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このページでは2022年に発売されたAirPods Pro2の設定と使い方などの細かいポイントをまとめたものになります。使い方で気になった際は確認してみてください。
AirPods Pro2について
AirPods Pro2についてまずは紹介。これは2022年9月のApple Eventにて発表されたワイヤレスイヤホンのことです。Pro2というのは2代目と言う事なので、先代にあたるAirPodsProも居ました。居ましたが、Pro2の発売と同時に姿を消しました。
ProからPro2への進化はかなり大きく、通常のAirPods(3代目)とも異なる点が多いため今回は解説記事を書きました。
ペアリング
これはもうAirPodsもApple Watchも同じですよね。フタを開けると自動でペアリングモードになり、端末にこんなのが出てきます。
接続をタップすると、iPhoneとAirPodsPro2のペアリングが完了します。しばらくはチュートリアルが表示されるのでその内容に沿って紹介していきます。
新しくなったコントロール
まずはデバイスの操作面から。イヤホンにはステムと呼ばれる軸の部分があります。これは今まではタップ・ダブルタップ・トリプルタップ・長押しの4種類の操作が可能でした。しかしPro2からはスライドが加わり、全5種の操作が可能となりました。
AirPodsPro2の各操作は以下の通りです。
1回タップ | 電話:応答する 音楽:再生と一時停止を切り替える |
---|---|
2回タップ | 次の曲にスキップ |
3回タップ | 前の曲にスキップ |
長押し | ノイズキャンセル・適応型環境音除去を切り替え |
上下スワイプ | 音量調整 |
Hey Siri | Siriを起動 |
AirPods(3世代)ではノイズキャンセリングモードが無いので長押しでSiri起動でした。そして今までの機種にはなかった、スライドによる操作が加わりました。これにより音量調節をAirPods単体で行う事が可能となりました。
スワイプすると触覚フィードバックが再生されます。そして音量は1段階ずつ変化していくタイプで、2段階下げるには2回のスワイプが必要となります。
誤操作を防ぎたい場合、設定>AirPods>アクセシビリティ>音量コントロールから、スワイプとスワイプの待ち時間を設定する事ができます。
アクティブノイズキャンセルと適応型環境音除去
まずはアクティブノイズキャンセルから。これはProにも存在している機能の1つで、簡単に言えば外の音を打ち消して音楽や電話の音をより聞き取りやすくするという機能です。
Apple Eventでも紹介されていましたが、外の音を取り込んでそれを相殺する事でこのノイズキャンセルを実現しています。AirPods Pro2ではその相殺の作業量が半端なく進化していて、先代の2倍と言っています。先代を使った事が無いので差ははっきりとは分かりませんが、AirPods3との比較は言うまでもありませんでした。
適応型環境音除去はいわゆる外部音取り込みモードです。これを有効にすると外の音は取り込みつつ、余計なノイズは削除というなんとも意味不明な処理をしてくれます。なんと毎秒48,000回もの打ち消し処理をしているそうです。
そしてこの両方はバッテリーの消費を少なからずというかそこそこ上げる要因にもなるんですが、ちゃんとどちらも使用しない「オフ」モードもあります。
AirPods Pro2が接続している状態でコントロールセンターの音量スライダを押すと、専用メニューが出てきます。
青色になっているのが現在有効になっているもので、黒色が無効になっているものです。タップすればさらに細かいメニューが出てきます。左のノイズコントロールをタップしたら以下になります。
ノイズキャンセリング・オフ・外部音取り込みの3つが出てきます。この画像では「外部音取り込みモード」になっている事がわかります。この状態でモードを切り替えると、効果音がなると同時にモードが切り替わります。
ちなみにノイズキャンセリングが有効になった時の効果音はそれほど高く無い音が再生されますが、外部音取り込みモードの時は高い音が再生されます。矢印で言うとノイキャンは↓で外部音が↑です。
AirPods Pro2の設定関係
ここからは設定関係の解説です。主にiPhoneの画面を使用して解説しますが、iPadでもMacでも設定は行えたはずです。が、何かと便利かつ多くの方が持っていそうなiPhoneで紹介します。
Macでは設定>Bluetoothで接続しているAirPodsのオプションをクリックする事で、以下のようなメニュー画面を開く事ができます。
iOS16にてAirPodsの設定がすべて1箇所にまとめられ、名前の下にAirPods専用の設定リンクが出るようになりました。
このリンクはAirPodsが接続している状態でないと出現しません。
タップすると、現在接続中のイヤホンとケースのバッテリーが表示されます。
名前の部分をタップすると、Bluetoothなどに表示する際のデバイス名を変更する事ができます。自分はシンプルにAirPods Proとしました。
ノイズコントロールの設定
ノイズコントロールの切り替えをここで行うこともできます。初期設定ではステムの長押しでノイズキャンセリングと外部音取り込みを切り替えることはできますが、オフだけは手動で選択するか設定で変更する必要があります。
長押しの切り替えを操作するにはAirPodsを長押ししたときの操作をタップします。
左と右とありますが、これはシンプルにイヤホンの左右のことなので自分の使いやすい方を変更しましょう。とは言え長押しはノイズコントロールかSiriの2択なのであまり変更はしないでしょう。あるとすればその下にあるノイズコントロールですね。
初期設定では長押しするとノイズキャンセルと外部音取り込みを切り替えるんですが、ここで「オフ」を有効にすれば長押しで「ノイキャン→外部音→オフ→ノイキャン」というループにする事ができます。
もしくはノイズキャンセリングを無効にし、外部音取り込み→オフ→外部音取り込みのループにもする事ができます。この辺りは個人の好みになりますね。
イヤーチップ装着状態テスト
ここでは謎の音楽を聴く事でイヤーチップの装着状態をテストする事ができます。謎の音楽は数秒程度なんですが、イヤーチップの密閉具合を調べてくれます。
実際にやってみると変更しましょうかって出ました。
Pro2では初期から装備されているサイズを含めてL/M/S/XSの4種類あります。初期のやつはおそらくMサイズだと思うんですが、こんな感じで交換してくださいと出ました。交換後は問題ないようです。
適応型環境音除去
有効にした状態でProを装着すると、外部の大きな音を自動的に低減します。これは外部音取り込みモードの時に機能するものなので、外部音取り込みで外部の全ての音を聞きたい方はオフにしましょう。
この項目をオフにしたからと言って、外部音取り込みモードが使えなくなるわけではありません。
自動耳検出と接続切り替え
自動耳検出はセンサーによって耳に装着しているか、していないかを検出する機能です。非装着を検出すると、自動でペアリングがオフになったりしますが、再び装着するとペアリングします。
そして接続の切り替えは他のApple製品から他のApple製品への自動切り替えをする時にどういう条件で切り替えるかを指定できます。基本は自動でOKです。
空間オーディオ
こちらはiPhone専用で、パーソナライズされた空間オーディオという項目が出ます。これは自分の顔や耳の位置を撮影する事でより臨場感あふれるサウンドを提供できるようにするという機能のことです。
空間オーディオ自体はMacでもiPadでも使用可能なので既に違いを実感している方は多いと思いますが、なかなかに違います。ハマる人はハマると思います。
充電ケースのサウンドと探す
Pro2からは充電ケース自体にスピーカーが内蔵しました。これは「探す」で探す時に音が鳴ったり、充電する時・ペアリングする時に音がなったりします。
これをオフにする場合は「充電ケースのサウンドエフェクトを有効にする」のトグルをオフにしましょう。
探すも進化しており、片方やケース単体での捜索も可能になったようです。ただし自分がこの探すを使った事がないので、アイテムの追加方法などは分かりませんでした。
充電ケースの進化点
充電ケース自体も進化しています。まずは上でも書きましたが、探すや充電に対応したサウンドを再生するためのスピーカーを搭載しました。
そしてストラップなどを装着出来る用のストラップホールが搭載されました。
先代を持っていないのでケース比較はAirPods3との比較になりますが、そもそも比較になりませんね。
横幅はPro2の方が圧倒的に大きいです。
右側にストラップホールがあります。
そして充電部分。ここは今までと変わらずLightningです。横にある○がスピーカーです。
ケースはApple Watchの充電器であるMagSafeに対応しているので、Watchを持っている方は充電方法には困らないでしょう。
お値段
AirPods Pro2は現在39,800円です。初代やAirPods3と比べると当然高いことは高いんですが、それでもまだワイヤレスイヤホン界隈で見ればまぁまぁって感じだと思います。それぐらいの価値はあるかなと思っています。
まとめ
AirPods Pro2は初代と比べて2倍のアクティブノイズキャンセル、外部音取り込みモードと併用して真価を発揮する適応型環境音除去、スワイプ操作による音量調整など色々な新機能もりもりで発売されました。
バッテリー持続時間も初代より伸びており、今の所は不満なポイントはありません。これから使い込んでいきたいと思います。