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このページではAppleデバイスで使用可能なリマインダーアプリの簡単な使い方と、ショートカットとの連動でできる便利な使い方を解説しています。
リマインダーって何?
そもそものリマインダーの簡単な紹介からしていきます。リマインダーは今後の予定の準備だとか、買い物リストだとか、そういうのを登録してあとで思い出させてもらうという機能のことです。
カレンダーは今後の日時とか内容がほぼ決まっている、いわゆる「イベント」を登録するような使い方をしますが、リマインダーは「不定期だけどそのうち消化したいやることリスト」みたいなイメージです。
リマインダーはiPhone/iPad/Mac/Apple WatchなどApple製品には大抵入っているアプリなので、アイコンだけ見たことある方もそこそこいると思います。ただ実際に使う頻度が多いかどうかは人によりますね。
リマインダーの使い方
ここからはリマインダーの基本的な使い方を紹介します。
リスト作成
リマインダーはまず「リスト」を作成するかどうかによります。実行内容のおおまかなリストを作成しておけば、後から確認する時にもわかりやすいかなと思います。もともと作成されているリストは今日、日時設定あり、すべて、フラグ付き、実行済みの5つです。これだけでも十分使えるんですが、さらに細かく分けたリストを作成することで使い勝手がよくなります。
リマインダー初期画面の右下にある「リストを追加」をタップすることでリスト名・アイコン・テンプレートなどを設定してリストを作成します。リスト名・アイコンはそのままアプリ上で表示される名前になります。
スマートリストはメモアプリなどと同様に、「特定のタグ・日付・時間帯など、リストの特徴を設定するとその特徴を持つリマインダーを1箇所にまとめてくれる」という機能です。これだと少々分かりにくいですが、簡単に言えば「特定のタグ」で作成したスマートリストには選んだタグを持つリマインダーのみが集約され、それ以外は表示されません。
テンプレートは他のリマインダーリストの作成時の内容(アイコン・色・リスト名)を保存し、実際に呼び出す時にはリスト名のみ変更して簡単にリストを作成することができるという機能です。簡単に言えばリスト名以外をコピーしてリストを複製するって感じです。
リマインダーの登録
リマインダーの登録には2種類あり、1つは簡単に登録する方法ともう1つが細かく登録する方法です。
簡易登録
簡単に登録する方法は、リマインダーの左下にある+新規をタップし、タイトル・メモ(省略可能)・登録先のリストを指定するだけでOKです。詳細をタップすると、もっと細かく指定できますがそれはあとで紹介します。
簡単に登録する方法はもう1パターンあり、すでにリマインダーのリストを選択した状態で+新規をタップした時の方法です。この時はタイトルを入力する画面のみでてきますが、右端にあるiをタップすれば詳細を入力することができるようになります。
キーボードの上にあるアイコンは、左から「日付・位置情報・タグ・フラグ・写真など」を意味していて、このボタンから情報を追加することもできます。
細かく登録する方法
リマインダーに日時や場所など、細かく登録する場合は詳細を開いてそれぞれの情報を入力していく必要があります。
簡易登録のどちらのパターンでも良いので、詳細もしくはiボタンをタップしてこの画面に到達しましょう。
このようにそれぞれ細かく設定することが可能です。以下は簡易的な解説になりますが、おおよその使い方などの参考になれば良いかなと思います。
- 日付
- 有効にするとカレンダーが出てくるので登録する日を選びます。繰り返しを選ぶと、毎月や毎週などの設定も可能です。
- 時間
- 有効にすると時刻を選べます。通知はここで設定した時刻に来るので、あらかじめ余裕を持ちたい場合はその分も考慮して設定しましょう。なお、日付を有効にしないと時間を入力できないようになっています。
- タグ
- ハッシュタグをリマインダーに付与することができます。ここで付与したタグは「スマートリスト」などで一括管理できるので結構便利です。リストを多く作りたく無いけど、管理は徹底したいと言う方にはお勧めです。
- 場所
- あらかじめ設定した場所(自宅や勤務場所)のほか、乗車中とかも選べます。ここで設定したタイミングにリマインダーが機能します。
- メッセージ送信時
- メッセージで選択した宛先に送るときに、リマインダーが作動します。
- フラグをつける
- フラグは目立つというかそこそこ重要というか、そういう感じのリマインダーに付与するものです。ここで付与しておけば、リマインダーアプリのトップ画面にある「フラグ付き」という初期リストの中に全て放り込まれていきます。
- 優先順位
- なし/低/中/高の4種類から選べます。
- 画像を追加
- 画像を追加することでリストを確認した時に一目で何が何だかわかるようになります。
- URL
- WebサイトのURLなどをここに入力することで、そのサイトのサムネイルなどが表示されるようになります。
一通り紹介したところで、今度は便利な使い方をいくつか紹介します。
ショートカットとの連携
今回のメインはこちらです。ショートカットのアプリと連携することで、リマインダーはもっと便利になります。
自分が実際に使っているのは
- Safariで見ているサイトから共有シートでショートカットを起動し、リマインダーに現在見ているサイトのURLと名前を登録
- ポケモンGOでレイドバトル開始時とジムを調べて、現在地からジムまでの移動時間を取得して開始時刻に間に合うようにリマインダーに登録
などです。どちらも簡単に作れるものですがそもそもの仕組みを知っていないと応用もできませんね。と言うことで簡単に紹介していきます。
テキストをリマインダーに登録する方法
まずは基礎の基礎、テキストをリマインダーに登録する方法です。ショートカットアプリの【新規リマインダーを追加】を配置します。詳しい使い方はそちらの解説ページを見ていただくとして、ここで入力する内容は全て上に書いたものそのままです。
唯一違うところは「親リマインダー」ですね。これは大まかな予定1つを登録し、その中でさらにやることリストを登録していくみたいな感じのサブタスクという扱いにするかどうかみたいな設定です。
親リマインダー以外は見ての通りなので変数を使って登録内容を色々と変える方法を紹介します。
例えば「メモ帳に登録したものをリマインダーに変換する」とか、「入力を要求してその内容をリマインダーに変換する」とかが想定できますが、そのあたりは該当箇所に正しく変数を設定するだけでOKです。わかりやすい例だと以下ですね。
指定入力となっているのが、【入力を要求】で受け取った日時の情報です。通知でこの時間にしておけば、日付と時間の両方の指定が可能となります。
他のアプリからリマインダー登録
Safariや写真など、共有シートからリマインダーを起動することでもリマインダー登録が可能です。その際、タイトルなどが自動で入力される場合もあればされない場合もあります。そうなるとなんのリマインダーなのかわかりませんね。
ここではSafari→ショートカット→リマインダーという流れでタイトルとURLをまとめてリマインダーに登録する方法を紹介します。
まずショートカットを外部アプリで起動するため、ショートカットの入力を受け付けるようにします。そしてSafariページから情報を取得することができる、【Safari Webページの詳細を取得】を使って名前とURLを取得します。それぞれ適切に配置すれば、ワンタップでタイトルとURLを完備したリマインダーの完成です。
写真であれば○○に共有とか、インスタグラムとか、そういうのをあらかじめタイトルとして入力しておいて共有する写真からショートカットを起動すればOKです。
予定時刻に間に合うようにリマインダー通知を受ける
ここは少し複雑になりますが、リマインダーとポケモンGOをよく併用してる自分ならではというか、こういう使い方もできますよっていう紹介です。
ポケモンGOはゲーム内でジムをタップし、名前をタップしていくと最終的にはマップアプリで場所を確認することができます。そこから共有シート→ショートカット→リマインダーという流れで、現在地からジムまでの移動時間を計算してレイドバトル開始前に到着するためのリマインダー作成もできます。
内容は複雑になるので完成品はこちらになりますが、興味のある方はダウンロードして使ってみてください。
このショートカットは2つの起動方法があり、1つは直接起動した時。こちらはリモートレイドを想定して作っているため、レイド開始時刻を入力するだけでOKです。
もう1つはゲーム内でジムをタップしてマップを開き、そこから共有シートでショートカットを起動するパターンです。この場合もレイド開始時刻を入力するだけでOKなんですが、この2つの違いは通知時刻です。
1つ目のリモートレイドの場合は開始2分前に通知が来るのに対し、現地参加の方は現在地からジムまでの移動時間を考慮して、その時間も計算した時刻に通知がきます。この辺りは実際に使ってみてもらった方がわかりやすいかなと思ったりもします。
当然ですが、ポケモンGO以外でも使えるので中身を見ていじれる方は自分なりのショートカットを作成してみましょう。
充電完了通知
最後に、ショートカットの組み合わせで最もシンプルかつ便利なやつを紹介します。その名も「充電完了アラート」です。これはオートメーションで使用するものですが、内容は「現在時間の3秒後に通知が来るリマインダーを作成」というものです。
そしてこれはオートメーション込みでの作成なので、オートメーションで「バッテリー残量が100%のとき」などを使用して、【ショートカットを実行】で使ってください。
そしてこれと併用して、「充電完了時」もオートメーションで使ってみてください。こちらは「iPhoneが充電器から外された時に、指定した条件に一致するリマインダーを完了済みにする」というものです。オートメーションの条件は「iPhoneが電源から接続解除されたとき」を使用します。オートメーションが使えるiPadでも使用可能です。
これら2つを併用するとこんな感じになります。
- iPhoneを充電し、100%になる→充電完了アラートが起動し、リマインダーを作成
- リマインダーによる充電完了通知を受け取る
- iPhoneを充電器から外す→充電完了時が起動し、条件に一致するリマインダーを実行済みにする
こんな感じでiPhoneもiPadも、充電が終わったらApple WatchなりMacなり、使っているデバイスのリマインダーが起動して充電が終わったことを知らせてくれます。メモ帳やメールなどと違って通知の発生源を自然に実行済みにすることもできるのでこの使い方がかなり便利です。
まとめ
リマインダーはやることリストを登録することで忘れ物防止とかにも繋がります。が、肝心なリマインダーの登録や確認を怠ってしまっては意味がありません。オートメーションで時刻を指定し、「リマインダーに登録忘れが無いか思い出す時間」を作ってみても良いんでは無いでしょうか。
ショートカットと連携することでより便利になる、リマインダーの使い方を紹介しました。