ワイヤレスイヤホン

【Bluetooth】ワイヤレスイヤホンを買う時に見るべきポイントを紹介!

スペックの見方と用語解説 ワイヤレスイヤホン
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書いた人
あいりゅー(irilyuu)

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Bluetoothの進化やイヤホンの使い方が変わってきており、今となっては完全無線のワイヤレスイヤホンが主流となって来ました。

しかし買う時に色々なスペックが専門用語で書かれてて何のことだか分からないなんて方も多いはず。

この記事ではそういった専門用語の解説と、購入時に見るべきポイントを分かりやすく紹介します!

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通信方式

これは殆どがBluetoothを使用していると思います。逆にBluetooth以外を見た事が無いまであります。

Bluetoothにはバージョンがあり、現在主流なのは5.0です。

5.1もあるのですが、追加されたのは方向探知機能だけなので5.0のままってタイプが多いです。

Bluetooth5.0の特徴

色々とバージョンアップを重ねる過程で、バッテリー消費量の軽減や通信データ量の増加に対応、通信の遅延を軽減などが行われてきました。

中でも個人的に重要なのが、2.4ghz帯との干渉軽減です。

Bluetoothの通信には2.4Ghz帯の周波数を使用します。これは一般的に電子レンジ・Wi-Fiと同じ周波数のため、Bluetooth使用中に電子レンジなどを使うと電波干渉してBluetooth側の通信が途切れたりします。

これは完全に0になったわけではありませんが、ある程度解消されました。

5.0ではこれを含む色んな改善がなされているため、基本的には5.0だったらOKです。

EDRとは?

たまに見かける、Bluetooth5.0+EDRって表記の[EDR]について。

これはBluetooth2.0で搭載された、Enhanced Data Rateというオプションの事を指しています。

これは容量の大きいデータ通信をする際に、最大通信速度を大きなものに切り替える機能です。

ワイヤレスイヤホンに限っては音声データしか送受信しないため、これはあってもなくてもって感じでしょうか。曲のデータによりますが。

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プロファイル

スペックのところにアルファベットで何かが書いてあると思います。それらは「プロファイル」というもので、プログラムが記述されたファイルのことを言います。

[通信元のデバイス]と[通信を受ける側のデバイス]に同じプロファイルが存在しなければ、プロファイル機能を使うことができません。

例えばiPhoneにワイヤレスイヤホンを接続しましたが、ワイヤレスイヤホン側に電話を受ける(応答する)プロファイルがない場合、iPhoneを出して着信を受ける必要があります。

逆にイヤホン側に着信応答のプロファイルが存在すれば、イヤホン側の操作だけで着信に応答することが可能となります。

これらは膨大な種類があり似たような機能を持つものが乱立しているっぽいですが、商品ページでよくみるものだけを解説します。

A2DP

ステレオ音質のオーディオデータを使えるようにするプロファイルで、簡単に言えばステレオイヤホンで音楽や音声を聴けるようにするってプロファイルです。

AVRCP

イヤホン側からiPhoneを操作できるプロファイル。主に音量操作や曲のスキップや巻き戻しなどの機能が割り当てられていることが多いです。

HEP

イヤホンでiPhoneにかかってきた電話に出ることが可能となるプロファイルで、着信応答と通話を行うものです。

HSP

音声入出力を可能にするプロファイル。これはSiriとか通話とかがメインで、HEPと内容が似ていますが通話用とかで分けられている事がありますし、一括でどちらかのプロファイルを使用している場合もあります。

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ノイズキャンセル機能

これはプロファイルではなく、機能として実装されている事が多いため記載。

アクティブノイズキャンセル

高価なイヤホンやヘッドホンに搭載されている機能で、自分の周囲の音を入れないようにして音楽に集中できるようにする機能。簡単に言えば、音楽以外聞こえない状況にしれくれる。

CVCノイズキャンセル

6とか8.0とか書かれていると思います。これは「自分の周囲の雑音を通話相手に届けない」機能です。

上記のアクティブノイズキャンセルとは大きくというか全く違う用途なので、この辺で騙されないようにしましょう!CVCノイズキャンセル搭載してあるから音楽がクリアに聞こえると言うわけではありません。

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コーデック

イヤホンに限らず、音楽関係で確認すべきポイントです。

コーデックとは、音声データを転送する際にどのように圧縮するのかっていう定義のことです。

音声データは通常、CDに入っている時点の音質が最高と言われています。それをリッピング(PCなどにコピー)すると、データの劣化の有無があったりなかったりします。

オーディオ界隈の方々はこの劣化を極限まで少なくして、最高音質で音楽を聴きたい!っていうのが共通の目標となっています。

その劣化ですが、リッピングだけで起きることだけではありません。

iPhoneからイヤホンへデータ転送される時に、データ量が大きいからって事で圧縮されます。この圧縮こそが、データ劣化につながります。

簡単に言うと、iPhoneにある時は高音も低音も合わせて100%全ての音が記録されているとします。これをイヤホンへ転送すると、コーデックによりますが90%に削って転送されます。この時削られる音は、人間には聞こえない音域です。

この削られる音域によって、劣化を感じる人と感じない人がいるわけです。

SBC

A2DPプロファイルを使用する場合、これは必ず使用されている標準のコーデック。標準なため、遅延があったり標準的な音質に圧縮されます。圧縮率はそこそこ。

AAC

アップル製品を使う人はお馴染みの規格。SBCよりも遅延が少なく、データ変化も少なくてSBCよりも高音質。

aptX

上記二つよりも遅延が少なく、CD音源とほぼ同等の音質になる。圧縮率はSBCよりも少なく、音域がそんなに削られない。Androidでは標準的なコーデック。

aptX HD

いわゆるハイレゾ再生で、上記三つよりも高音質。

aptX LL

音質よりも遅延軽減に特化したコーデック。

コーデックの注意点

片方が対応していても、片方が対応していなければコーデックを使う事ができません。

例えば再生元がSBC/AACの場合、イヤホンがSBC/AAC/aptXに対応していても、aptXは使う事ができず、SBC/AACのどちらかで再生されます。

再生時間

これは色んな表記がされているため、注意が必要。

最大32時間とか表記されていても、イヤホン単体のバッテリー容量はそんなにありません。よくて8時間とかなのです。

この最大**時間ってのは、充電ケースに入れてフル充電したイヤホンの総再生時間=充電ケースの最大再生時間を意味しています。

この表記に惑わされて買って再生時間短い!なんてことは言わないようにしましょう。

防水規格

スポーツなどのシーンで使う場合、これを重要視することもあると思います。

防水規格はIP○○って表記がされています。

前半の○には防塵(砂埃やホコリに対する保護機能)の数字やアルファベットが後半の○に防水規格の数字やアルファベットが入ります。

なので防塵は検証してないけど防水は検証したよ!って場合は、IPX7とかの表記になります。逆に、防塵は検証したけど防水は検証してないよ!って場合はIP7Xとかの表記になります。

それぞれの数字には保護等級と呼ばれるランク分けがあり、数字が高いほど高性能というわけではありません。それぞれに特徴があるわけで、得て不得手があると思っていただいて構いません。

よく見かける数字は4とか7ですね。

4クラスは水の飛沫に対して保護機能があるよっていうレベル。

対して7は水に浸しても影響が無いように保護するレベル。

これらは試験をクリアしないと数字表記することができないルールとなっているため、4と7の試験内容を記載しておきます。

4の試験

散水ノズルを使って、5分から10分ほど水をかける。

7の試験

真水の入ったタンクに30分浸す。製品の上端と水面の距離は0.15m、製品の下端と水面の距離は1m。

マルチペアリング

製品によって様々ですが、搭載されている場合は大抵記載されていますし、記載が無ければ非対応と見て良いです。

これは一つのイヤホンが左右独立タイプに採用されていることが多いです。右でiPhone、左でiPadみたいな使い方をする際に使える機能です。

まとめ

以上がワイヤレスイヤホンで買うときに見るべきポイントです。

これらを参考にして、自分にあったイヤホンを探してみましょう!

ちなみに自分が持っているイヤホンは以下の二つです。

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