このページの目的など
麻雀を始めたばかりの初心者の方にも、ある程度打っている中級者の方向けに役の基礎知識からちょっと踏み込んだメリット・デメリットまで解説します
咲-saki-で有名な嶺上開花の解説となります
和了までの流れが美しいこと、偶発役のため出現率的にレアってことだけではなく、ちゃんとしたメリットやデメリットなどもあります
そのあたりを詳しく解説します
嶺上開花(リンシャンカイホウ)
役の概要 | |
---|---|
翻数 | 1 |
副露 | 可能 |
複合しない役 | |
平和・二盃口・七対子・海底 |
名前の由来は嶺の上に咲く花って意味です
嶺上牌のことを言い、そこから引いた牌で上がる事で花が咲く的なイメージから名付けられたとかなんとか
条件
自身で槓をして、嶺上牌から一枚引く
この引いた牌でアガリ宣言をすることで成立するのが嶺上開花です
これを読んだだけで出現率の低さが分かるかと思います
槓は暗槓・大明槓・加槓のどれでも問題ありません
嶺上開花のメリット/デメリット
メリット
アガリまでの流れが派手
槓→引く→ツモって宣言することでアガリが成立するため、中々アガリまでの流れが派手です
暗槓は新ドラの恩恵も受けられる
明槓についてはデメリットの方で書きますが、暗槓だけは嶺上牌を引くよりも前に新ドラをめくるため、新ドラの恩恵を受けた状態で嶺上牌を引くことになります
そのため上がる前からドラが増えて打点が上がった→更にアガリ牌引けて化けた なんてこともあります
大明槓で急に上がる事もできる
例えば自分の右の人が捨てた場合、次に牌を引くのは対面です
しかし右の人の捨てたものに対して槓を宣言し、嶺上牌でアガリ切る事ができればいいですよね
そんな事もできます
瞬間的な打点向上が狙える
槓→嶺上開花の流れで1翻増えますが、もともと混一色なり役牌なりの手をやっている時に槓をすると、思わぬところで打点が上がったりします
門前ならツモとの複合が可能
門前で嶺上開花を決めた場合、必ずツモと嶺上開花の二役付きます
責任払い
大明槓で誰かから牌を取って槓して嶺上開花が成立した場合に、槓させた人だけが点棒を支払うルールのことを責任払いといいます 別名は包則(パオ)
例えば対面の捨てたやつを自分が槓して嶺上開花が成立した場合、右と左の人は点棒を支払わずに対面だけが全ての点棒を支払うことになります
しかし、この大明槓による責任払いが採用されていないゲームなども多数あります
デメリット
偶発役
咲は完全に例外中の例外なので気にしたら負けです
嶺上開花を含めて、一翻役には運に大きく左右される偶発役が多々あります
派手に槓したは良いけど全然関係無い牌の方が多々
相手の手が高くなる可能性も十分にある
上記のように失敗した場合、槓による新ドラや裏ドラの権利は全員が受けることになります
もっと言ってしまえば、自分が大明槓した場合は他三者は攻めるチャンスにしかなりません
大明槓での嶺上開花は新ドラが乗らない事が多い
大明槓はルール上、嶺上牌を引く→牌を捨てる→新ドラをめくるっていう流れが一般的です
そのため、嶺上牌を引いた時点で和了する嶺上開花が成立した場合、後の2つの処理は全てスキップされます
つまりは新ドラを見ること無く上がる事になります
海底とは複合しない
海底とは常にその局の一番最後に引く牌の事です
そして嶺上開花で引くのは王牌の一部で、この王牌は常に14枚残っていないといけません
そのため、海底での槓はそもそも不可能です
そして海底の一つ前で槓をして嶺上開花が成立した場合、海底は複合しません
それはなぜかというと、自分が引いたのは海底の直前の牌であって海底牌では無いからです
元海底牌はまだ誰も引かずに終わるため、海底自摸との複合はしません
ただし、嶺上開花が成立せずに牌を捨ててロンと言われた場合、河底撈魚は成立します
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