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【Macアプリ】PathFinderの料金や使い方などを徹底解説

PathFinder Mac
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書いた人
あいりゅー(irilyuu)

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こんな方におすすめ

macOSのFinderの代わりとなるアプリを探している
Finderより機能が豊富なアプリを探している
Setappで使えるPathFinderの使い方解説が見たい
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PathFinder

このページではmacOSの標準ファイラーであるFinderの代わりとなる、有料アプリのPathFinder(パスファインダー)について紹介していくと同時に、後半では機能解説なんかをしていきたいとおもいます。

PathFinderの概要

PathFinderの概要
アプリ名PathFinder(パスファインダー)
アプリ開発者Cocoatech
アプリ価格サブスクリプション(後で解説)
公式サイトCocoatech.io
ダウンロードページ公式サイトのみ

PathFinderはFinderの代替えアプリですが、まずは簡単にこのアプリの特徴をいくつか紹介します。

  • Apple Siliconに最適化済み
    今自分が使っているM1搭載のmacはもちろん、M1Maxとかにも最適化済みです。
  • BigSurで再設計
    BigSurで再設計し、処理が速くなるように再設計された模様。今はMontereyですが、再設計の恩恵は受けているハズです。
  • 30日間無料
    これは後で紹介しますが、公式サイトからダウンロードしたPathFinderは30日間の無料期間があります。自分はSetappでの利用なのですが、Setapp版も同様に30日間ぐらいの無料期間を使うことができるので、これはどちらも共通していることだと思っていただいて問題ありません。
  • ユーザーマニュアルが公式サイトにある
    あるんですが、全て英語です。ここではそのうちの一部だけを紹介・解説するので、全てを詳しく知りたい方は公式サイトのユーザーマニュアルを参照してみてください。
  • DropBoxが組み込まれている
    通常はアプリをインストールして使うDropboxですが、PathFinderには最初からDropBoxの機能が組み込まれています。設定からアカウント情報を入力することで、PathFinderから操作することができます。
  • 豊富なその他の機能
    FinderはAirDropやiCloudとの連携などが強みではありますが、PathFinderはそれ以外の事に関してはかなり機能を搭載しています。
    PathFinderでAirDropが使えない訳ではないんですが、これも後半で紹介します。

PathFinderはカスタマイズ性が高く、同じような構成をして使っている方はそうそう見つからないと思います。そこについては後半の使い方紹介の中で解説します。

このPathFinderはPathFinder10までは買い切りタイプで販売されていましたが、11にあたるメジャーアップデートからはサブスクリプション型になりました。しかしPathFinder11として販売されている訳ではなく、シンプルにPathFinderという名前になったようです。

PathFinderの価格

PathFinderは公式サイトからライセンス(アクティベーションコード)を購入し、アプリをインストールしてライセンス認証すれば機能が解放されるようです。Setappユーザーであれば、SetappからインストールするだけでOKです。

PathFinderの価格表
公式サイト版毎月$2.95
毎年(年に1回まとめて支払うタイプ)$29.95
半年(6ヶ月に1回払うタイプ)$16.50
Setapp毎月$9.99
毎年(年に1回支払うタイプ)$107.88

自分は最初からSetapp版を使っているので公式サイト版の起動手順等については不明です。とはいえどちらも共通して30日間の無料使用期間があるので、その期間に使ってみて満足出来なかったら解約で問題ありません。

Setappで1か月のお試し期間を得る方法も参考にしてみてください。

PathFinderの機能・設定解説

ここからは実際にPathFinderでの設定や機能を解説していきます。とは言え自分が使う範囲での解説なので、詳しいことはユーザーマニュアル(英語)を参照してください。

アクセス許可

PathFinderの初回起動時に、フルディスクアクセスの許可をして下さい的な画面が出ると思います。

フルディスクアクセス許可

デュアルペイン

まずはPathFinderの特徴と言って良いようなデュアルペインから。と言っても他のFinder代替えアプリではもうおなじみの機能と言っても良いかもしれません。

デュアルブラウザ

PathFinderのメニューバーをカスタマイズしているのでこの位置にボタンが無いかもしれませんが、デュアルブラウザというボタンをクリックすればこのように1つのウィンドウを分割して表示することができます。

これに付随する機能を紹介すると

    • ファイル同期
      左のフォルダAと、右のフォルダBの中身を統合することができます。
      内容を同期(統合)したいフォルダを2つ開いたら、ディスプレイ上部の方のメニューバーのコマンドをクリックし、Folder Syncをクリック。出てきた画面の比較をクリックして、更新を選びます。この時、左だけを更新するのか右だけなのか、両方更新なのかを選びます。そして同期ボタンをクリックすると、フォルダAとフォルダBの内容を統合してくれます。
      ちなみに統合とかをマージって言いますが、これもPathFinderの機能の1つとして公式サイトで紹介されています。そしてFolder Syncも同様に、公式サイトで紹介されているメイン機能の1つです。
    • ファイル転送キュー
      メニューバーの進行状況というボタンがある場合はそれをクリックすることで、ファイル転送の進行状況を見ることができます。表示されていない場合はメニューバーを右クリックして進行状況のアイコンをメニューバーに入れればOKです。

パスナビゲーター

公式サイトでもパスナビゲーターとして書かれているので、それに従ってパスナビゲーターとして紹介します。

パスナビゲーター

赤枠で囲ってある部分がパスナビゲータってやつです。ここで例えばMachintoch HDをクリックすると、現在のフォルダ階層から一気にMachintosh HDまでジャンプします。サイドバーを表示したくないって方には更に使える機能となります。

モジュール

PathFinderではサイドバーとかではなく、モジュールという名称になっている物を使用します。これはデュアルブラウザで右と左で全く別のモジュールを配置することも可能で、それぞれ細かい設定までできます。

使用するにはメニューバーのウィンドウ→モジュールの順にクリックします。使えるモジュールは以下の通りです。

  • 16進表示
  • Git
  • Subversion
  • このアプリケーションで開く
  • アクセス権
  • イメージブラウザ
  • ゴミ箱
  • サイズ
  • サイドバー
  • タグとレート
  • ターミナル
  • ドロップスタック
  • プレビュー
  • プロセス
  • フォルダ履歴
  • 属性
  • 情報
  • 最近使った書類
  • 選択項目のパス

これら全て自分でサイドバー的な位置に配置し、表示する内容なども細かく設定することができます。例えば一般的なサイドバーはFinderでもおなじみのアレです。

PathFinderのサイドバー

このサイドバーも、上部あたりにマウスを持っていくとすごく小さなボタンが出てきます。それの左側が設定で、右側がモジュールを閉じるボタンになっています。

モジュールの設定ボタン

すごく小さいのでゆっくりマウスを動かしましょう。そして設定画面はこんな感じになっています。

サイドバーの設定画面

Lock Moduleはモジュールをロックします。右側にあったモジュールを閉じるボタンが消えます。Groupsでチェックをオフにしたものはサイドバーから表示されなくなります。

他のモジュールも同様に扱うことで自分好みのカスタマイズが行えるようになっています。これに関連した機能が以下です。

  • ターミナル
    モジュールのターミナルを使うと、PathFinderのブラウザ内に常にターミナルがある状態になります。
  • ドロップスタック
    ドラッグ&ドロップを行いやすくするための機能という認識でOKです。ドラッグしたファイルを一時的にそこに置いておいて、移動先のフォルダを開いてから中身を取り出して移動完了という使い方になります。
  • イメージブラウザ
    画像を含むフォルダを開いた時に、その画像のプレビューを表示することができます。ちなみにこれはRAMの使用量に影響するため、新規ブラウザでイメージブラウザを使ったバージョンと使ってないバージョンで分けるのをCocoatechがお勧めしています。詳しくは後半で紹介します。
  • ゴミ箱関係
    ゴミ箱が特別という訳ではありませんが、ファイルの削除については徹底しています。確実な削除として公式サイトにも掲載されています。任意のボリュームの1,7,または35パスを使用して削除することができます。これを使用するにはメニュー→確実な削除をクリックします。
    ちなみに1は簡易なセキュリティ、7は中程度のセキュリティ、35は高度なセキュリティとなります。これで削除した場合、復元することはできないそうです。

モジュールはPathFinderの独自機能かつメイン機能の1つでもあるので、自分好みの配置を追求してみるのも良いですね。

キーボードショートカット

通常のFinderと同じく、キーボードショートカットが使えます。PathFinderのメニューバーから環境設定→機能→キーボードの順にクリックしていきます。ただしこのキーボードショートカットの登録や編集は手順を踏まないとできないようになっています。

  1. 使用したいショートカットキーが他で使われている場合、まずはescキーを押して削除する
  2. 希望のアクションのところをクリックし、使いたいキーを押して登録する

この1を飛ばして2だけをやろうとするとエラーメッセージも何も出ず、さらには登録すらもできません。自分の場合はいろいろとカスタマイズしすぎててデフォルト設定が分からなくなってるのでアレですが、ここで登録・変更したのは以下。

  • ドロップスタックへ追加 ⌃⌥D
  • 次のタブ ⌃⌘]
  • 前のタブを選択 ⌃⌘[

自分の場合はここから更に、BetterTouchToolにジェスチャとショートカットキーの登録をして、トラックパッドのジェスチャでこれらができるようにしています。

ファイル操作

ここからはファイル操作編ということで、いろいろと紹介していきたいと思います。

テキストディット
macOSにはデフォルトでテキスト編集ソフトが内蔵されているんですが、初期設定がrtfだかで普通のtxt形式は設定で変えることでようやく使えるようになります。しかしPathFinderに内蔵されているテキストエディットは最初からtxt形式です。しかも扱い方がWindowsと似ていて、フォルダの何も無いところで右クリック→新規ファイルの順にクリックするだけです。
テキストエディットの設定をしたい場合は環境設定→機能→テキストエディタの順にクリックします。
ファイル共有
AirDrop、メール、メッセージ、メモなどに共有できると公式サイトに書かれています。実際にはリマインダー、Line、CleanShotの編集機能、XCodeのシュミレーター、ツイッターなどにも共有可能となっています。右クリックから共有を選んで送信先を選びますAidDropの共有可能な相手は現在は誰でも受け付ける設定になっているデバイスのみだそうです。
コンテキストメニュー(右クリックメニュー)
右クリック時に出るメニュー内容も自分で選定することができます。PathFinderの環境設定→機能→コンテクストメニューの順にクリックします。
左が選べる機能で、右側が表示する機能一覧という見方になります。
圧縮
フォルダアーカイブとして公式サイトで紹介されている機能です。対象のファイルを選択し、右クリックから圧縮をクリック。
圧縮形式を変更する場合は環境設定→機能→圧縮の順にクリックします。圧縮形式も普通のzipや7zip、TARなどいろいろ選べます。
プレビュー
Finderと同様にスペースキーを押すことでプレビュー(クイックルック)を使うことができます。環境設定→機能→プレビューの順にクリックすると、ムービーやオーディオファイルの自動再生を許可するかどうかも選べます。
サイズブラウザ
今開いているフォルダ内の容量の大きい順に表示してくれる機能です。CleanMyMac Xだとスペースレンズとか大容量&古いファイルに類似した機能です。これを使うことでディスクの容量を使っているファイルやフォルダを見つけやすくなります。
メニューバーのウィンドウ→サイズブラウザの順にクリックすることで検索して結果を出してくれます。
検索ブラウザ
メニューバーに検索を表示することもできますが、更に細かく検索したいならメニューバーのウィンドウ→検索ウィンドウを使います。ファイルの特徴(名前、拡張子、作成日やアクセス権まで)から一致するファイルを探し出してくれます。
並び替え
メニューバーに並び替えのアイコンを追加した場合はそれをクリックすることで、並び替えの条件(名前順やファイルサイズ順など)を選べます。さらには環境設定→ブラウザの一番下にあるスマートソートの順序を選ぶことで、並び替えの順序を変えることができます。初期設定だと上からアプリケーション→パッケージ→フォルダ→ファイルの順になっています。これら4種が混ざったフォルダを開いた時に、上から順番にアプリ→パッケージ→フォルダ→ファイルの順に表示しますよって意味です。
スマートソートをオフにしたい場合はメニューバーの表示→スマートソートを使用するのチェックをオフにします。
表示オプション
メニューバーの表示→表示オプションを表示という物をクリックすると、ファイル情報等の表示に関する設定を行う画面が出てきます。かなり細かいのでいくつかは省略しますが、アイコンのプレビューを表示するのチェックはオフにしておくと良いらしいです。公式ブログにてRAM使用率が大きい場合はこれをオフにしてみてくださいって書かれてました。
ファイルを開くアプリを指定
ファイルをダブルクリックした時に開くアプリを指定できます。ファイルを右クリック→このアプリケーションで開くの順にクリックして該当するアプリを選びます。
モジュールを使っても同様のことができます。モジュールのこのアプリケーションで開くを追加し、ファイルを選んでアプリを選ぶだけです。
ちなみにエンターキーを押すとファイルの名前変更になっていたりします。この挙動はキーボードショートカットのところで変更できます。

自分がよく使う範囲での紹介ですが、まだまだあげればキリがありません。というかまだ使いきれていない機能もあるようなので、それはまた追々ということで。

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PathFinderのメモリ消費が大きい

PathFinderの公式ブログにてRAM消費量が大きい場合の対策として紹介されていましたが、見直したら記事自体が無くなっていた模様です。これは2019年に投稿された記事ですが、ドメイン移行後のCocoa.ioでも公開されていることから重要な記事として扱われている事が分かります。簡単にまとめると以下のとおりです。

  • テキストファイルのプレビュー時の構文色分けをオフにする
    JavaScriptとかでよく使われている構文ごとの色分け機能がPathFinderのプレビューにも実装されているんですが、これをオフにしましょうって事ですね。「プレビュー」モジュールの設定画面を開き、Colorize syntaxのチェックをオフにします。
  • デスクトップにファイルを置かない
    現在のRetinaディスプレイでは非常に高画質なアイコンを表示します。そのためにRAMを消費します。なのでデスクトップにはファイルを置かないようにしましょう。
  • デフォルトの表示をリストかカラムにする
    ファイルの表示方法を変えるだけです。メニューバーの表示からリストorカラムを選択します。アイコン表示を選ばない理由は上の理由と同じです。
  • 開始ディレクトリをファイルの少ないフォルダに設定する
    PathFinder起動時のフォルダを変更しましょうってことですね。これは環境設定→ブラウザ→開始ディレクトリから変えることができます。
  • モジュールを最小構成にする
    特にイメージブラウザなどのプレビュー機能を持ったものはRAM消費に影響を与えているようです。使いたい場合はメニューバーのファイル→新規ブラウザ→ブラウザを保存をクリックし、別名でブラウザを作りましょう。ただし設定がリセットされたりと不安定なのである程度のRAM消費を受け入れるか、プレビューモジュールを使用しないのどちらかになります。
  • ドライブの空き容量を増やす
    SSD等の20%はmacOSがRAMの情報を一時的にディスクに逃す時に必要なスペースらしいです。OSのバージョンが変わってこれがどういう変化をしているかは不明ですが、少なくとも空きスペースを作っておいた方が良さそうです。
  • 全部やって解消されなければ開発チームに連絡を
    これらを全てやっても改善されず、RAM消費量が増えていく場合はCocoatechにメールを送りましょう。相手はサンフランシスコにいるチームなので英語で送りましょう。

必ずしも効果があるとは言えませんが、ひとまず全部やってみましょう。

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PathFinderがオススメの方

ここまでPathFinderの機能解説などをしてきましたが、この機能てんこ盛りのファイラーは一体だれにお勧めなのかってのを書くとそれは「ファイル操作をよくする人」です。身も蓋もないですが、それが本音です。画像編集が多い人とか、コマンドラインツールとかターミナルとか使う方とかもそうですね。

ちなみにGitやSubversionをモジュールで使うこともできるので、その辺りを使う方にもお勧めはお勧めです。

Setapp経由であれば他にもいろんな有料アプリを使い放題になるので、この機会にSetappの利用を検討してみてはいかがでしょうか。自分はSetappにどっぷりハマっています。

その他、自分が使っていて便利だと思ったMacアプリは以下からどうぞ

【Mac】実際に使ってみてオススメできるアプリをまとめて紹介
MACOSで使えるアプリの一覧と、紹介記事へのリンク集となります 実際に自分が使ってみて便利だなと思ったものだけをリストアップ
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