こんな方にオススメ
こういう方しか見ないと思いますが、そういった方に向けての解説です。
ダウングレードとは
ダウングレードとは、今使っているソフトウェアのバージョンから下のバージョンに下げることを言います。例えばmacOS BigSurの現行バージョンは11.1ですが、このOSをダウングレードする場合は11.0のように下げたり、そもそもOSのバージョン自体を変えてMojaveやCatalinaに変更したりってことが出来ます。
アップ(上)グレードの対で、ダウン(下)グレードとおぼえておきましょう。
ダウングレードするための必要条件
ダウングレードする際に、TimeMachineからの復元やApp Storeからインストール、購入時のOSのバージョンに戻すの3パターンありますが、それぞれに必要な条件が異なります。
それぞれの手順解説のはじめに掲載していますが、まずはここで自分が実行出来る手段がどれなのかを選びましょう。
- TimeMachine→Timemachineからの復元なので、そもそもTimeMachineのバックアップが無いと無理
- App Sotreからのインストール→USBメモリなどで16GB以上の外部ストレージが必要になるパターンがある
- 購入時に戻す→工場出荷時に搭載されているOSのバージョン以下には戻せません。例えばCatalina搭載で出荷された場合、Catalinaよりも前のMojaveには戻せないというわけです。簡単に言えばOSのクリーンインストールです。
ダウングレードの方法
ダウングレードには大まかに3種類あります。
- TimeMachineなどのバックアップから行う
- 工場出荷時のOSに戻す
- App StoreからOSをダウンロードしてインストールする
この3パターンについて解説します。
バックアップからの復元
この方法はまず大前提としてバックアップがある方にしか使えません。
- 電源を切る
- 電源キーを押した直後に、⌘R の2キーを押しっぱなしにして、macOSユーティリティを起動する
- ディスクユーティリティをクリックし、Data表記のあるものを削除→Data表記の無い方も削除する。このあたりの手順の詳細はOSのクリーンインストールも確認してみてください。
- ストレージの削除が終わったら、TimeMachineバックアップから復元を選び、バックアップを復元する
このとき復元するのは下げたいバージョンのバックアップを選びます。これでひとまずはOSの復元が可能になります。
TimeMachineによるバックアップを参考に、日頃からバックアップの準備はしておきましょう。
購入時のOSに戻す
この方法は「PC出荷時に搭載されているOCのバージョンにしたい」っていう方に向けての方法です。
インテル搭載macの場合
- 電源を切る
- 電源を入れた直後に⌘Rの2キーを同時に押しっぱなしにし、OSユーティリティを起動
この後は共通手順を参照。
M1チップ搭載macの場合
- 電源を入れた直後に電源ボタンを押しっぱなしにする
- 歯車とオプションが表示されるまで押す
この後は共通手順を参照。
共通手順
そしてOSを再インストールするを選択し、指示に従います。このときインストール出来るOSのバージョンは、「現在提供されているOS」に限られます。macOSは過去のバージョンは一部を残して公開しないことが多いため、このような表記がされています。
デフォルトでは「macに搭載されていた出荷時のOSに一番近いOS」が選ばれます。例えば出荷時にCatalina 10.1だった場合、この方法を実行するとCatalina10.15が選ばれるというわけです。
他のインストールオプションを参照したい方は公式サイトの「その他のインストールオプション」を確認し、自分にあった方法を実践してみてください。
App StoreからOSをインストールしなおす
意外に知られていない、App StoreからのOSインストール方法。
App Storeにて提供されているOSは以下
そして、以下がApple公式サイトからダウンロードして使うタイプ
自分が再インストールしたいOSをクリックし、以下の手順に沿って再インストールを行います。
App storeからのインストール
各OSをダウンロードし、インストールを実行します。途中でインストール先のディスクを聞かれるので、Machintosh-HDを選択します。Dataは選択しません
インストーラから実行
High Serra 10.12より下のバージョンにしたい場合は公式サイトからインストーラをダウンロードして使う必要があります。各バージョンのインストーラをダウンロードしたら、実行して指示に従うだけで完了します。
まとめ
OSのインストールにはいくつか方法があり、それぞれ必要なものも違ってきます。自分の取れる手段や、別の手段を実行するために必要なものがなんのかっていうのを把握した上で実行してください。中にはデータを削除してインストールしたい!って方もいれば、逆にデータは保持したままOSだけ変更したいって方も居ると思いますが、どの方法がどんな人に適しているかは正直分かりませんし、OSの変化と共にこのインストールで出来ることも変わったりするかもしれません。
何にせよ、バックアップを取ってからこういう事は行いましょう。
その他の設定項目など
macOSの他の設定解説一覧はこちら。記事によってはBigSurで書いたものとMontereyで書いたものが混在していますが、基本的にはどちらでも使える内容です。