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このページではiPhoneやiPad、macに最初から搭載されている「連絡先」アプリの使い方を解説しています。滅多に使わないアプリかもしれませんが、Appleの機能を色々と使うことができるので何かと便利だったりします。
そんな連絡先アプリの解説をしていきます。
連絡先アプリ
連絡先は最初からデバイスに入っているので、Appライブラリから「連絡先」を選ぶか、Spotlightで検索するか、Siriで連絡先を開いてもらうことで起動できます。
Appライブラリでも、連絡先と検索すると出てきます。それか一番下にあります。
連絡先を登録する
連絡先アプリに相手の連絡先を登録する場合、新規登録か既存の連絡先に上書きするかの2択になります。
連絡先を新規で登録する場合
新規登録の場合は、連絡先の右上にある+マークをタップします。
新規登録ではそれぞれの項目を自分で入力していく必要があります。
写真の追加
連絡先アプリに登録した写真やアイコンなどが、通知で表示されます。なので自分のわかりやすい写真などにしておくとわかりやすいと思います。
ちなみに写真だけではなく、アイコン・文字・ミー文字などが設定可能です。
名前と会社
相手の名前やフリガナ、会社を登録します。名前を入力すれば自動でフリガナが入力されますが、個別で入力して訂正することもできます。
電話番号・メールアドレス・着信音の登録
電話番号では相手の電話番号を登録します。iPhoneとか主回線とか、色々とあるのでそれぞれ適したやつを選んで設定しましょう。
メールは相手のメールアドレスを登録します。iCloudとかカスタムラベルでGmailとか、わかりやすいものを設定しておくといいかもしれません。
着信音に関しては電話が来た時の通知音を設定します。メッセージの通知音はメッセージが来た時の通知音をそれぞれ選びます。これは設定しなくてもOKで、未設定の場合は設定のデフォルト通知音が使用されます。
URL
ここは未設定でも問題ありません。相手のウェブサイトか、相手会社のウェブサイトのURLを設定しておきましょう。
住所を追加
ここは登録しておくと便利です。
デフォルトでは自宅となっていますが、タップすると勤務先や学校、その他などが出てきます。それぞれ適切に設定することでSiriに簡単に頼むことが可能となります。
Siriに対して「家まで案内して」など頼む時にここで編集・登録した住所が使用されます。実際に使用する前に、念の為設定→Siriと検索→自分の情報にて、自分の連絡先カード(マイカード)を選んでおきましょう。
誕生日・日付の追加
これらは相手の誕生日や、記念日を登録しておくことができる部分になります。
誕生日は登録すると自動でカレンダーに反映されます。その際、カレンダー→その他で誕生日を有効にしておく必要があります。
次に表示するカレンダーを選びます。
誕生日はカレンダーに自動登録されますが、記念日は自動で登録されません。ショートカットの【連絡先の詳細を取得】でも記念日は取得できないため、連絡先を見て思い出しましょう。
記念日も同様に登録できますが、記念日の名前などを任意で設定できます。
関係と名前
連絡先にすでに登録してある他の人と自分の関係を登録することができます。
左側で自分と相手の関係を、右側のiマークをタップして連絡先を選びます。もしくはSiriに「○○は母です。」のように教えてもOKです。
ここで関係を正しく設定しておくと、Siriに頼む時の指示が簡単になります。例えば「母にメッセージを送って」と言うと、自分のマイカードの母の連絡先を取得し、メッセージの送信を試みます。
ソーシャルプロフール・インスタントメッセージ
ここは使える機能と使えない機能があります。
使える機能としては、ソーシャルプロフィールのTwitterです。多分Facebookとかも設定すれば使えるとは思うんですが自分がその辺に興味無いのでひとまずツイッターだけ使い方を書いておきます。
ソーシャルプロフィールでTwitterを選び、右側に@アカウントを入力します。
これで保存し、連絡先のツイッターアカウントをタップするとTwitterアプリが起動し、そのアカウントのページに自動で移動します。これはLINEとか他のアプリは未対応らしく、一部アプリ対応という感じになっているようです。
ちなみにソーシャルプロフィールはいわゆるSNS、インスタントメッセージは日本で言うLINEのようなものです。SNSは自分が一方的に発信するだけで、インスタントメッセージはメッセージのやり取り・開封証明の送信機能などが備わっている、という感じの認識でOKです。
ニックネーム登録
連絡先に登録する情報としてニックネームというものがあります。これは一番下にある「フィールドを追加」から選ぶ必要があります。
そしてニックネームを選びます。この時、他の項目を選んで編集してもOKです。
追加が完了すると、一番上にそれぞれのフィールドが追加されているので入力して保存します。
ニックネームを設定しておくと、Siriに頼む時にニックネームで指示を出すことができるようになります。「○○にメッセージを送って」という指示でも、○○には相手の名前やニックネームが使えるようになります。
自分の連絡先を相手に渡す方法
続いて自分の連絡先(マイカード)を相手に渡す方法です。電話番号を聞いて連絡先に登録してもいいんですが、せっかく元からある機能なんで使ってみるのもいいと思います。
送信先を知らない人同士の場合
この方法はお互いの電話番号・メールアドレスなどを一切知らない人同士でのやり取りの方法になります。そしてiOS16からAirDropに制限が入ったため、まずは全員への送信を許可する必要があります。設定→一般→AirDropで、すべての人(10分間のみ)を選びます。10分以内に連絡先を相手に渡すことができれば問題ありません。
マイカードを開き、一番下にある連絡先を送信をタップ。
次にフィールドにフィルタを適用をタップし、送信する項目を選びます。デフォルトでは全ての項目を送信するようになっていますが、特定の項目だけ送信ということも可能です。
送信先を知っている場合
送信先を知っている場合でも同じように連絡先(マイカード)を送信するだけでOKです。ただしAirDropの設定を変更する必要はなく、メッセージ・AirDropなど好きな方法を選んで送ることができるはずです。
連絡先を登録して使えるようになる機能
ここからは連絡先アプリ単体ではなく、他のアプリと何が連携するのかを簡単に紹介します。取り上げる内容は
- LINEでは不可
- AppleのiMassage(メッセージ)アプリで出来ること
の2つのポイントに絞って簡単に紹介します。
カレンダー
連絡先に登録した相手に対し、Appleのデフォルトのカレンダーを共有することが可能です。これで共有したカレンダーは以下の特徴を持ちます。
- 共有した人/共有された人たちしか見ることができないカレンダー
- 全員が予定を編集したり、権限を変更したりできる
- カレンダーに予定の追加や編集が起きると、通知が来る
このように全員で1つのカレンダーを使うという感じのことができるようになります。特にショートカットアプリでカレンダーに予定を入れたり検索したりってことが簡単に行えるので自分はデフォルトのカレンダーばかり使っているので、これは結構便利だなーと思った機能です。
カレンダーの共有方法は以下の通りです。
1.カレンダーで共有用のカレンダーを作成します。
カレンダーアプリの一番下のカレンダーをタップし、左下にあるカレンダーを追加をタップし、カレンダーを追加をタップ。これで共有用のカレンダーを作成します。
2.カレンダーを共有する相手を選ぶ。
作成したカレンダーの横にあるiマークをタップし、共有相手から人を追加を選びます。ここで+マークをタップすると、連絡先アプリが開くので連絡先を共有したい相手を選びます。注意点として、電話番号ではなくメールアドレスを使用するので相手のメールアドレスを必ず登録しておく必要があります。
ちなみにこの下にある「公開カレンダー」というのはカレンダーのURLを自分以外のすべての人に公開します。ただし読み取り専用なので、予定の編集やら追加とかは一切できないカレンダーになります。
メモ・リマインダー
メモも共同制作モードで共有することで、1つのメモを複数人で共同編集することができます。リマインダーはリストを丸ごと共有することで、やることリスト・買うものリストなんかを複数人に共有することができます。
これらの共有方法はほぼ同じなのでまとめて紹介します。
1.共有するメモ・リマインダーリストを作成します。
共有するメモやリマインダーのリストを新規作成します。ここはそれぞれのアプリを使っている人なら簡単にできると思うので割愛します。
2.共有マークからそれぞれに共有する。
メモの場合は右上にある共有マークから、共同制作モードで相手に共有します。
コピーを送信することもできます。メッセージで送信すると、こんな感じで表示されます。
このリンクをタップすると、参加することができます。
リマインダーのリストも同様に、右上の共有マークから相手を選びます。リマインダーの注意点として、スマートリストは共有できないので注意しましょう。
参加依頼を受けた人もリストの中身を編集可能なので、集団で作業しているとか、夫婦での買い物リストとかそういう使い方も便利ですね。
Safariのタブグループ
Safariにはいつぞやのバージョンからタブグループという機能が追加され、iOS16でそれらを共有することができるようになりました。その方法も紹介します。
1.Safariで共有用のタブグループを作成する。
ここは簡単ですね。Safariを開き、右下のタブマークをタップしてから真ん中にあるタブグループ名をタップしてから下にある空の新規タブグループか、今開いているタブで新規タブグループ作成を選びます。
2.共有したいタブグループの共有マークをタップします。
共有したいタブグループを作成したら、そのタブグループを開きます。そして右上にある共有マークから、共有相手を選んで送信します。
次に、共有相手を選びます。
タブグループは常に共同制作での共有なので、相手がタブグループ内のページを変えたら自分のタブグループ内もその変更が反映されます。
そしてMac版ではそれぞれのタブのところに相手のアイコンが表示されるので、誰がどのページを見ているのかがわかります。
自分の位置情報や到着時間の共有
メッセージから相手を選び、現在地を送信したり現在地を共有したりすることができます。マップのアプリでは、経路案内モードから到着時間を共有することもできます。
メッセージでやりとりしている相手のアイコンをタップし、現在地を送信or位置情報を共有をタップします。二つの違いは以下の通りです。
- 現在地を送信はシンプルに今いる場所の位置情報をテキストで送信するだけです。正確にはマップのリンクですが、実行したらその場ですぐに送信します。
- 位置情報を共有は「探す」アプリと併用して使います。共有する時間(1時間・明け方まで・無期限)から選びます。すると相手にも共有するかどうかの通知が来ます。共有した後は、「探す」アプリで人を探すのモードにすれば、共有相手が今どこにいるのか確認できます。
現在地の情報をサクッと送信するのか、位置情報を共有して使うかはその時次第ですがこういうこともできたりします。
到着予定時間の共有は、まず自分が目的地へのルート案内を開始していることが条件です。そして案内画面の下をタップして、この画面を出します。
ここの到着予定を共有をタップすると、以下の画面になります。
ここで共有相手を選べば、自分の到着予定時間が相手のマップアプリに表示されます。
Apple Music
メッセージアプリでもできますが、Apple Musicの共有も1つの大きな便利機能です。曲を共有する時の方法は主に二つあります。
- メッセージアプリ内のミュージックから最近再生した曲を共有する。
- Apple Musicアプリを開き、共有したい曲やプレイリストを共有する。
メッセージアプリの方は最近再生した曲しか共有できませんが、その場ですぐに共有できるのがメリット。
Apple Musicを開いて共有する場合、プレイリストやアーティストページなども共有できるのがメリットです。自分で編集したプレイリストを共有したり、この後で紹介するSharePlayで一緒に聴くのもいいと思います。
SharePlay
これは自分と相手で同時にコンテンツを再生し、楽しむというものになります。対応コンテンツはApple MusicやAppleTV+などです。
- 注意点として、お互いにFaceTimeを1回は起動しておく必要があるそうです。自分が試したときはFaceTimeを起動していなかったせいかアプリがクラッシュしまくって共有どころではありませんでした。
- そしてもう1つの注意点として、参加する全員がサブスクリプションに登録している必要があります。
これらの条件を満たしている場合、SharePlayを使うことができます。SharePlayの方法は簡単で、コンテンツでShaPlayを選んで共有相手を選ぶだけです。
共有する際に、メッセージで参加リンクを送るかFaceTimeでビデオ通話しながら見るかっていうのも選べます。
参加依頼を受けた側はこのような画面が出てきます。
これでSharePlayに参加を押すと、コンテンツの視聴に参加することができます。
メッセージではこのように表示されます。
写真アルバムの共有
写真のアルバムを作成し、そのアルバムごと共有することもできます。もちろん、相手も写真をアルバムへ追加することもできます。
写真アプリからアルバムを押して、左上の+マークをタップして新規共有アルバムを選びます。
アルバムの名前を入れたら、最後に共有相手を選びます。ここもメモなどと同じように連絡先アプリが起動するので、電話番号なりメールアドレスなりで相手に知らせます。
以下はメールアドレス宛に送信したものです。
最後に
ここまで連絡先アプリへの登録の方法と、それによってできる共有関係の機能をいくつか紹介してきました。何か使ってみたい機能があれば相手に連絡先を教えてもらって機能を使ってみましょう。
ただLINEのように気軽に教えてくれるかどうかはわかりませんけどね。メッセージ(iMassage)自体の使い方はこちらを参照してください。