このページの目的など
麻雀を始めたばかりの初心者の方にも、ある程度打っている中級者の方向けに役の基礎知識からちょっと踏み込んだメリット・デメリットまで解説します。
今回は麻雀と言ったらこれ!みたいな有名な役である立直についての解説です。まだ始めたばかりの方でもよく分かるような解説を目指して書いてます。
立直(リーチ)
役の概要 | |
---|---|
翻数 | 1 |
副露 | 不可能 |
一緒に使える他の役 | |
1翻役 | |
平和・断么九・門前清自摸和・嶺上開花・海底撈月・河底撈魚・搶槓・翻牌・一盃口・一発 | |
2翻役 | |
混全帯么九・三色同刻・三色同順・一気通貫・七対子・三槓子・三暗刻・対々和・小三元・混老頭 | |
3翻役 | |
混一色・純全帯幺九・二盃口 | |
6翻役 | |
清一色 |
立直は有名な1翻役ですが、下記の要素によって翻数以上の価値があります。
立直の条件
立直はいくつかの条件があります
- 自分が1000点以上持っていること
- 自分のツモ番が残っていること
- 副露をしていないこと
- 聴牌していること
これらを全て満たした場合だけ、立直宣言をすることが出来ます
立直宣言
副露していない門前でテンパイし、立直宣言をするとします。手牌から不要牌を切る時に、横向きにして「リーチ」と発声し、誰かのロン宣言が無かったら自分の点棒から1000点棒を卓の中央に置きます。
緑が自分の捨て牌で、横向きになっているのがリーチ宣言牌で真ん中に置いてある点棒が、よく言うリーチ棒です。
リーチ宣言牌を鳴かれた場合
リーチ宣言時にロンではなくポンやチーと言われた場合、次の自分の番に捨てる牌を再び横向きにします。
立直の強い所
立直はメリット・デメリットが色濃く出る役としても有名で、しばしば立直するかしないかの議論を呼びます。その点を詳しく解説していきます。
テンパイ宣言をすることで、他者を勝負から降ろす
立直はテンパイしましたっていう宣言と同義なので、他者は上がらせないように降りるか回し打ちをして粘ることが多いです。その間、自分は当たり牌を山から引く時間稼ぎが出来る面が立直のメリットでもあります。
裏ドラ
立直をかけてあがった場合、ドラ表示牌の裏側の牌を全員に公開します。その牌の次の牌を新たにドラとし、自分の手牌に在った場合はドラの数を増やして計算し直します。
立直という役
麻雀は役が最低一つ無いと上がりの宣言が出来ないのはご存知だと思います。この立直はたとえ役が無くても、立直という役が一つ付きます。そのため門前で役無しでも立直さえ打てば、上がる事は可能となります。
打点向上
立直自体は1翻ですが、裏ドラ・一発といった偶発役があります。それ以外にも、門前手役との相性はとてもいいです。
それ故に門前で頑張って作って上がったら、基本的には上がった時の点数が高くなる傾向にあります。簡単なイメージでいうと、副露した和了の平均打点は2000~3000ほどですが、門前の平均打点は最低4000以上。体感なので統計数値ではありませんが参考程度に。
暗槓による打点のさらなる上昇
立直は副露が不可能ですが、自分で同じ牌を4枚引いて槓をする暗槓だけは可能です。通常の槓と同じく、4枚を右の副露した所に置くのは同じで、新ドラをめくるのも同じです。
ただし立直の場合、裏ドラと言うメリットがあると書きましたが、当然新ドラにも裏ドラが適用されます。したがって通常のドラ+新ドラ+通常の裏ドラ+新ドラの裏という4回も打点向上のチャンスがあることになります
立直の弱い所
ここからは立直のデメリットを中心に解説していきます。
手を変えられない
立直をした後、自分の手を変えることは暗槓を除いて一切出来ません。引いたものは自分のあたり牌でなければ、そのまま切るしかありません。
たとえドラを引いたとしてもそのまま切らなければなりませんし、もっというと他の人のあたり牌すらも切らなければなりません。
他者が防御に回る
立直=テンパイ宣言なので、他者は放銃しないように回し打ちをするか、勝負を降りる事が一般的です。これにより自分のあたり牌が他者から全然出てこないことはザラです。
山から引ける自信がある場合を除き、立直判断はそこそこ重要ですが基本は門前テンパイしたら立直で問題ありません。
暗槓の制約
立直後に暗槓が出来ると書きましたが、条件が2つあります
- 待ちが変わらないこと
- 海底では無いこと
この2つです。
待ちとは自分のあがり牌の事で、例えば槓をすることによって上がり牌が変わる場合は暗槓が出来ません
例えば111 23 789 東東東 四四みたいな形で、待ちは14四の三種類。
ここに1を引いての暗槓は出来ません。1つ目の待ちが変わらないことという制約に引っかかるためですね。
仮に暗槓した場合、1111 23 789 東東東 四四の4四待ちになります
次に海底関係について。
海底牌の一個前であれば暗槓しても問題ありませんが、海底牌は最後なので次に引く牌はもうありません。厳密には牌を引く場所が違うわけですが、これは王牌に由来します。
通常は帳尻合わせをして常に14枚にするわけですが、海底で暗槓した場合は帳尻合わせをする事ができず、王牌が13枚になってしまいます。これはどこのルールでも大抵不可能とされているので覚えておきましょう
立直に関連するリンク
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