こんな方にオススメ
2021/9/28 全体的に書き直し
クリーンインストールとは
クリーンインストールとは、ディスクのデータを全て削除して工場出荷時に戻す機能です。クリーンインストールを実行すると全てのデータが削除されるので実行する前に必要なデータは全てバックアップしておきましょう。
バックアップとは言っても、個人が出来る範囲には限りがあります。例えば音楽ファイル・画像・スプレッドシート(表計算)などのソフトやアプリから何も関連付いていないものが簡単に行えます。逆にバックアップしにくいものをあげると、アプリの設定ファイルなど個人で探し出すことすらも難しいファイルなどですね。
アプリによっては設定をファイルに出力・保存し、バックアップとして使えるようになっているものもあります。そのあたりはアプリごとによります。バックアップアプリを使って、アプリごとやディスク全体などの個別でのバックアップも出来たりします。
OSの別バージョンをインストールしたい場合は、ダウングレードの解説ページを参照してください。
クリーンインストールの前に試したいこと
まずはバックアップですね。上でも書いたように、個人でお手軽にバックアップが可能なものとそうでないものがあります。前者はファイルを外付けのUSBドライブか、クラウドサービスを利用して単体で保存すればOKです。
しかしアプリの設定などでバックアップが取れるものは問題ありませんが、それが出来ない場合は設定をメモに取るなどしておいたほうが良いかもしれません。
そしてクリーンインストールをする理由は色々あると思いますが、Bluetoothの不具合とかちょっと気になる事があるっていう場合はまず以下を試してみましょう。とは言え下記の2つの方法はM1チップ搭載のMacでは行うことが出来ないので、注意して下さい。
PRAMクリア
PRAMとはMac本体につけられている機能の一つです。NVRAMというものもありますが、手順はほぼ同じです。
- Macの電源を切ります。
- その後、電源を入れてすぐに ⌥⌘PR の4キーを全て同時押ししたままにします。
- 起動音が鳴る設定になっているかどうかは人次第ですが、起動音が鳴ったらキーを離します。起動音がならない設定の場合は20秒ほど経過したらキーを離します。
ちなみにですが、設定→サウンド→起動時にサウンドを再生にチェックを入れることで、起動時にキーを離すタイミングが分かりやすくなります。
SMCリセット
PRAMとは違い、こっちはとってもシンプルに行えます。SMCとはシステム管理コントローラという機能のことですが、それをリセットすることで不具合が解消されるかもしれません
- Macの電源を切る
- 電源コードを抜き、15秒以上放置
- 経過したら電源コードを元通りに繋ぎ、数秒放置してから起動
クリーンインストールの手順
それでは実際にクリーンインストールをする手順です。
- Macの電源を切る
- 電源を入れてすぐ、⌘R の2キーを長押し
- macOSユーティリティが出たら、ディスクユーティリティをクリック
- 内蔵ドライブのストレージをクリックし、Data表記の無い方を最初に選択し、画面上部にある「消去」をクリックしてデータを削除
- Data表記がある方を選択し、画面左上のボリュームのマイナスマークをクリック
これでOKです。DataはOSカタリナから実装された、「MacOSのファイルとは切り離された、読み取り専用のシステムボリューム」というものです。このDataはOSをインストールする度に自動作成されます。なので前のDataと再インストールしたDataの二種類が存在することになります。その結果、TimeMachineでバックアップをする時にエラーになってバックアップが取れなくなります。
その他の設定項目など
macOSの他の設定解説一覧はこちら。記事によってはBigSurで書いたものとMontereyで書いたものが混在していますが、基本的にはどちらでも使える内容です。