こんな方にオススメ
macOSの設定関係を中心に解説しているページです。執筆時はmacOS BigSur→Montereyを搭載したM1 MacBook Air。機種によっては解説が当てはまらないケースもあったりしますが、そこは適宜読み替えてください。
Sidecarとは
SidecarはmacOS Catalina以降のOSを搭載したモデルと、iPadOS 13以降を搭載した対応モデルのiPadを利用し、2台目以降のディスプレイとして使用する機能です。
対応機種
Mac側の対応機種は以下の通り。
- MacBook Pro(2016年以降のモデル)
- MacBook (2016年以降のモデル)
- MacBook Air (2018年以降のモデル)
- iMac (2017年以降のモデル)
- iMac Pro (すべて)
- Mac mini (2018年以降のモデル)
- Mac Pro(2019年以降のモデル)
macOSの発売年度を調べるには、左上のリンゴマーク→このMacについてをクリックし、機種名の後に記載されている(M1, 2020)などの数字を元に、発売年度を調べることが出来ます。
iPad側の対応機種は以下の通り。
- iPad Pro (全モデル)
- iPad (第6世代以降)
- iPad mini (第5世代以降)
- iPad Air (第3世代以降)
iPadの世代を調べるには設定→一般→情報の機種名にて、iPad Pro (11インチ) (第3世代)のように記載されているので、そこを参照してください。
Sidecarの接続・接続解除
SidecarはmacOS側から接続、接続解除などを行います。設定→Sidecarをクリックし、接続先でiPadを選択。
2022/01/30更新→Montereyあたりから設定にSidecarの項目が無いので、別の方法で接続する必要があります。
ディスプレイから接続
設定→ディスプレイをクリックしていき、左下のディスプレイを追加をクリックすることで接続可能なiPadが表示されていると思います。ここでクリックすると、iPadとの接続を開始します。
コントロールセンターから接続
メニューバーのコントロールセンターからも接続などが出来ます。コントロールセンターについてはコントロールセンター解説の記事も参考にしてみてください。
コントロールセンターのディスプレイをクリックし、接続先を選びます。接続可能な端末が表示されています。
Sidecarの設定
Sidecarの設定は基本的にはMac側で行います。それぞれの設定の仕方と、使い方なんかを紹介していきます。設定を行うにはシステム環境設定→ディスプレイ→ディスプレイ設定の順にクリックし、接続しているiPadをクリックします。
Sidecarのミラーリング・拡張ディスプレイ設定
Sidecarで表示する内容を選ぶことが出来ます。
- 主ディスプレイ
- iPadを主ディスプレイとして使います。
- 拡張ディスプレイ
- Macのディスプレイとは違う内容を表示できる、いわゆるサブディスプレイ化とします。
- 内蔵Retinaのミラーリング
- Macのディスプレイと同じ内容を表示出来る、ミラーリングにします。
サイドバー
iPad側にSidecar用のサイドバーを表示することも出来ます。サイドバーは左側か右側に表示位置を選ぶことが出来ます。ちなみにこのサイドバーはタッチでの操作も可能です。
- 画面左上の上下の矢印のアイコン
- Dockの表示位置を変更できます。
- 各種キー
- ⌘や⌥などがあると思います。ショートカットキーを実行することも出来ます。
キーを押したままにする場合は、ダブルタップすることでロック出来ます。 - 矢印
- これはブラウザとかでも使える、戻るの機能を持っています。
- キーボード
- クリックorタップすると、フローティングキーボードを表示します。このキーボードはタップで入力することも出来ます。
- 一番下の四角いアイコン
- Sidecar接続を解除する機能です。
Touch Bar
Macbook Proに搭載されている物理のTouch Barを、iPad内で再現するという機能です。画面下部か、上部に表示するかを選べます。使い勝手が良いかどうかは人によるので、おまかせします。
Apple Pencilでダブルタップ
これを使うと、描画ツールを切り替える機能を有効化出来ます。持っていなければ使わないでしょうし、持っていてもあまり使わないです。自分はペンシルを持っていますが、この機能を有効化していることに今気づきました。それぐらいこの機能は使っていません。
ディスプレイの表示位置
システム環境設定→ディスプレイで、自分のMacに接続しているディスプレイやiPadの配置を設定することが出来ます。クリックしたまま動かすことで配置を変えることが出来ます。
ディスプレイの配置が初期化される
サイドバーやTouch Barの設定を行うと、ディスプレイの配置設定が初期化されるようです。相当困るので、なるべくなら設定をイジらなくても良いように固定しておきましょう。
Sidecarのスクショを撮影
Sidecarは一見すると完全にmacOSで操作しているように見えますが、実はSidecarというアプリを経由しているようなものです。なのでiPad画面のスクショを撮影する場合は通常通りiPadのスクショ撮影を行います。
Sidecarから他のiPadアプリへの切り替え
上記のスクショと同様に、iPadのSidecarというアプリを経由して画面を表示しているような物なので、通常通りiPadのジェスチャで別のアプリへの切り替えが可能です。ディスプレイ下部を上に引っ張り上げると出てくるこの画面から、別アプリへ切り替えることが出来ます。
まとめ
ようやく買ったiPad Pro 11インチ(M1)を色々と試してみたく、一番最初にやったのがMJのフリー対局とギャンブル卓でした。その後、なんとなく使ってみたSidecarですがかなり便利ですね。
特にMacBook Air(M1 2020)では外部ディスプレイは1台までしか使用出来ないため、iPadを3台目のディスプレイとして使えるのは非常に作業がしやすいです。これのためだけに購入も有りです。
その他の設定項目など
macOSの他の設定解説一覧はこちら。記事によってはBigSurで書いたものとMontereyで書いたものが混在していますが、基本的にはどちらでも使える内容です。