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Macで配信をしたい場合や、配信をしないけど音量調整をする必要がある場合に使いたいのがSoundflower(仮想オーディオデバイス)と、Ladiocastの二つです。
SoundflowerやLadioCastについては以下をご覧ください。この投稿は導入後の設定例を紹介していくため、この二つが導入されていないと使えません。

追記
2022/10/27:macOS VenturaではScreenCaptureKitを使用すればその他のソフトを使用せずとも音声をキャプチャすることができるようになりました。詳しくはOBS解説ページを参照してください。
目的別に設定を変える
この目的の設定が大変重要で、これによって設定する箇所とかが大きく変わってくるのは言うまでもないと思います。
今回は二つのパターンを想定し、大まかな設定例を紹介。それぞれを自分で実際に試してみて、あれこれ調整していくのがベストだと思います!
配信したい方向け
Macで配信をする際に、ゲーム音とかどうやって配信ソフトに流すんだ?ってなったと思います。
そこで出番となるのがSoundflowerやLadioCastなんですが、これらを導入すると概念で考えなくてはいけない上に、入力や出力やらが混在してややこしくなるのがデメリット。
そこで実際に配信をしたい方向けへの設定例を紹介します。Macのサウンド設定>出力をSoundflowre(2ch)に設定。音量はMAX。
次に、Ladiocast側の設定。
入力1にSoundflower(2ch)を設定、音量をMAXにする。入力1のメインとAux1をクリックし、赤色にしておく。
入力2にマイクを設定し、音量をMAXにしてメインを赤色にしておく。 内蔵マイクでも良いし、別にマイクを持っているのであれば接続して選択。オーディオインターフェース経由で接続する場合は、オーディオインターフェース名を選択。オーディオインターフェース経由だと、他に接続した楽器系の音もなるため注意。
出力メインにSoundflower(64ch)を設定、音量をMAXにする。出力Aux1に内蔵出力を設定、音量は自分の好きな音量に調整してください。
上記を設定するとこのようになると思います。
配信ソフト設定
最後に、配信ソフト側で設定をします。
OBSをまだインストール&設定していない方は以下をどうぞ。

今回はOBSを例にあげますが、他のソフトでも似たようなところを似たような設定にすれば完了です。
OBSを起動し、設定>音声を設定します。
- デスクトップ音声→Soundflower(64ch)
- マイク音声→使用するマイク
Mac内蔵のマイクを使う場合は[Built-in Microphone]を選択。これで配信用の音声環境は構築できました。あとは実際に配信をしてみて、音量などを適宜調整していくだけです。
音量を細かく調整したい場合、ゲーム内の音を変更する方法をLadiocastの音量を変更する方法の二種類があります。
ゲーム内の音量変更は個別に設定するのが面倒ですが、一度設定してしまえば他のゲームを起動しても問題なくできる利点があります。
Ladiocastの音量変更の場合、他のゲームをやった時にその都度Ladiocastの音量を調整し直す必要があります。
配信しないけどLadiocastなどを使うパターン
自分みたいに配信には興味ないけど、ある理由でSoundflowerやLadiocastを使いたいって方は多いと思います。
簡単な例はマイクを使わないだけなんですが、今回はもう一つ加えてワイヤレスイヤホンを繋げても問題なく使えるようにする方法を紹介。
普段は有線のイヤホンなんですが、最近はよくワイヤレスイヤホンを使ってます。しかしMacに直接ペアリングするとどうしても音が小さい。
今回はそれを解消したいがための設定です。
Ladiocastの設定
基本的には以下です。
P10ってのがMacにペアリングしたワイヤレスイヤホンです。しかしこのままだと音量が小さい。
そこで出てくるのがMacに元から入っている「Audio MIDI設定」です。
キーボードのF4を押して、全プログラム>その他>Audio MMIDI設定を開くか、Finder>アプリケーション>ユーティリティからAudio MIDI設定を開きます。
開くと接続しているデバイスや、出力ソフトなどが一覧で表示されます。
今回はP10って名前のイヤホンなので、P10を探します。二つありますが、マイクと音声出力用の二種類あるだけですので、今回はマイクが付いていない方を選択。
マスターストリームの1と2の音量を調整し、バランスを整えます。
1と2って表記されていますが、LRに置き換えるとわかりやすいと思いますというか実際そうです。
これで今まで不満だったワイヤレスイヤホンの音量が改善され、より使いやすくなりました。
追記 複数出力装置
Macを再起動した際に、LadiocastからP10の設定項目が消えていました。
終了時にペアリングが解除され、その時にLadiocastも接続デバイスを見失ったのが原因らしく、再度ペアリングしてもそのまま見失ったままだったのでやり方を変えました。
Audio MIDI設定の、複数出力装置を作成
使用のところで、使用するワイヤレスイヤホンなど(今回はP10)と、Soundflower(64ch)を選択し、設定上部のマスター装置をSoundflower(64ch)に設定。
効果があるのかは不明ですが、一応P10に音ズレ補正を使用しておきました。しかしワイヤレスなため、動画とかをみるとラグが発生するのは致し方ないことです。
設定を終えるとこんな感じで、常にLadiocastのメイン出力に流れている音がワイヤレスイヤホンにも流れるようになります。もちろん、ペアリングしている時限定です。
まとめ
今回は配信向けと配信しないけど色々できるパターンを紹介しました。
Audio MIDI設定だったりLadioicastだったり、設定をもっと細かくやっていけば色々と理想の環境を構築することも可能。
流石に手元に機器がないためこれ以上は出来ませんが、いつか機会があればやってみたいと思います。