カンだけ分けた理由
前回の講座で鳴きのポンとチーの解説をしましたが、途中でカンという鳴きもあるよという簡単な解説をしました
このカンは副露の一種であって副露ではないみたいなところがあるため、詳しく解説するには個別にして書いたほうが良いかなということから分けました
今回はそのカンだけについて解説します
カンの処理の流れ
カンはポンの派生として覚えてもらう方が簡単ですが、ポン以上にやることが増えます
カンは同一牌4枚1セットで行う副露
カンは4枚で1セットにする副露のことで、実戦ではそこそこ使います
暗槓(アンカン)
まずは自分の手牌で同一牌4枚揃った場合に使える、暗槓の解説から
これはあまり実践中では遭遇しませんが、やるときはやります
4枚揃った場合、カンと宣言して自分の手牌の同一牌4枚を全て公開します
その後、両端を裏返してポンやチーと同じ場所に置きます

こんな感じに置きます
暗槓の注意点
最初に書いたとおり、カンは鳴きであって鳴きではないみたいな要素があります
この暗槓は、鳴きに分類されますが門前状態は維持されます
つまり暗槓して立直することも可能というわけです
これについてのメリットはこの記事中に解説してます
大明槓(ダイミンカン)
次は自分で同一牌を4枚持っている時に、4枚目が出た場合を解説します
このときもカンが出来るわけですが、牌の置き方などが少々違ってきます

ポンと同じ様に、その牌を捨てた人の方向に向けて横にしておきます
右の人が捨てたもので大明槓をした場合、一番右の牌を横向きにしておくというわけですね
加槓(ショウミンカン、カカン)
呼び方が2つありますが、どちらでも良いです
すでにポンしている状態で最後の1枚を引いた時に使えるカンです
このときの置き方は横向きになっている牌と同じ場所に横向けておいておけば間違いありません

カンはただ鳴くだけではない
ここまでカンで鳴いた牌の置き方を解説しましたが、最初に書いたとおりカンはやることが増えます
ただ、暗槓でも大明槓でも加槓でもやること自体は変わらず、やる順番が少々変わる程度なのでしっかり覚えておきましょう
新ドラをめくる
カンのメリットにもデメリットにもなりうる新ドラ
これはもともと表示されているドラ表示牌の隣を新たにめくり、ドラ表示牌を増やすと言う意味です
つまりは立直をかけて上がった場合の裏ドラみたいなもんで、単純にドラの総数が4から8に増えます
これは単にメリットともとれず、すでにポンしているものがドラになる可能性も十分にあります
逆に自分がカンした4枚が全て新ドラになる可能性もありえます
そして、立直をかけた場合は裏ドラも増えます
新ドラ表示牌・もともとのドラ表示牌・新ドラの裏ドラ表示牌・もともとのドラ表示牌の裏ドラと、合計で4枚も見ることが可能となります
通常はドラ・裏ドラで総数は8なんですが、カンが1回入るだけでドラの総数は16枚に跳ね上がります
自分で暗槓した場合、立直をすることが可能です
このときの立直は通常の立直とは意味合いがものすごく変わり、他者からしたら裏ドラの存在が恐ろしいため、迂闊には攻められなくなります
これが暗槓のメリットになります
嶺上牌(リンシャンパイ)を引く
カンをした場合、嶺上牌と呼ばれるものを一枚引きます
嶺上牌についてはネット麻雀では無関係ですが、リアル卓で打つ場合は以下です

カンをして1枚捨てると手牌が12枚となり、上がりの形にはなりません
なので1枚多く持つことになります その埋め合わせを引く場所が、嶺上牌となります
その後、1枚捨てて手牌を合計で13枚にします
カンの処理の違い
ここまでカンの解説・カンでやることを解説してきましたが、暗槓と大明槓では処理の順番が違います
暗槓の処理の流れ
- カンの宣言
- 牌を公開し、自分の右に置く 置き方は上の暗槓を参照
- 新ドラをめくる
- 嶺上牌から1枚引き、自分の手牌から1枚捨てる
ここで重要なのは「新ドラを先にめくる」ということですね
そのため、新たにドラになったものを確認してから捨てる牌を選べるというメリットもあります
その上、この状態から立直を打つことも可能なので、基本的には暗槓は有利です
大明槓と加槓の処理の流れ
- カンの宣言
- 牌を公開し、捨てられた牌を貰い、自分の右に置く 置き方は上の大明槓や加槓を参照
- 嶺上牌から1枚引き、手牌から1枚捨てる
- 新ドラをめくる
暗槓との違いは、「新ドラをめくる順番」です
大きく違うのはこの新ドラの順序だけなので、サクッと覚えてしまいましょう
まとめ
ここまでカンについて解説してきましたが、最後にカンのデメリットが派手に現れた動画を紹介しておきます