麻雀は基本的には四人で打つゲームですが、三人打ちと呼ばれるルールがあるのをご存知ですか?
このページでは
- 三人打ちルール解説
- ゲームによるルールの細かな違い
- 三人打ちでの戦い方
を中心に解説していきます!
三人打ちのルール
その名の通り、三人で打つ麻雀の事を言います。三人打ち麻雀の略称で、三麻(サンマ)と呼ばれています。
通常は四人で打つモノですが、ゲームによってはこの三人打ちルールが採用されています。というか現時点では下記の主要ゲームには全て三人打ちルールが存在します。
- 天鳳
- 麻雀格闘倶楽部
- MJ
- 雀魂
しかしゲームによってルールには細かな違いがあります。それは後で解説します。
三人打ちのルール詳細
全てに共通している三人打ちのルールを紹介します。
- 常に北家が不在
の扱いはゲームによって異なる
- ツモアガリの点数計算も、ゲームによって異なる
- 萬子の
は使うが、
から
は使わない
- チーが出来ない
まずは共通ルールからそれぞれ解説していきます。
三人打ちなので、必然的にどこかしらに空きができますが、それは常に北家です。
なので席配置も、南家の対面に誰もいないなんてことは普通ですし、親番が変わって南家と西家の間に空席ができる事もあります。
三麻で使う萬子は
の二種類だけです。
これはどのゲームルールにも共通している事です。
これにより、使う数牌が筒子と索子の二種類となり、四人打ちよりも染め手の頻度がめちゃくちゃ高くなります。というよりも、染め手が基本まであります。
三人打ちでは北家が不在のため、親がチーする場所がありません。
というより、チーありだと速攻で手が完成してしまうためポンや槓しか出来ないように設定されているのが一般的です。
ゲームごとに違うルール解説
ここからが若干複雑に思われるかもしれませんが、それぞれなるべくわかりやすく解説していこうと思います!
北の扱い
まずはこれからです。
三麻では北家がいないため、北が役牌になる人がそもそもいません。そのため、北を全く別の用途として役割を持たせているルールが存在します。
- MJ→全員の役牌
- 天鳳・雀魂→北ドラ
- 麻雀格闘倶楽部→全員の役牌でも無く、北ドラでも無い
北ドラとは、手牌に北がある時に使えるモノです。
古くは花牌も同様のルールなので、一緒に覚えてしまうのもアリだと思います!
自分の番に北を全員に公開し、自分の副露を公開する場所付近に置きます。
そしてリンシャン牌から一枚持ってきて、手牌から一枚捨てる ここまでが北ドラの流れです。
この北は上がった時に北の数だけドラになります。
例えば自分がクイタンの仕掛けをしていて、クイタンだけだと1000点ほどですが北を2枚使っていれば、3900となるわけですね。
このようにして打点が一気に上がりやすいのと、単純に公開ドラなので北をたくさん公開したプレイヤーは必然的にマークが必要です。
北ドラに限った場合ですが、以下のルールが一般的です。
- 北を手牌で使った場合(雀頭や暗刻など)の場合はドラとしてカウントしない
- 北ドラを使った時点で、暗槓と同じ副露だけど副露じゃない扱いとなります。そのためダブル立直・一発などの判定が消滅します。
- 北ドラで引いたリンシャン牌の分だけ、海底牌が減っていきます。
- 北ドラでのロン上がりが可能なルールもあり、誰かが北ドラを使った時点で上がり宣言となる
- 北ドラでリンシャン牌からアガリ牌を引いた場合は嶺上開花がつく
- ドラ表示牌が
の場合、北ドラは1枚でドラ2として扱う
それぞれ解説していきます。
これはそもそも北ドラというルールを使っていないため、ただの北として使います。当然、ルールによっては役牌ですら無いため、北ドラとして使った方が断然お得です。
北ドラは暗槓と同じく、副露の一部だけど副露では無いため、例えば一巡目に北ドラ使って直後に立直をかけられたとしてもダブル立直にはなりません。
同様に立直のすぐ後に北ドラを使うと一発消しを行う事ができます。
通常、槓をしてリンシャン牌を引いたらその分だけ海底牌が王牌に吸収されます。北ドラで引くのもリンシャン牌のため、同じようにして王牌にどんどん吸収されていきます。
例えば自分が七対子聴牌、待ちだったとします。
他の誰かが北ドラを使って北を公開した時点で、自分のロンアガリが成立します。
これは国士無双にも共通して言える事なので、なるべくは早い段階で使っておくのをお勧めします!
北ドラを使ってリンシャン牌から自分のアガリ牌を引けば、嶺上開花の役が付くルールもあります。
逆に誰かの北ドラでロン上がりしても槍槓はつかないです
- 天鳳・雀魂→北ドラでのリンシャンあり、北ドラでの槍槓無し
リンシャン、槍槓については以下をどうぞ
ドラ表示牌がの場合、次の牌である
がドラになります。
そのため、北ドラ一回でドラ2と同じ効果を得る事ができます。3枚で跳ね満確定です!
ツモ上がりの点数の違い
これもルールによって違うため、それぞれ個別で書いていこうと思います。
まずは一覧
天鳳・雀魂→ツモ損
MJ→北家の分を折半
麻雀格闘倶楽部→常に折半
ツモ損とは、例えば自分が満貫の手を上がったとします。子なら2000/4000ですが、北家がいないため親が4000払って子が2000払って終了です。
北ドラの分をここでバランス調整されているわけです。そのため、満貫ツモは6000点、親の満貫ツモは8000点となります。
ツモ損については以下をご覧ください!
MJの北家の分を折半は、計算が厄介です。
子の満貫ツモの場合、2000/4000の支払いが発生します。この時北家が払う2000点を親ともう一人の子がそれぞれ折半し、本来支払う点数に上乗せして払うルールです。
このケースの場合、3000/5000の支払いが正しいことになります。
ツモ損とは違って満貫分の点棒は全て回収できますが、逆転計算が厄介です。これについては別ページで解説します。
麻雀格闘倶楽部が一番シンプルです。自分が満貫ツモの場合、8000の半分をそれぞれのプレイヤーが払います。つまりは4000オールですね。
このようにしてゲームごとに採用されているルールが大きく違うため、このあたりは要チェックです!
三麻の戦い方
基本的には四人うちと同じですが、やっぱり高打点のオンパレードになりやすいのが三麻の特徴。
そのため、自分の手をより高く育てるのか、そこそこの点数で妥協するのか、あるいはノミ手で場を流すかっていう選択は非常にシビア。
ここでは簡単に、場況ごとの戦い方を紹介。これらが全てでは無いですが、こう言った基準で普段やってますよっていう紹介です。
点棒状況が拮抗している状況
基本的には手と相談しつつ、他の人が鳴いていれば速度を合わせます。
誰も鳴いていない場合、後々危険になりそうな牌は先に切っておいて相手からの立直に備えます。
自分が先制聴牌できた場合は立直と行きますが、立直しても副露してもそこまで打点が変わらない場合は副露速攻でアガリ優先にします。
配牌が酷く、自摸牌もそんなに良く無い場合は国士無双カモフラージュの降り打ちをします。
点棒状況的に自分がリード
相手からの副露や立直に備えて、普段より一枚ほど多くアンパイを持っておきます。
他からの早い立直がきたら確実に降り、ツモられたらまぁしゃーないぐらいの感覚で終えます。
放銃してしまうとせっかくのリードを失ってしまう上、ただでさえ高打点になりやすい三麻だと命取りになりかねません。
点棒状況的に負けている時
思い切って国士無双なり門前清一色なりを狙っていきます。
三麻では萬子の中張牌が一切存在しないため、国士無双の頻度は相当高いです。
その次に数牌の一種類だけを使う清一色も結構狙いやすいです。
赤ドラを持っている場合は副露しても清一色ドラ1で跳ね満になるため、赤やドラがある場合は鳴いて仕掛けます。
三麻は飛び終了がそこそこ多いため、飛ばされて終局しないようにちゃんと回復しておきましょう。
清一色については以下を
国士無双については以下を
それぞれご覧ください!
まとめ
簡単に三麻の解説と、ルールによる違いなんかを書いてみました。
最後の場況による打ち方の切替は普段自分がやっていることでして、一応勝率はトップ>二着>三着(ラス)となっています。
三麻は放銃も多ければツモられる事も多いため、6万点持っていても確実に安全とは言い切れません。
それに一発逆転の国士無双が結構狙いやすいため、より高打点のひり着く勝負をしてみたいかたは是非やってみると良いと思いますよ!
ちなみにですが、一時期三麻ばっかやってたせいで四人打ちに戻ってきた時に超苦戦しました。そのぐらい、全然違うゲーム展開が続きます。