このページについて
このページはiPhoneで使える標準キーボードの簡単な解説と、便利な辞書登録機能の使い方を紹介しています。
はじめに
iPhoneではApp Storeを通じていろんな入力アプリをインストールすることができます。有名どころだとSimeji、Gboardなどですね。これらはリリースされてからかなり長く使われていて、知名度もあります。
それらの使い方は書きませんが、このページでは標準キーボードならではの特権だったり便利な使い方・機能を紹介していきます。
標準キーボードを知ろう
そもそも標準キーボードってやつは一体何ができるのか、そもそも他のアプリを取らずに使っていけるものなの?ってところを簡単に書いていきます。
まずは機能面です。他のキーボードでもできること、他のキーボードでは出来ないことを書いていきます。
- フリック入力
- キーを押したまま上下左右に指を動かして入力する方法。ガラケー時代はハードのボタンをポチポチ押すタイプが主流でしたが、タッチパネルの利点を活かした入力としてフリックが主流になっていますね。
- 辞書登録
- 「よみ」を入力したら「変換後の単語」が優先的に出てくるやつ。Appleアカウントで登録した辞書はiCloudを通じて他のデバイスでも使用可能なのでとっても便利。
- 入力ポインタの移動
- キーボード右にある空白を長押しすると、現在の入力ポインタを自由に動かせるモードになります。
- ステッカー機能
- iOS17で実装されたステッカー機能は絵文字の一部となっているのでキーボードから操作可能です。ただしメッセージアプリでの使用がほとんどなので、出番はそこまで多くなかったりします。
- 絵文字
- 使う人は使う絵文字。自分は全く使わないのでたまに邪魔。
- 利き手に合わせた配置操作
- キーボード全体を右寄せにして右手だけで操作するときに左の方にあるキーに届きやすくする設定。その逆も当然可能です。
- 音声入力
- 今はどのキーボードにもありますね。
ざっとあげただけでもこのぐらいあります。ここからはそれぞれの機能を中心に書いていこうと思います。ただし他のキーボードでも出来ること、そしてあまり出番がなさそうな機能は省略します。
フリック入力
スマホ時代の主流の入力方法のフリック。ボタンをポチポチする必要もなく、すらすら入力できる便利な機能ですね。
設定アプリ>一般>キーボードの「かな入力」のフリックのみを切り替えるとキーボードのレイアウトに変化が出ます。
フリックのみをオフにすると、文字の仮確定ボタン・キーボードの切り替えボタン・文字切り替えなどのボタンになります。
文字の仮確定ボタンは正式な名称ではないと思うんですが良い感じの言い方が思いつかなかったのでここではこの言い方で統一します。このボタンは「同じ行の文字を入力したいけど、連打すると文字が変わるのを防ぐ」機能を持っています。例えば「か」を押したあとで「き」を入力したい場合、「か」を入力したあとで一旦待ち、もう一度「か」を押すと思います。そのときに仮確定ボタンを押せば、「か」→仮確定ボタン→「か」という入力がスムーズに行えます。
文字切り替えとは、現在入力受付中の文字の次の文字へと切り替えるものです。例えば「か」を押した状態で切り替えボタンを連打すると「き→く→け→こ→か」という具合に変化します。
キーボードの切り替えボタンはそのままで、ABCとか123とかかな入力を切り替え可能です。
フリックのみをオンにすると、左の文字切り替えが縦に並ぶだけに変わります。自分はこっちの方が目的のキーセットへの切り替えが早いのでずっとこちらを使っています。
辞書登録
Appleアカウントでサインインしていれば、iCloudを通じて他のデバイスでも辞書が同期されます。つまり、iPhoneで登録したやつがiPadやMacでも使えるというわけですね。
まずは辞書への登録ですが、設定アプリ>一般>キーボード>ユーザ辞書の順にタップします。何も編集していない状態であれば、雲母坂が入っているはずです。
登録するには右上の+マークをタップし、単語とよみを登録して保存を押します。ここでいう「よみ」は実際に入力するときの文字です。そして「単語」が変換後に使いたい文字です。例えば「いーわん」というよみを入力して、「一萬」という単語を登録すれば1発で一萬が出せるようになるというわけです。
そして「よみ」に関してはオプションとなっていて、登録しなくてもOKです。これはどういうことかというと、「ネットミームなどであえてつづりが違う場合にキーボードの言語モデルによって修正されたくないワード」を使うときに便利です。あとはHelloweenみたいに正式なバンド名だけど、Halloweenとは違うみたいなのも対象になったりしますね。
入力ポインタの移動
これは知らない方も多いのではないでしょうか。入力ポインタは文字入力中に出てくる縦線の点滅する奴のことです。これはMacにもiPadにもあります。
ただしMacではキーボードの矢印キーとか特定のショートカットキーによって入力ポインタを左右や文末まで一気に飛ばすとかも出来ますし、iPadは画面が広いのでポインタ操作がしやすいのと、Magic Keyboardを使えばMacと同様の操作が可能です。
iPhoneのみそう言ったポインタ操作の機能がなかったんですが、いつぞやのバージョンで実装されました。それが、「空白キーを押しっぱなし」です。
空白キーは右下にある確定、改行ボタンの上にあるやつですね。これを長押しするとキーボード全体が入力不可になりますが、その間はどこにどれだけ動かしてもOK。しかもそれで入力ポインタの位置を自在に動かすことができます。
こんな感じでポインタを自由に動かせるモードに切り替わります。
利き手に合わせた配置
iPhoneのキーボード設定はほぼ初期設定のままでも良いんですが、左右どちらかに寄せることもできます。
設定アプリ>一般>キーボード>片手用キーボードの順にタップすることで、右側や左側を選ぶことができます。
左側はキーボード全体を左側に寄せます。これは左利きの人が操作しやすいような感じになります。右側は逆ですね。
この設定はキーボードが出ている画面ならどこでも可能なのでその方法も書いておきます。地球儀アイコンを長押しして、下にあるアイコンのうちどれかを選びます。左・中央・右なので直感的に選べると思います。
まとめ
iPhoneの標準キーボードは特に何も考えずに使用できるようになっています。さらには他デバイスを使っている方にとっては辞書登録の共有は大きいと思います。デバイスごとに登録し直しは面倒ですからね。
逆にGboardのような背景変更機能はないため、シンプルな使い勝手を選ぶ方は標準を、背景をどしても変えたい方はGboard等を選ぶと良いと思います。