Tools→Audio Optionをクリック
以下の画面が表示されるので、CodecsのForce use of aptXにチェックを入れる
その後、Bluetoothイヤホンの接続を解除し、再接続
コーデックの確認方法は、Bluetooth Explorer→Tools→Audio Graphsの順にクリック
以下の画面で、イヤホンとmacでどういった通信が行われているかを確認することが出来ます
一番下に、Active Audio CodecでAptXと表示されていれば、AptXで接続されていることが確認出来ます
参考までに、この画面の見方を解説します
Raw RSSI
デバイスとmac間での信号をどれぐらい受信しているかを表しています
Data Rate
一秒間にやりとりされているデータ量を表しています
Retransmission
再送という意味で、データの送信時に一部が欠けたとします その場合に、再びそのデータを送信することで欠けた部分を補う技術の事を言います
なので、このグラフは再送信量を表していると言えます
Bitpool
データ送信時の量を調整する機能の事を言います
この数値は(SBCコーデックに限り)Audio Optionにて変更することが可能です
AptXを使う上での注意点
AptXを使う上で、必ず注意する点があります
それはイヤホン側もaptxに対応している必要があるという点です
イヤホンに限らず、Bluetoothスピーカーを使う場合も同様です
コーデックなどは公式サイトとかに書かれているので、まずはそれらをちゃんと確認しておきましょう
Bluetoothイヤホン購入時に見ておくべきチェックポイントも参考にしておきましょう
ちなみに自分が使っているのは以下
普段macと接続しているのはこのイヤホンで、bigsurでaptxが十分に使えることを確認してからはずっとaptxで接続しています
そこそこお値段はしますが、バッテリーの容量・音質・コーデックなど、色んな面で優秀です
Anker Soundcore liberty 2 proのレビューはこちら
追記
しばらくAptXで使用していましたが、若干の音飛びが確認されました
Bluetoothの不具合を解消するシンプルな方法を更新しましたが、この方法で音飛びが消えました
M1限定の方法というわけではないので、Bluetoothの不調にお困りの方は是非
まとめ
ここまでmacOS bigsurでaptxコーデックが使えるのか?ってことについてと、コーデックの確認方法などを書いてきました
参考になれば幸いです