鳴き(副露)の解説
これまでの初心者講座では、1枚引いて1枚捨てるを繰り返して手牌を数字の真ん中に寄せていこうそして立直を打とうと解説してきました
しかし麻雀には「他の人が捨てた牌を拾って自分の物にできる」ルールがあります
それが今回解説する「鳴き」や「副露(フーロ)」と呼ばれるものになります
門前(メンゼン)と鳴き(副露)の解説
麻雀では手牌のススメ方において、2つの言い方があります
立直やツモを主体とする進め方のことをメンゼンと言い、鳴いてる事をフーロと言います
門前はざっくり言えば「高打点志向」で、副露は「速攻志向」と思っていただいて構いません
門前のメリット
門前派は主に打点と待ちの形をいい方向にするように手を進めていく傾向があります
講座3で紹介した立直ですが、この役は門前限定の役です
門前のデメリット
門前派は手をゆっくり進める傾向があるため、基本的には上がりまでが遅くなりがちです
そのため鳴きに速度で負けることも多々あります
鳴きのメリット
鳴きは自分の手の完成を早めることが可能になります
他の人が門前でゆっくり手を進めている所を一人だけサっと進めていく事ができるというわけです
鳴きのデメリット
鳴くと作れない役が多々あります
具体的には、これまでの講座中で紹介した立直とツモですね
これらは通称門前役と言われていて、門前でしか作ることが出来ない役となります
一部は鳴いても作れる役もありますが、鳴くと点数が低くなりがちです
最初のうちはあまり鳴かず、役の知識を蓄えてからにした方が良いと思います
鳴きの共通ルール
ここからは鳴きについての具体的な解説になりますが、その前に鳴きの共通ルールを解説します
鳴きは
「A:誰かが捨てた牌」に対して
「B:鳴きの宣言」をして
「C:自分の手牌の2枚から3枚を公開」し
「D:牌を拾って自分の右端に置いて自分の手牌から1枚捨てる」までの処理を行います
これについて順番に紹介します
ポン
簡単に言えば誰からでも貰える鳴きです
A 他三人なら誰でも
B ポン と言います
C 自分の手牌の対子になっている二枚を公開します
D 自分の手牌から不要牌を一枚捨てます 右に置く時については下で解説します
他三人からだれでも取れる鳴きですが、条件は以下
- 自分の手牌に対子がある
- 対子と同一牌を誰かが捨てて、自分が使いたい場合
以上の2つが揃った場合に、ポンが使えます
例 自分の手牌にが対子であったとして、正面の人が
を捨てたとします
この時、自分が三萬を使いたい場合は「ポン」と発声し、三萬二枚を公開します
そして自分の手牌から要らない牌を1枚捨てて、正面の人が捨てた三萬を拾います
チー
自分の左の人が捨てたものだけに使える鳴きです
A 自分の左の人が捨てたもの限定
B チー と言います
C 自分の手牌の順子になりかけているを2枚公開
D 自分の手牌から不要牌を一枚捨てます
ポンとの違いはAの鳴ける場所が違うという点と、鳴きの構造が違います
ポンは対子2枚を公開して、同一牌3枚の面子を作る鳴きでしたが、チーは階段状の面子を作るための鳴きです
例 自分の手牌にがあったとします
そして自分の左の人がもしくは
のどちらかを捨てたとします
この時にチーと発声し、手牌の五筒と六筒を公開します
そして左の人が捨てた牌を拾って、自分の右側に置きます
カン
これはポンの派生と思っていただいて構いません
A 誰からでも可能だけど、自分だけでも可能
B カン と言います
C 自分の手牌にある同一牌3枚を公開します
D 嶺上牌から一枚引いてから一枚捨てます
これはかなり特殊なので、別で細かく解説したいと思います
鳴いたものを置く時の置き方
鳴いた牌を置く時にもルールがあります
簡単な覚え方は「拾った牌はその牌を捨てた人の方向に横向ける」です
例えば上記のポンの場合、正面の人が捨てたものを拾いました
この場合はこのように置きます
チーの場合は、こうなります
まとめ
以上が鳴きの簡単な解説となります
鳴きのメリット・デメリットは実際に打っていないとわからないため、慣れてきたら実戦で使ってみることをオススメします
次回はカンについての解説です