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【iPhone/iPad/Mac】ショートカットのイメージ(写真・画像)関係の解説まとめ

イメージ ショートカット
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書いた人
あいりゅー(irilyuu)

メインはApple製品(iPhone・iPad・Mac・Watch)と、SwiftとSwiftUIです。ポケカも好きです。
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このページについて

このページではiPhone/iPad/Macで使えるショートカットのイメージ関係のアクションの使い方を解説しています。

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更新履歴など

2022/10/12:iOS16の内容をもとに書き直しました。イメージのアクションをここに統合しました。

2023/8/15:iOS17の内容を元に書き直しました。ショートカット内の説明と掲載している画像は一部表現が異なりますが、機能に変化はないので適宜読み替えてください。

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入力からイメージを取得

OS使用
iPhone
iPad
Mac
Apple Watch

入力からイメージを取得

このアクションは入力で受け付けた内容からイメージを取得する機能を持っています。

入力のところに画像を含むデータをセットします。ここにはいろんなアクションの結果をセットできます。

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画像を変換

OS使用
iPhone
iPad
Mac
Apple Watch×

イメージを変換

このアクションは入力として受け付けた画像を別の画像形式に変換する機能を持っています。

イメージのところに変換したい元画像をセットします。これは【写真を選択】とか【写真を検索】、【イメージにフィルタを適用】などの結果を使用することが多いです。

JPEGの所を選択すると変換先の形式を選択できます。変換可能な形式は以下の通りです。

  • JPEG
  • PNG
  • TIFF
  • GIF
  • BMP
  • PDF
  • HEIF
  • 入力と一致

GIFは【GIFを作成】、PDFは【PDFを作成】で変換ではなく新たに作成することもできるのでそちらも参照してみてください。

その他の拡張子について簡単に書くと、JPEGは基本の形式です。圧縮に長けている反面、画質は少し落ちます。その欠点を補ったのがPNG形式です。BMPはWindowsユーザーならよく見る形式かもしれませんが、非圧縮形式なので容量がかなり大きくなる反面、画質は綺麗です。

TIFFはJPEG圧縮を行わない限り画質の劣化が生じないフォーマット。HEIFはmacOS等では何の準備も必要なく見れる形式なんですが、Windowsでは有償ソフトを使用しないと見れないようです。

画質設定はJPEGのみ設定可能です。変換後の画質をよくするか低くするかっていう設定なのでみたまんまですね。

メタデータを保持は好みに応じて切り替えましょう。メタデータとは「画像の細かい情報」みたいなものです。例えば撮影したカメラの種類・機種・レンズの絞り値・撮影日時や撮影場所など、その写真の細かい情報が保持されているのがメタデータとなります。

画像の詳細を取得

OS使用
iPhone
iPad
Mac
Apple Watch×

イメージの詳細を取得

このアクションは入力として受け取ったイメージから情報を取得することができます。

イメージのところに情報を取得したい画像をセットします。【写真を選択】や【イメージを選択】などで得た結果を使用することが多いです。

詳細のところを選択すると色々と取得できる情報が表示されます。

  • アルバム
  • 高さ
  • 取得日
  • メディアタイプ
  • 写真の種類
  • スクリーンショット
  • 位置情報
  • 継続時間
  • フレームレート
  • 方向
  • カメラのメーカー
  • カメラの機種
  • メタデータ辞書
  • よく使う項目
  • ファイルサイズ
  • ファイル拡張子
  • 作成日
  • ファイルパス
  • 最終変更日
  • 名前

この中から任意の項目を取得することができます。例えば幅や高さは【GIFを作成】のときに役立ちます。

画像にフィルタを適用

OS使用
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iPad
Mac
Apple Watch×

イメージにフィルタを適用

このアクションは入力として受け取った内容のイメージファイルにフィルタを適用し、条件に一致するイメージファイルのみを取得する機能を持っています。

イメージのところに画像を含むデータをセットします。OSに最初から入っている写真アプリであれば【写真を検索】で行うことができるのでこちらは使いませんが、macOSで複数の写真を含むフォルダを扱う場合にこれが使えたりします。

フィルタを追加することで検索条件を設定することができます。

一番左の大きな分類は以下から選べます。

  • 高さ
  • 取得日
  • 所要時間
  • メディアタイプ
  • 写真の種類
  • スクリーンショット
  • スクリーンショットではない
  • 継続時間
  • フレームレート
  • 方向
  • よく使う項目
  • よく使う項目ではない
  • ファイルサイズ
  • ファイル拡張子
  • 作成日
  • ファイルパス
  • 最終変更日
  • 名前

ここで選んだ項目に対して条件をセットするのが、真ん中の条件になります。

  • が次より大きい
  • が次より大きいか等しい
  • が次より小さい
  • が次より小さいか等しい
  • が次と等しい
  • が次と等しくない
  • 次の場所にない
  • が次より前
  • が次より後
  • が今日である
  • が次の範囲内
  • が次の過去の範囲内
  • が次に完全に一致
  • が次に完全に一致しない
  • が次を含む
  • が次を含まない
  • が次で始まる
  • が次で終わる

そして一番右が自由入力枠になります。ここで入力したワード等と、左と真ん中の条件を全て1つとして扱います。

名前 が次を含む スクリーンショット」と「スクリーンショット」の検索は同じ結果を返します。「ファイル拡張子 が次と等しい png」とすれば拡張子がpngの画像ファイルのみが結果として出てきます。

PDFページから画像を作成

OS使用
iPhone
iPad
Mac
Apple Watch×

PDFからイメージを作成

このアクションは入力として受け取ったPDFからイメージファイルを作成する機能を持っています。

PDFのところに画像化したいPDFファイルを指定します。

PNGイメージを選択すると変換・作成可能な形式がずらっと出てきます。

  • PNG
  • JPEG
  • GIF
  • TIFF
  • JPEG 2000
  • ATX
  • KTX textures
  • org.khronos.ktx2
  • ASTC textures
  • HEIF
  • HEIFイメージシーケンス
  • Windowsアイコン
  • Windows BMP
  • Apple アイコン
  • Adobe Photoshop
  • PDF書類
  • TGA
  • OpenEXR
  • Portable Bitmap Format
  • PVRTC textures

色々と見慣れないものも混じっています。それぐらい色々と変換や作成ができると言うことですね。

カラー・解像度は好みで調整しましょう。基本的にはそのままでいいと思います。

画像/ビデオを回転

OS使用
iPhone
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Mac
Apple Watch×

イメージを回転

このアクションは入力として受け取ったイメージ/動画を指定した分だけ回転させる機能を持っています。

イメージのところに回転させたい画像や動画をセットします。【写真を選択】【ファイルを選択】などを使用することが多いと思います。

90のところは任意です。ただし反転は別のアクションで行うので、このアクションは本当に回転のみです。

画像を反転

OS使用
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Mac
Apple Watch×

イメージを反転

このアクションは入力として受け取ったイメージファイルを指定方向へ反転する機能を持っています。

イメージ【写真を選択】【ファイルを選択】の結果をセットします。

横方向を選択すると縦方向も出てきます。任意の方向へ反転させましょう。

画像の背景を削除

OS使用
iPhone
iPad
Mac
Apple Watch×

背景を削除

このアクションは入力として受け取った画像から背景を削除し、被写体のみを切り出します。

イメージのところに背景を削除したい画像をセットします。【写真を選択】などの結果を使用するのが丸いと思います。

切り取りはデフォルトではオフになっています。これは無効だと背景を非表示にするという感じの処理になります。対して有効にすると、被写体のみを残したファイルが完成します。つまり背景を透明のまま保持するか、捨てるかっていう選択になります。

このアクションはiOS16の画像認識の進化機能と同じものです。

画像のサイズを変更

OS使用
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Apple Watch×

イメージのサイズを変更

このアクションは入力として受け取ったイメージを指定したサイズなどに変換する機能を持っています。

イメージのところにサイズを変更したい画像をセットします。【写真を選択】などの結果を使用することが多いです。

サイズの所を選択するといくつかの変換に使用する計算方法が表示されます。サイズ/割合(%)/一番長い辺の3つから選べます。

サイズを選んだ場合は、高さを数値で指定します。もしくは自動高さ設定のように「一方の辺の長さの変化割合をもう一方の辺にも適用する」みたいなこともできます。

割合(%)を選んだ場合は、元画像に比べてどの程度の変更をするかを割合で指定します。50%ならば元画像の半分、200%なら元画像の2倍の大きさと言う具合になります。

一番長い辺を選んだ場合は、一番長い辺の数値をセットするだけです。画像の一番長い辺はOSが自動で取得してくれます。その辺の数値を変更することで、もう一方の長さも自動で変化させる計算方法になります。

どれを選択しても一長一短ですが、使いやすいやつを選択しましょう。余談であり意味はほぼないですが、【イメージの詳細を取得】から【計算】で一定の計算を行った結果を使用することもできます。

画像をマスク

OS使用
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Apple Watch×

イメージをマスク

このアクションは入力として受け取った画像に対してマスク加工をする機能を持っています。

イメージのところに加工をしたい画像をセットします。【写真を選択】【ファイルを選択】などを使用した結果を使います。

角丸四角形のところを選択すると選択肢が4つ出てきます。それらの加工結果を見てもらうのが一番分かりやすいかなと思うのでそちらをどうぞ。

イメージをマスク

角丸四角形のみ、数値指定で丸の大きさを指定可能です。後の3つに関しては設定は不可で一定の計算処理が行われます。

カスタムのみ特殊でして、これは2つの画像を半透明にして重ねて表示するという処理になります。明るい色は不透明になり、暗い色が透明になるという処理によって2つの画像が合成されます。

画像を結合

OS使用
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Mac
Apple Watch×

イメージを結合

このアクションは入力として受け取ったイメージファイルを指定方向へ結合して1枚の画像にする機能を持っています。

イメージのところに結合したい画像をセットします。【写真を選択】で複数選択したものをセットするのが一番簡単かなと思います。

横方向を選択すると結合方向を選ぶことができます。横方向はそのまま右に追加されていきます。縦方向は下に追加されていきます。グリッドは四角形になるように配置されていきます。以下がグリッドです。

グリッド配置

左上のアワリンが1、右上のヴァルキリーが2、左下のイズイズが3、右下のペンギンが4という順番になります。

画像を重ねて表示

OS使用
iPhone
iPad
Mac
Apple Watch×

イメージを重ねて表示

このアクションは入力として受けとったイメージファイルの上に別のイメージファイルを重ねる機能を持っています。

イメージのところは画像をそれぞれセットするんですが、1番目のイメージを上に重ねて表示します。なので2番目のイメージは背景・土台となる画像を選択する必要があります。

当然ながら透過処理は行わないため、背景の画像は隠れます。【イメージの背景を削除】して被写体の周辺を透過した状態のものを使えば背景も写す事は可能ですが、大抵は非透過のため隠れます。

イメージエディタを表示はデフォルトでは有効になっています。アクション実行時に編集画面が起動し、配置・大きさ・回転なんかを調節できます。OSによって編集画面が異なりますが、どのOSでも似たような機能が使えるので安心して編集できます。

画像を切り取り

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Mac
Apple Watch×

イメージを切り取り

このアクションは入力として受け取ったイメージを指定した箇所で切り取る機能を持っています。

イメージのところに切り取りたい画像をセットします。【写真を選択】の結果を使用するのがお手軽です。

位置は切り取りを開始するポイントのことですが、これは切り取り開始地点をどの位置にするかを指示します。例えば右上であれば画像の右上の角が開始地点となりますし、左下であれば画像の左下の角が開始地点となります。中央のみ、シンプルに中央です。

その下の幅・高さは、切り取り開始地点から横と縦にそれぞれどれだけの範囲を切り取るかという指示になります。例えば「左上 幅400 高さ500」ならば、左上の角からスタートして右方向に400、下に500進んだ地点の範囲を切り取ると言うことになります。下の薄い青の範囲を切り取ります。

切り取り範囲

これが右下で幅400・高さ500であれば、右下の角を開始地点として左に400、上に500進んだ範囲を切り取ります。


カスタムは自分で開始地点と終了地点の2点をセットできます。

X座標は開始地点の横方向を、Y座標は開始地点の縦方向をセットできます。幅と高さは通常の切り取りの使い方と同じです。

X:400/Y:400/幅300/高さ300とすると、左上の角から横に400、下に400進んだ地点を開始視点として、その開始地点から横300・縦300の範囲を切り取るという処理になります。

これはパズドラとかポケモンGOとか、キャラクター画面である程度の配置が決まっているものを練習に使うとかなり分かりやすいと思います。

テキストを重ねて表示

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テキストを重ねて表示

このアクションは入力として受け取った画像に対してテキストを入れる機能を持っています。

テキストのところに入力したいテキストを指定します。【テキスト】でも【入力を要求】でもいいと思います。

イメージのところに画像をセットするんですが、iOS16で試した範囲だと横サイズ2000を超える画像をセットすると、正常に処理が行われないようです。

中央を選択するとテキストの配置位置を指定することができます。アイコンでそれぞれの配置位置をおおよそ示しているので好きなところを選択しましょう。0%は端からどれだけ離すかっていう指定になります。

カスタム位置は横からx%、上からy%のところという指定方法になります。0から1までの小数点で指定しましょう。(0なら左端、1なら右端)

フォントはデフォルトではシステムとなっていますが、膨大なフォントから選ぶことができます。

フォントサイズは入力するテキストの大きさを設定できます。何度か入れてみて納得のいく大きさを見つけてみましょう。残念ながら長押ししても何も変化はないので、細かくスライダーを動かしましょう。

テキスト配置は記入するテキストを中揃え・右揃え・左揃えのどこにするかを指定します。これはエクセルとか使ったことがある方ならイメージしやすいと思いますが、テキストのブロックの中でどこを基準に揃えるかといったお話です。

フォントカラーは好きなものを使用しましょう。

回転も好きなだけ回転させましょう。

アウトラインテキストはテキストの周囲に線を表示するかどうかです。有効にすると線の幅と色を指定することができます。

最大幅はテキストボックスの大きさを設定する項目です。0から1の範囲で指定し、0ならばテキストボックスが必要に応じて広くなり、画像の端にかかる可能性があるとのこと。0以外はテキストは幅に収まるように折り返すとのこと。

サイズ設定は比例的ならば元画像の幅に応じてテキストサイズを変化させますが、絶対的であれば元画像がどんな大きさであっても指定したフォントサイズを貫きます。

画像からテキストを抽出

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イメージからテキストを抽出

このアクションは入力として受け取ったイメージにOCRを使用し、テキストを抽出する機能を持っています。

イメージのところにはテキストを抽出したい画像をセットします。【写真を選択】とかの結果を使用するのが丸いと思います。結果は必ずしも正確とは限りませんが、テキストを取得するのが簡単になったりします。

使い方の例

画像関係のアクションはこれで全部ですが、どれにも共通して使えるアクションをいくつか簡単に紹介します。

【写真を選択】はどのOSでも使える基本的なアクションです。複数選択を許可している場合は【繰り返す】との併用が必須なものもあります。

【繰り返す】【リストから項目を取得】と併用するのが基本ですが、【テキストを重ねて表示】や【イメージを切り取り】のような1枚の画像に対して加工をするアクションを繰り返すことで、汎用性を高めることができます。

最後に、どのアクションにも共通していますが【写真アルバムに保存】を使用して保存するか、共有するかしておきましょう。ショートカットは一時的にデータを生成するだけで保存しないため、保存する必要がある際はしっかり保存しましょう。

まとめ

画像関係のアクションと編集関係のアクションを全て解説しました。かなり数が多く全てを一気に覚える事は難しいのでまずは【イメージをマスク】あたりから使えるようになるといいんじゃないかなと思います。

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