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このページではiPhone/iPad/Macで使えるPileというアプリの紹介と使い方解説をしています。
Pileとは
Pileは簡単に言えば複数のアイテムをPileという1つのアプリにまとめて保管が出来る機能を持っているアプリです。まずはアプリの概要から。
アプリ名 | Pile |
---|---|
開発者 | Aram Miquel |
日本語対応 | 無し(ver1.3.2時点) |
料金 | 基本無料 詳しい料金については後で解説します。 |
対応OS | iOS iPadOS macOS |
ダウンロード | App Store |
Setapp | 使用可能 |
公式サイトなどもあるので、そちらも見てみると良いかもしれません。ただし使い方ヘルプみたいなものは見当たらなかったので、このサイトで解説していこうと思います。
Pileの料金プラン
Pileは基本無料ですが、すべての機能を使うとなるとロックを解除しなければなりません。そのロック解除はいくつかプランがあります。
- 1年プラン(2,200円)
- 1年間だけロックを解除するプランで、1年2,200円です。
- Lifetime(8,000円)
- 1回購入すればそれ以降は課金が発生しない、一生有効なプラン。
- everewhere(450円)
- 1ヶ月プランのサブスクタイプ。1年版と比べると5ヶ月で等価となるので半年以上使う予定であれば1年プランの方がお得となります。
それぞれApp内課金からロック解除もできます。自分は最初からSetapp版なのでこの料金プランは後から知りましたが、生涯プランで8000円もするんですね。4年以上使う予定ならそっちのがお得ではありますが、さすがにそこまでは分からないですよね。
一応は無料試用期間もあるみたいなので、そちらでまずは使い勝手を判断してみるのがおすすめです。
Setappの使い方などはこちらをどうぞ。
Pileで保管できるアイテム
PileはいろんなアイテムをPileにまとめて保管出来るのがメインです。まずは保管できるアイテムの種類なんかを紹介すると
Webサイト(リンク) | ○ |
画像 | ○ |
音楽ファイル | ○ |
画像・音楽以外のファイル | ○(一部例外あり) |
動画ファイル | mp4可能 |
こんな感じになっています。中にはもっと細かく分類されて扱えるファイルとそうでないファイルもあると思いますが、手元にあるファイルでの検証はこんな感じでした。
この保管スペースですが、iCloudを使っているようです。なのでmac版で保管したものはiCloudを通じてiPhoneもiPadにも同期されます。
保管方法はとってもシンプルで、アプリに保管したいアイテムをドラッグ&ドロップで投げ入れるだけです。その他、右上にある+マークからファイルの種類を選んでFinderで探して保管することも可能です。
これをクリックした場合はImageやFileなど選択肢が出てきます。それぞれあった物を選べばOKです。iPad版で使っている場合、Split viewを使って写真アプリなどを開いた状態でドラッグすればOKです。
まずはPileか保管したいアイテムがあるアプリのどちらかを開きます。今回は先にPileを開き、メモアプリのメモを保管するとします。
まずは画面上部の三点マークをタップ。
そして真ん中のSplit Viewを選択
保管したいアイテムがあるアプリを開く。今回はメモアプリです。
保管したいアイテムを長押ししたまま、Pileに移動させる
このように行うことで簡単に保管させることができます。
各ファイルの細かい制限など
自分が試した範囲ですが、各保管形式の制限など。
画像は特に制限がない模様。Webp形式でも問題なく保管・プレビューなどができました。ただしDropboxや外部のUSBメモリなど、mac内やiPad内に無いものには非対応でした。
Webリンクに関しては基本なんでもOKです。画像のURLを保管した場合はWebサイトを保管した扱いになりますが、画像そのものをドラッグして保管した場合は画像を保管した扱いになります。
動画に関してはmp4はOKでした。ただし専用のプレイヤーが必要な形式の動画とかだと無理っぽいです。これは音楽に関しても同様で、m4a形式とかはOKでしたがApple Musicのmovpkg形式は不可でした。このあたりは利用規約にも書かれているのでまぁ当然と言えば当然ですけどね。
その他のファイルに関しては通常のtxtファイルとか、エクセルのファイルとかですね。Keynoteのkeyも保管可能です。
ただしフォルダを丸ごと保管は出来ないようです。その辺りについても後で詳しく書きます。
アイテムの管理機能
Pileはいくつものアイテムを保管できるわけですが、その管理機能について紹介。中でも便利なのはタグ機能とフォルダ機能の2つなので、それらは使えるようになっておくと良いかもしれません。
タグ機能
まずはタグ。それぞれのアイテムに対してタグを付与し、そのタグのみを持つアイテムだけを表示とかも可能です。以下はmac版での操作手順となりますが、iPad版でも同様の手順で行えます。
まずはアイテムを右クリックし、Manage Tagsをクリック。
タグ編集画面はこんな感じです。ここで付与したいタグを選ぶんですが、最初は何も無いと思います。任意のタグ名を入れて、Doneを実行。
黄色で表示されているのが付与する(付与されている)タグになります。逆に白色にした場合はタグを除去となります。
トップ画面左下のTagsから、付与したタグをクリックするとそのタグが付与されたアイテムのみが表示されます。
ちなみにこのタグ機能ですが、1つのアイテムに2つ以上のタグを付けることも可能です。そして「写真」と「海」という2つのタグ検索をすることも可能です。その場合は2つのうちどっちかのタグを持つものすべてが表示されます。
フォルダ管理
フォルダ管理も可能です。最初はHomeという1つの大きなルートフォルダのみが表示されていますが、左のメニューからCreate new folderで自分で任意のフォルダを作成することが可能です。
4とか2っていうのがそのフォルダに含まれているアイテムの数を表しています。フォルダの中にさらにフォルダを作るということも可能です。
ワード検索
ワードによる検索機能もあるにはあるんですが、これはある事情からそこまで出番はありません。その事情というものが各ファイルの名前になります。Pileではファイルを保管したら名前は無い状態になっています。正確にはPileの内部的にはって事なんですが、後から付与することができます。そしてワード検索はこの編集した後のファイル名を検索対象としているのであまり使い勝手は良くないです。
Pileでアイテムのプレビュー
Pileでは各アイテムをダブルクリック(mac)か、タップ(iOS/iPadOS)することでプレビュー表示することができます。このとき画像ならそのまま表示され、keynoteのkeyファイルなら一番上が表示されます。
Webリンクの場合、内蔵の簡易ブラウザが起動してみることもできますし、そこからSafariで開き直すことも可能となっています。
Pileからアイテムを取り出す
Pileからアイテムを取り出す場合、アイテム保管の時と同じような手順で取り出すことができます。つまりドラッグ&ドロップですね。
画像の場合は右クリック→Share→Twitterでその場で写真のみ共有できますし、Add to Photosをクリックすれば写真アプリに保存ができます。
Pileを共有する
Pileは特定のメンバーを追加して一緒に扱うこともできる機能を持っています。手順は以下の通りです。
- なんでも良いので専用フォルダを1つ作る
- そのフォルダを右クリックし、Collaborationをクリック
- 共有したい相手にリンクを渡すか、LINEやツイッターなどを使って招待する
このようにすることで二人で一つのフォルダを見ることができます。実際、開発者のブログでは「友人とバルセロナ旅行に行くときにフォルダを共有して路線マップなどを共有した」と書かれていました。
Pileのノート機能
Pileにはアイテムを保管する以外に、ノート(テキスト)を保管する機能があります。右上の+マークをクリックなりタップし、New noteを選択すればOKです。
文字を入力する画面が出てくるので、適当に入力します。そして下にあるそれぞれのアイコンを使えば簡単な装飾ができるようになっています。
上から順に、左からの機能を試したものになります。
ブックマークの一括インポート
SafariやGoogle Chromeなど、各ブラウザに登録しているブックマークをこのPileに読み込ませることもできます。
自分はSafariしか使っていないのでSafariの例を上げると
- Safariを起動
- メニューバーのファイル→書き出す→ブックマークを順にクリック
- htmlファイルをどっかしらに保存
その後、Pile側で行う処理があります。
- Pileの設定を開きます。Mac版はメニューバーのPile→Settingsを、iPadの場合は画面下部にある人のアイコンをタップ。
- Import Bookmarksをタップし、先ほど保存したhtmlファイルを選択。あとは自動でやってくれます。全てWebリンクとして保管します。
macOS版限定機能
macOS版限定ですが、Safariの拡張機能であるPile for Safariを使えばSafariから簡単にWebリンクを保管することができるようになります。
この拡張機能はシンプルに有効化し、ツールバー上に出てくるPileのアイコンをクリックするだけで、現在見ているURLをPileに保管してくれます。ちなみにこの拡張機能は無料です。
まとめ
Pileはいろんなデバイスで使えて、いろんなアイテムを1カ所に保管できる便利なアプリです。有料ではありますが、買い切り/1年単位/1ヶ月単位と合わせやすい料金プランとなっています。Setappならそのほかの優良アプリともども一括で支払いができるのでおすすめだったりします。
その他、自分が使っていて便利だと思ったMacアプリは以下からどうぞ
