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MacでもWindowsでも、配信する時に使うソフトと言えば九割ぐらいがOBSと答えるでしょう。そのぐらい有名なソフトで、設定例も色々と書かれています。しかしMacの場合はどうなの?と思われる方もいるかもしれませんし、そういった方が実際に今この記事を見ているかもしれません。
自分もそうですが、今回のテーマは「MacでOBSを使って配信」を解説していこうと思います。ちなみに自分は配信する気は一切ありませんが、こう言った類の事を友人から聞かれてその都度答えるのが面倒なので記事作成に至りました。
OBSの簡単紹介
OBSの正式名称はOpen Broadcaster Softwareです。日本語訳だと配信ソフトです。そのままです。利用料金は無料です。
動作状況など
MacOS Big Sur11.5で動作確認しました。
OBSのインストール
前提として、Windows/Mac/Linuxの3OSでのみ動きます。iOSやiPadでは使えませんよってことです。まずは公式サイトに行き、ソフトをダウンロード。
今回はMacなので、真ん中のりんごマークをクリックし、インストーラをクリックしてインストールします。
OBSインストール後の設定
起動すると、こんな感じの画面になっていると思います。
黒い部分が配信時に映すことになる画面、下にある音声ミキサーは再生されている音量とかの表示、ソースが映像や音の入力設定、一番右が設定です。
今回はYoutubeでの配信を例にあげます。配信画面は今回はブラウザを例にしますが、ゲームだったらゲームに置き換えて設定してみてください。
音声設定
まずは音声設定から行きます。一番右の「設定」→音声の順にクリックし、デスクトップ音声をSoundflower(64ch)か、Blackhole(16ch)に設定し、マイク音声を自分が使うマイクに設定。Macの内蔵マイクの場合、[Built-in Microphone]を設定すれば内蔵マイクをそのまま使うことができます。
サンプリングレートなどの項目はそのままで。MacユーザーでSundflowerやLaciocastを使う予定で、設定例をみたい方は以下をどうぞ。

Blackholeのインストールはこちらを参考にしてください。
画質設定
出力を選び、出力モードを詳細に変更します。配信するPCや回線、Youtube以外での配信の場合はそれぞれ設定箇所が違うため、一概にこの設定でOKとは行きません。
Youtubeの場合は上から順に
- エンコーダ x264以外 Macの場合、最初から入っているアップルTVエンコーダを使いましょう。ソフトウェアかハードウェアかは自分の配信に適した方を選びましょう。
- 配信サービスのエンコーダ設定を適用する チェックを入れる
- レート制御 CBR
- ビットレート PCや回線によって違います
- キーフレーム間隔 配信サービスのエンコーダ設定を適用にチェックを入れていれば0のままで良いです
ビットレートは上げれば1秒毎に送るデータの量が多くなり、画質が向上しやすいです。その反面、回線のスペックを超える送信量だと映像も音声も途切れ途切れになり、見ている人には何一つ伝わらない配信となります。いわゆる重い状態になります。
ビットレートに関する設定方法は色々と紹介されていますが、大体2500〜3000ぐらいでひとまず設定してみて、色々と試しながら変えていくのが一番安定かなと思います。
ソース設定
設定画面を閉じ、初期画面の左側にあるソースをいじります。ソースとは入力/出力関係のことで、例えばニンテンドースイッチやPS4なんかの画面を映す設定もここでやります。ソースの+ボタンをクリックすると一覧が出てくると思います。
代表的なものだと、ウィンドウキャプチャ(Mac上で動かしているゲームやブラウザなどのウィンドウ単位)、映像キャプチャデバイス(Macにつなげているキャブチャーボードの映像と音を取り込む)、画像(静止画などを選び、ラジオ風にしたい場合)、画面キャプチャ(Mac上の指定範囲のキャプチャを映す)などが使われていると思います。
コメントの表示などは他のソフトと一緒にやっているんでしょうかね?配信する側では無いのでこの辺の細かいことはわかりません。使いしたいソースを選び、それぞれ設定したらここは完了です。
キャプチャーボードの場合、接続している機種名とかが出てくると思います。それを選べば映ると思いますが、映らない場合はキャプボ別に何かあるかもしれません。
配信設定
最後に、配信用のストリームキーってのを打ち込みます。打つと言ってもペーストで終わりますが、これが他の人に知られると好き勝手に自分のアカウントで配信されます。管理はしっかりしておきましょう。最悪の場合、Youtubeなどの規約違反コンテンツを配信されてアカウント停止に追い込まれます。
ストリームキーの入手法などは別のサイトで詳しく書かれているため、そちらを見てください。貼り付ける場所は設定>配信のところにあります。Youtubeを選択し、ストリームキーのところにペーストしてOKクリック。
あとはひたすらテスト配信画面を見てレイアウト調整
実際に配信する前に構想していたレイアウトと、実際の配信画面を見ながらレイアウトを整えていきます。
ラグは回避出来ない
これはどのソフトにも共通していることですが、ラグ(配信者と視聴者の間に存在する遅延)は回避出来ません。いくら軽量設定にしてラグを軽減したとしても、ラグは出ます。そのため自分の発言や配信の進行よりも遅れてコメントが到着することになります。
極端な例を挙げると、0:00に配信を開始した場合、視聴者が実際に配信を見れるのは0分20秒ごろなので、視聴者は常に自分のほんの少し過去を見ていると思ってもらうと良いと思います。
以上がOBSの初期設定とかでした。細かいところは一切知らないため、ご自身で調べて補完していただくとこのソフトの真の力を発揮できると思います。
注意点
現在、MacでOBSを使っていると途中で強制終了したりする不具合が色々と報告されているみたいです。ターミナルを使って一時的にしのぐ方法もあれば、他の方法もあるようです。これらも自分はやったことがないため確証がありません。気になる方は調べてみましょう。