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このページではmac系統で使えるメインの端子であるThunderboltについての解説と、Thunderboltで出来ることなどを簡単に紹介しています。この端子を有効活用したいなと思った方は参考にしてみてください。
Thunderboltについて
ThunderboltはインテルとAppleが共同開発した高性能汎用データ転送技術です。このThunderboltはM2シリーズのMacbook Airなどで搭載されています。
そのThunderboltはしばしば「Thunderbolt/USB 4」とかいう表記になっていてよくわからんという方もいるのではないでしょうか。それらについて詳しく、わかりやすく解説していきます。
まず大まかに書くと、Thunderboltはデータの送受信や充電などの「端子の機能」のことを言っています。そしてUSB 4というのは、「USBの規格」のことを言っています。つまり「端子はThunderboltの機能を持っていて、USB4の規格です」と書かれているわけです。
Thunderboltの機能
ThunderboltとUSB-Cの大まかな違いの次は、いよいよThunderbolt本体の機能について。これは高速データ転送技術と書きましたが、それ以外にも出来ることはいくつかあります。
まずは映像の出力。これは外部ディスプレイを使う際に使用します。ただし普通にThunderboltとHDMIを接続するには専用のアダプターなどが必要になってきます。そもそもThunderbolt/USB-Cに対応したディスプレイなどもあるので、そちらを購入するのが安全とはいえそうですけど。
そして次に出来るのは給電機能です。これは別名PD(Power Delivery)と略されることが多いです。これはthunderboltに充電ケーブルを接続すれば充電出来ますよっていう機能もそうですが、逆にPCから外部ディスプレイへと給電することも可能です。Apple公式サイトで販売されているLG UltraFine 4Kディスプレイの説明欄にも書かれていますね。このように1本のケーブルでデータの送受信と充電を同時に行えるのが、Thunderboltのいいところです。
USB-CやBとの違いは?
よく見かける接続端子の例として、USB-CとかUSB-Bとかがあると思います。これらを簡単にまとめると
端子名 | 形 |
---|---|
USB-A | 横長 |
USB-B | LANケーブルに似た、縦長 |
USB-C | どの向きで挿しても使えるやつ |
おおよそこんな感じです。AはUSBメモリ、USBハブなんかで使える物が多いです。Bはプリンターとかですね。CはそれこそMacbook系統やニンテンドースイッチにも搭載されているので、これは最近では珍しくなくなりました。
他にもMicro-BというAndroidの充電端子でよく使われたタイプなんかもあったりします。これらはシンプルに「形が違う」程度の認識でOKです。そもそもUSB-AやBは向きを正しく刺さないと入らないようになっているため、50%の確率で失敗するんですよね。それが不便だからCというどっちからでもOKなやつ作ろうってことでCが普及してきました。
そしてAppleユーザーならよく見るiPhoneの専用端子であるLightning。これも形が違うだけで、充電やデータ転送など基本的にはUSBケーブルの1種です。しかしケーブルの形状を統一するように勧告されたり色々あるので、今後このLightningが生き残るかどうかは不明です。
とはいえスイッチもiPadもUSB-Cなので、今後はCがメインと思ってもらって大丈夫だと思います。
USB-Cと4
次はUSB-CとUSB4の違いについて。これは上まで読んでいた方ならお分かりかと思いますが、USB-CはUSBコネクタの形を指しています。そしてUSB4はUSBの規格なので、簡単にいえば中身の方を指しています。つまりこれらは両方ともUSBのことを指していますが、外見か中身かっていうだけのことです。
ちなみにUSB4はUSB-Cが必須コネクタとなっていて、更にはPDもサポートされています。映像や音声もOKです。ここまで見るとThunderboltと同じじゃない?と思われるかもしれませんが、それもそのはずでUSB4はThunderbolt3の仕様をベースにしています。超絶大まかな時系列で言えばUSB初期→Thunderbolt3→USB4って感じです。そのため、基本的にはThunderboltで行えることはUSB4でも行えるってことです。
Thunderboltで使える物
Thunderboltの正体がわかったところで、あると便利そうなものや実際に自分が使っているものなんかを簡単に紹介します。
- USBハブ
- Macbookはポートの数が少ないこともあり、1つは持っておいた方がいかなって思います。Windowsは知りません。
物にもよりますが、LANケーブル/SDカード/USB-A/USB-3.0/USB-C(PD)/HDMIなど複数のポートを持っていることが多いです。中でもHDMIはディスプレイ側のHDMIとUSBハブ側のHDMIを接続するだけで外部ディスプレイを使うことができるため、特別なアダプターなんかを買う必要は無くなります。 - ディスプレイ用変換アダプター
- USBハブではなく、通常の変換アダプターを使う手ももちろんあります。その際はHDMI-USBCなど形状を間違えないようにしましょう。
- デイジーチェーン
- これはディスプレイによって使えたり使えなかったりしますが、ディスプレイ同士をケーブルで接続することで外部ディスプレイを増やすことができる機能です。LG UltraFine 4Kの商品紹介ページには可能と書かれていますが、Mシリーズ搭載のMac系統にてデイジーチェーンが可能かどうかは不明です。M1Proとかの上位チップならデフォルトで2枚ぐらい行けたはずなので、普通に直接使ってもいいかもしれませんけどね。
他にもマウスやキーボードなんかがあったりもしますが、それらはたいていBluetoothやUSB-Aで接続できるので結局のところ接続ポートを増やすUSBハブが重要なんかなって気がしています。
まとめ
Thunderboltは端子の機能であり、USB4はUSBの規格。そしてUSB-AとかCはUSBコネクタの形。それぞれについてしっかり把握することで買い間違いなど防ぐこともできます。全部一気に覚えようとせず、1つずつ覚えていくのが良いかなと思います。