このページの目的など
麻雀を始めたばかりの初心者の方にも、ある程度打っている中級者の方向けに役の基礎知識からちょっと踏み込んだメリット・デメリットまで解説します。
あまりに出現率が低く、なぜか成立すると話題になる役。とはいえこれはただの一翻役です。そんなに盛り上がる役ではありません。
搶槓(チャンカン)
役の概要 | |
---|---|
翻数 | 1 |
副露 | 可能 |
複合しない役 | |
嶺上開花・海底撈月・河底撈魚・門前清模和 |
この役名は搶槓ですが、漢字が普通に使用されている槍ではありません。とはいえ大抵は槍扱いされてるし、ローカル役では完全に槍として扱われています。
あまり気にする必要はありませんが、麻雀プロを目指す方は一字一句ミスなく覚える必要があります。この役名で使われている漢字は手へん+倉です。
搶槓の条件
この役だけはかなり手間がかかる条件があります。
- 自分のアガリ牌を他の誰かがポンしている
- ポンしている人が4枚目を引いて加槓する
- その加槓された4枚目に対してロン宣言をする
これら全てを達成しないと搶槓にはなりません。当然ですが、自分がテンパイしていないとロン宣言は出来ないのでテンパイしている状況かつ、上記3つをクリアする必要があります。
搶槓の強い所
搶槓の強い所をいくつか紹介します。
狙うだけならどんだけでも狙っていい
出現率はたしかに低いですが、狙うだけならどんだけでも狙っていいと思ってます。これは嶺上開花とは違い、他の人に与える影響が少ないからですね。嶺上開花は槓が必要で、槓をする度に新ドラが増えます。結果として、ただのタンヤオをやってた人の手がいつの間にか満貫まで育っている事もあります。搶槓はそうなる前に阻止出来る役なので、他者の手を不用意に育てることもなく、安全に上がる事ができます。
嶺上開花はみんなガンガン狙うくせに搶槓をあまり狙わないってのは不思議なものですね。
相手の思惑を潰せる
相手は完全に嶺上開花を決めるつもりで加槓をすることが多く、そのチャンスを引く前に潰せる唯一の手段が搶槓です。他、三槓子や四槓子なども槓を必要とするため、これらの役を狙っている相手が居たら搶槓で潰してあげましょう。きっと喜ばれます。
国士無双だけは暗槓に対して搶槓可能
自分が国士無双をしていて、西待ちだったとします。その西を他の誰かが暗槓した場合、通常のロン宣言と同様にロン和了することが出来ます。
この暗槓搶槓は国士無双にだけ許された特権なので、他の平和とか一気通貫とかで暗槓に対してロンは宣言しないように注意しましょう。そしてルールによってはこの暗槓搶槓が採用されていない所もあったりします。
搶槓の弱い所
搶槓の弱い所を紹介します。それは他の1翻役にもある程度共通していることではありますが。
出現率の低さ
誰かがポンしてて場況的に4枚目がまだ生き残っていそう!って状況でも、4枚目を全く別の人が使っている可能性は十分に有り得ます。更にはポンしてる人が別の面子に組み込んでて槓しない組み方になっている場合も、最後の4枚めは姿を現すことはそうそうありません。
そういった相手の思惑や偶然の積み重なりにより、搶槓の出現率はどうしようもなく低くなっています。
翻数は1翻
これだけ複数の条件を持ちながらも、翻数は1翻です。嶺上開花や立直は打点が高くなる仕組みがあるわけですが、この搶槓にはそういう仕組はありません。
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