このページについて
このページではmacOSとOBSを使用してYotuubeで配信をするまでの設定や実際の配信方法などを解説しています。
更新履歴など
2022/10/27:macOS Venturaの内容をもとに書き直しました。
はじめに
このページではmacOS VenturaのScreenCaptureKitを使用する前提での解説をしていきます。過去バージョンのOSやOBSでは使用できないため、macOSのアップデートをしてから読み始めてください。
OBSのダウンロード
実際のYoutube配信で使用するソフトは人それぞれですが、まずなにより先に設定すべきはOBSというソフトウェアです。これはオープンブロードキャストソフトウェアの略称なので、簡単にいうと配信に必須のソフトです。
OBSの公式サイトでダウンロードをすることができます。このページをご覧の皆様はリンゴを選び、インストーラをダウンロードしましょう。
記事執筆時点ではOBS(28.0.3)が最新バージョンとなっています。IntelのMacを使用している方は上の(x86_64/Intel)をダウンロードしてください。M1やM2チップ搭載のMacを使用している方は、下の(arm64/Apple Silicon)を選択してください。
ダウンロード後はdmgファイルを起動し、アプリを自分のデバイスにコピーします。これでインストールは完了です。
OBSの初期設定
OBSを初めて起動した時は自動セットアップウィザードが起動すると思います。基本的にはなにも変更せずそのままでOKです。
Youtubeとの連携
セットアップの途中でも可能ですが、YoutubeとOBSを連携することで面倒な手間を省くことができます。
セットアップウィザードで連携をスキップした方は設定>配信の順にクリックし、サービスでYoutubeを選択。アカウント接続を行います。
配信画面の設定
以前はウィンドウキャプチャとか映像デバイスキャプチャとか、色々と準備することがありました。それに加えて、SoundflowerやBlackholeなども準備する必要がありました。
しかしmacOS Venturaで実装されたScreenCaptureKitを使用すれば、その辺りは色々と簡単に設定を行うことができます。
ウィンドウキャプチャ
ソースのところでmacOSスクリーンキャプチャを選択し、プロパティで方式を選び、ウィンドウを選択します。
この方法のメリットはまず他のウィンドウや画面が映り込まないという点です。例えばゲームの画面のみを配信したいと思ったときにOBSやブラウザなどを起動していて画面に被っていたとしても、配信に乗るのはゲーム画面のみです。
そしてVenturaで実装されたオーディオ関係のKitにより、指定したウインドウの音声のみを配信に乗せることが可能となりました。そのため他で通知音とかが鳴っていたとしても、指定したウインドウで鳴っていない音であれば配信に乗ることはありません。
画面キャプチャ
ウィンドウでは無く、画面の広範囲を配信したい場合に使用します。方式で画面キャプチャを選びます。
ディスプレイのところで内蔵ディスプレイや外付けディスプレイなどを選びます。
この方法は広範囲の画面を写すときに便利なのですが、音声は基本的にすべて配信に乗ります。その辺りは注意して扱いましょう。
アプリケーションキャプチャ
こちらは「指定したウインドウ」かつ、「指定したアプリ」のウインドウをキャプチャします。
内蔵ディスプレイと外付けディスプレイの両方でSafariを起動している状態でアプリケーションキャプチャを選ぶと、ディスプレイによって配信に乗る方が変わります。内蔵を選べば内蔵ディスプレイかつSafariの画面のみが配信に乗りますが、外付けディスプレイのSafariの画面はのりません。
音声に関してはウィンドウキャプチャとは異なり、音が鳴っているものを指定したらたとえ配信に載っていない画面であれ、音はのります。
具体的には内蔵のSafari(A)と、外付けのSafari(B)の2つがある状態で、内蔵のSafari(A)を配信に載せていて、Safari(B)で音が鳴っているとします。この場合、配信にSafari(B)の音が乗ります。逆にSafari以外の音は一切含まれません。
配信の開始方法
配信用のレイアウトが完成したら、右下にある配信開始を押します。
配信開始前に新しい配信を作成するか、既存の配信設定を選択するかの画面になるかと思います。ここで配信の設定をすることで、作成と同時に配信を開始することができます。
スタジオモード
以前のバージョンでも掲載しましたが、スタジオモードを紹介しておきます。
スタジオモードは左に自分の設定画面を開き、右に実際の配信画面を表示するという2画面構成にすることができます。
この状態で真ん中にある「トランジション」をクリックすると、左の配信準備画面を右の配信に適用することができます。なので左で納得のいく配信レイアウトを作り込みましょう。
外部キャプチャに関して
外部のデバイスからの映像をキャプチャする場合、ソースで映像キャプチャデバイスを選択します。
デバイスでFaceTimeカメラと、iPhoneのカメラなどを選択することもできますが、ゲームのキャプチャボードとかUSB接続したiPadなどを選ぶこともできます。
まとめ
以前のmacOS Montereyでは配信のためにSoundflowerやBlackholeなどをインストールする必要がありましたが、macOS Venturaからはその必要もなくなりました。それにより、オーディオ関係の設定やデバイスの設定などを省略することができ、かなり簡単に配信を行うことができるようになりました。
Metal3も実装されてmacOSでのゲーム体験が向上したそうなので、配信をする方は色々と参考にしてみてください。