こんな方におすすめ
MindNode
MindNodeはマインドマップ制作アプリです。そもそもマインドマップとは、記憶や思考の整理に使う思考の表現方法です。脳内で考えているものに近い表現ができると、使用者は結構います。
MindNodeの概要
MindNodeはMacOS/iOSにて使用可能です。アプリの概要は以下の通りです。
MindNode | |
---|---|
開発元 | IdeasOnCanvas GmbH |
公式サイト | MindNode |
ユーザーマニュアル | User Guide(英語) |
対応デバイス | macOS(Catalina 10.15以上) |
iOS(iOS 13.4以上) | |
iPad(iPadOS 13.4以上) | |
AppleWatch(WatchOS 6以上) | |
ダウンロード | mac版 |
iOS/iPadOS版 | |
料金 | サブスクリプション型 記事中にて解説 |
ざっくりと上記の通りになります。現在、公式サイトにて公開されているダウンロードリンクはMac版とiOS/iPadOS版の二種類になります。Windowsユーザーからの要望が多いようですが、運営チームのブログを見る限りmacに夢中らしいのでWindowsユーザーは他のアプリを使用するのをおすすめします。
MindNodeの料金
MindNodeは基本無料ですが、有料のサブスクリプションも行っています。料金形態は以下の通り。
iPhone&iPad&Mac 3デバイス共通プラン | 280円/一ヶ月単位 |
2100円/1年単位 | |
Setapp経由 | 9.99ドル/一ヶ月 |
iPhone/iPad/Macの共通プランは各デバイスから購入することが出来ます。無料版と有料版の機能の違いなどを簡単に解説するので、自分が使いたい機能がある場合はサブスク契約も考えてみましょう。
SetappとはMacおよびiOSアプリケーションのサブスクリプションサービスを1まとめにしたものです。このSetappのサブスク契約一つで、Setappに登録されている全てのアプリの有料機能を使用することが出来ます。このブログでも紹介した、Better Touch ToolもこのSetappに登録されているため、2つ契約するよりSetappのみ契約したほうが安くなることも合ったりします。
Setapp公式サイトで使えるアプリの確認をしてもいいですし、Setappで1か月のお試し期間を得る方法の中で掲載しているアプリを確認してみるのもいいと思います。
MindNodeの無料/有料の機能の違い
MindNodeの料金は上記の通り、月額か年単位での支払いになります。その支払によって何ができるようになるのか等を簡単に紹介。一応公式サイトにも掲載されているため、完全に知りたい場合は公式サイトの説明も読んでみましょう。MindNode-Download
無料で出来ること
- ノードの作成と編集
- 折りたたむ
- インポート&エクスポート
- アウトラインとして表示
- AppleWatchのサポート
- ウィジェット
意外に少ないですが、自分みたく簡単にテキストだけで整理したい方にはこれでも十分です。
有料版で開放される機能
- アウトライン
- ビジュアルタグ(絵文字みたいなアイコン)
- フォーカスモード(一つに焦点を絞る機能)
- クイックエントリー(クイックエントリに入力したものをマインドマップに変換)
- 画像とステッカーの挿入
- ノート
- タスク
- テーマとスタイリングオプション
- 水平・トップダウンレイアウト
- リマインダー等との連動
- 外部画面サポート(iOS限定)
- パネルのカスタマイズ(iOS限定)
- Siriショートカット(iOS限定)
- ファイルリンク(Mac限定)
- 高度な印刷オプション(Mac限定)
有料版はめちゃくちゃ機能が増えて、おそらく個人で全て使いきれるかどうか怪しいレベルになります。よく使う可能性があるのは画像とステッカーの挿入とかでしょうか。後は人によりけりですがリマインダー/Siriショートカット等の連動も。
MindNodeの使い方
MindNodeの無料版での簡単な使い方を紹介していきます。自分みたく文字だけでも十分という方向けになります。
新規マインドマップの作成
新規で起動した場合は以下のような画面になりますが、2つ目以降を作成したい場合は左上のファイル→新規をクリックするか、キーボードのcommandとNを同時押し。新規で作成すると、画面上部にタブ式で開いていきます。
ノード
ノードとは結び目/焦点/節の事で、マインドマップ上にあるモノは基本的にノードと呼びます。このノードから連想されるものを次々と繋いでいくだけでも思考整理が出来ます。
新規マップを作成した場合はすでにメインノードが作成されているので、ワードを入れていきましょう。1マップにつき1メインノードという制約は無いため、2つ目以降のメインノードを作りたい場合は右クリック→新規メインノードの順にクリックすることで作成できます。
+マークをクリックすると線が出てきます。ノード同士をつなぐ線です。ちなみにですがメインノードのすぐとなりにあるノードを子ノード、子ノードの横に繋がるノードを孫ノードなんて言ったりします。そして子ノードと子ノードは兄弟の関係にあたります。下の画像でいうと、オレンジの四角にあるのは全部兄弟ノードとなります。
ノード内に改行を入れる
ノードにテキストを入れてエンターキーを押すと、自動で確定となります。ただし複数行に渡って入力したい場合はoptionキーとenterキーを同時に押すことでノード内改行を入れることが出来ます。
ノードの移動
ノードはクリックしたまま動かすことが出来ます。ただし場所はある程度限られています。
兄弟ノード間での上下移動、メインノードの右から左などが出来ます。子ノードを動かした場合、孫ノードも全て一緒に移動します。以下のように、移動前は大変縦長になって見にくくなったようなものでも移動することで横長になって少しはマシになったりします。
ノードを他ノードまで動かすと、結合することが出来ます。以下ではレベル11のノードとレベル10のノードをそれぞれSに重ねたときの前後の変化です。
これらをSまで持っていくと、以下のようになります。
ノードの削除
ノードを削除する場合はバックスペースキーか、削除したいノードを右クリック→ノードを削除で削除することが出来ます。
単一ノードを削除とノードを削除の違いは以下の通り。
単一ノードを削除は「選択したノードのみを削除」しますが、ノードを削除は選択したノードに繋がっている子ノードも全て削除します。
ノードの折りたたみ
ノードを大量に繋いでいくと何がなんだかよくわからない状態になりかねません。そこで活躍するのがノードの折りたたみ機能です。
キーボードのoptionキーを押している間だけ、通常のノード追加の+マークが三点リーダーに変化します。その三点リーダーをクリックすると、ノードを折りたたむことが出来ます。
折りたたむと以下のようにコンパクトになります。
再び展開したい場合は三点リーダーをクリックで全て展開します。
MindNodeの保存と共有
MindNodeで作成したマインドマップは.mindnodeという独自の拡張子で保存されます。Macでの保存先はデフォルトだとFinder>iCloud Drive>MindNodeです。iPadでも同じくiCloud Drive>MindNodeフォルダを開くことで、Macで作成したマインドマップをiPadでも開くことが出来ます。
他アプリへの保存
他アプリへの保存をする場合、リンクを保存する形式になります。有料版のSiriショートカット等の連携をしない方であれば、リンクを貼っつけておくだけでも十分かなと思います。
左上のファイル→共有からリンクを保存するアプリを選択します。右上の共有マークからも同じことが行なえます。共有出来るアプリは以下の通り。
メモを選択した場合、以下のように新規メモが自動で作成されてリンクが保存された状態になります。ダブルクリックでマインドマップを開くことが出来ます。
イメージ等、別形式での保存
MacのKeynote同様、イメージやpdfでの出力にも対応しています。左上のファイル→書き出し先から、利用したい保存形式を選ぶことが出来ます。対応しているのは以下の通りです。
保存先はデフォルトだとMindnodeフォルダ内になります。Finder>iCloud Drive>Mindnodeでファイルを確認することが出来ます。
PDF形式
ウェブブラウザで表示可能な、またはPDFアプリケーションで表示・編集可能なPDF書類を作成します。書き出し名をマインドマップとアウトラインの二種類から選べます。アウトラインの場合のみ、メモを含める/タグを含める機能が使えます。
Freemind
FreemindおよびFreemind書類フォーマットをサポートするアプリで表示・編集可能な書類を作成します。
FreemindとはPC上でマインドマップを作成する無料ソフトのことです。他の方への共有で相手がMindnodeが使えないWindowsユーザーでもFreemindを経由することで共有することが出来ます。
OPML
アウトラインアプリケーションで表示・編集可能なOPML書類を作成します。
OPMLとはOutline Processor Markup Languageの略称で、簡単に言えば「異なるOS同士でも書類構造がやり取り出来るように策定された文書ルール」です。
イメージ
1番使いやすい形式はおそらくこれ。その名の通り、画像として出力します。ツイッター等に軽く掲載する程度ならこれが1番扱いやすく、OS間の壁やMindnodeの使用も関係ありません。
透明の背景を選ぶと背景が全て透明になり、プレビュー等で見にくくなったりします。
Markdown
Markdown形式をサポートするアプリケーションで表示・編集可能なMarkdownの書類を作成します。
Markdownとは「メール等の軽量通信でも文字を簡単に装飾したい」という超簡単なプログラミング言語と言えます。軽く解説してるのが以下なので参考程度に。

Ulyssesに読み込ませる
Mindnodeで作成したものをUlyssesに読み込ませることができます。手順は至ってシンプルです。
- Mindnodeでマップを作成する
- ファイル→書き出し→マークダウンを選び、書き出す
- 保存先フォルダを開く(iCloud Drive/Mindnode)
- Ulyssesを開き、先ほど保存してできた.mdファイルをドラッグ&ドロップ
そうするとマップ内に入れた文字がテキスト化され、リスト形式で取り込まれます。ちなみにこのUlyssesとMindnodeはアプリ開発者同士が友人らしいです。
テキスト
テキストエディタで表示・編集可能なテキストアウトラインを作成します。出力形式は以下の通り。
- RTF(リッチテキスト)
- 標準テキスト
- Microsoft Word
- CSV(Numbers)
- TaskPaper(タスク管理ソフト)
リッチテキストでの出力をすると以下のようになります。
CSV(Numbers)形式で出力すると、以下のようになります。
Mindnode
これはデフォルトの.mindnode形式と同じように見えますが、大きな違いは過去バージョンとの互換性を優先した感じです。後はオンラインストレージプロパイダ向きに最適化された単一ファイルを生成します。とも書かれています。
Mindnodeのウィジェット
Mindnodeはウィジェットにも対応していて、自分の場合は頻繁に使うMacbookでウィジェット登録しています。
macのウィジェットについては以下を参考にしてください。

Mindnodeが使用出来るウィジェットは3パターンで、以下で簡単に解説。
- 一つのマインドマップへのクイックアクセス
- ピンで固定および最近使用したマインドマップへのクイックアクセス
- マインドマップへのクイックアクセス
それぞれ編集画面でどのマインドマップへアクセスするかを選ぶことが出来ます。
まとめ
以上がMindnodeの概要・基本的な使い方・保存や共有の方法でした。このアプリは中々に便利で、M1チップに最適化されていて更にはウィジェットまで対応しています。ブログ記事を作成する時に使ったり、麻雀やカードゲームのまとめを作って考え事したりする時に活躍するため、今後もバンバン使っていこうかと思っています。
その他、自分が使っていて便利だと思ったMacアプリは以下からどうぞ
