このページの目的など
麻雀を始めたばかりの初心者の方にも、ある程度打っている中級者の方向けに役の基礎知識からちょっと踏み込んだメリット・デメリットまで解説します。
「麻雀は平和に始まり平和に終わる」
みたいな格言が生まれるほど、基本かつ重要な役。最初は条件がいくつもあって覚えるのが大変そうに見えますが、その辺を解説します。
平和(ピンフ)
役の概要 | |
---|---|
翻数 | 1 |
副露 | 不可能 |
複合しない役 | |
1翻役 | |
翻牌・嶺上開花 | |
2翻役 | |
三色同刻・七対子・三槓子・三暗刻・対々和・小三元・混老頭 |
平和の条件
平和は条件が4つあります
- 門前であること
- 雀頭が役牌ではない事
- 待ちが両面であること
- 面子が全て順子であること
この4つ全てを満たしたものが、平和になります。それぞれ細かく解説します。
門前
これはその名の通りで、ポンチーしたら平和は成立しません。門前と鳴き(副露)の違いについては以下をどうぞ。

雀頭の制限
雀頭とは同じ牌二枚で構成されるヤツですが、これが自分にとって役になる字牌だと平和にはなりません。自分にとって役になる・ならないってのは役牌のページを見てください。

待ちが両面
以下の形は平和になります
23 567 789 二二 四五六 待ちは1と4
ただし以下の形は全て平和にはなりません
- 13 567 789 二二 四五六 待ちは2(カンチャン待ち)
- 22 567 789 二二 四五六 待ちは2二(シャンポン待ち)
- 2 567 789 二二二 四五六 待ちは2(単騎待ち)
- 12 567 789 二二 四五六 待ちは3(ペンチャン待ち)
面子が全て順子
これは上記の例のように、567や四五六みたいに数字が横につながっている事を意味します。
詳しくは面子の解説ページにて。
平和の強い所
平和の強い所をいくつか紹介します。平和を狙うべき理由とも言えますし、狙うからこその利点もあります。
役の構成に関する制限がかなり少ない
例えばタンヤオの場合は使用可能なのは52/136でしたが、この平和は字牌以外全て使えるという認識でも問題ありません。厳密には字牌でも役牌にならないものであれば雀頭に出来るため、若干使用可能な種類や枚数は増えます。
立直と好相性
門前限定役の立直との相性はかなりよく、基本はメンピンと言われるほどです。メンは門前のことですが、大体立直の事を指します ピンは平和の略称で言われることが多いです。
複合する役はかなり多い
逆に複合しない役をあげたほうが早いレベル。平和の条件は面子が全て順子なので、必然的に刻子系の役は複合不可能です。
代表的なものだと
ですね。そもそも七対子は構造上全く別の手役なので、当然ながら七対子も複合しません。
平和の弱い所
平和を狙う上での弱い所などを紹介します。
高打点にはなりにくい
ピンフは作りやすい役であることは間違い無いんですが、その作りやすさゆえに翻数は低いです。他に複合出来る役も1翻や2翻が多く、倍満条件のオーラスとかではその安さが返ってアダとなります。
麻雀の役の傾向でいうと点が高いのは役満>染め手>暗刻や刻子系>ピンフ系という並びになっています。役満はそもそも形が違うので例外ですが、通常の役の中では清一色・混一色が高い役という位置付けです。それらは平和と複合可能ですが、平和のみだと点数は一番下です。
高打点にするには清一色まで行かなくとも、2翻の一気通貫や三色同順などの手役を混ぜていく必要が出てくるのは、平和の弱い所と言えそうです。
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